Posted in 【八ヶ岳ライフ】 【樹の家への途】

ツっ、ツリーハウスだ~ — ワンダーランド 富士見

今日が今回の八ヶ岳オフィス滞在期間の実質最終日。明日の早朝、川崎自宅に帰る予定である、午後2時前には、今回の滞在中に予定していたすべての仕事を終えた。そこで3時前に社主さまへのお土産とする野菜やフルーツを原村の「たてしな自由農園」にいつものように買い出しに出掛けた。

デジガジェ小細工に使う接着剤が切れていた事を思い出し、帰路はJマート富士見に立ち寄る事にした。そのため国道20号まで下ってから、Jマートを目指してD4で走行。テンホウ富士見店の手前まで来たときに、前方右手の樹上に「異形の構造物」が突然2棟現れた。慌ててD4のハンドルを左に切って、広大なテンホウの駐車場にD4を乗り入れ、そのまま隣接するファミリーマートの近くまで移動して駐車。

D4を運転中、右前方の視界に「樹上の異形の構造物」が2棟出現した。本当にビックリした!

異形の構造物の近くまで歩いて、国道20号を挟んで見上げる。間違いない。ツリーハウスだ! それも2棟並んでいる。この道は、八ヶ岳滞在中は、ほぼ例外なく1~2回は通るのだが、これまでこのツリーハウスの存在に気が付いた事はなかった。

近付いて見学したかったのだが、誰が所有者かわからない。ツリーハウスの前の国道20号に面した敷地には事業所らしき建物があるが、シャッターが閉まっている上に、国道20号に沿って侵入防止のチェーンらしきものが張られていた。

ファミマの店員さんなら何か知っていると思い、買い物がてらレジにいた2人若い女性店員さんにツリーハウスの事を尋ねてみた。1年程前からこの場所にあるという事がわかっただけで、それ以外は不明。

敷地内に勝手に入る事は出来ないので、結局、今日は国道20号を挟んで写真をパチリ。ああ、いいな。藤森先生の高過庵のような「芸術作品」ではないが、手作り感たっぷりで、親近感を覚える佇まいだ。それによく見たら、2棟のツリーハウスの他にも、左手奥の方に樹上の展望(休憩)スペースのような物も見える。

勝手に見学するわけにはいかないので、国道20号を挟んで遠目で鑑賞させてもらった。手作り感たっぷりの温かみのあるツリーハウスである。支柱は太目のカラマツ1本か? ああ、このスタイルも有りだな。作った方のお話しを聞いてみたいな…

それにしても、これまでこのツリーハウスさん達の存在に気が付かなかった事が不思議でならない。「狐につままれる」ってのは、こんな感覚の事なのだろう。まっ、いいか。これで次回滞在時の楽しみがまたひとつ増えたのだから…

そう言えば、最近、昨年4月に配信した「トリグラフ八ヶ岳探検隊 —謎のスポット『49番トンネル』」シリーズのビュー数が急に増えてきている。まだご覧になっていない方は、是非、クリックしてみて下さい。↓

(前編)https://triglav-research.com/?p=21660

(中編)https://triglav-research.com/?p=21687

(後編)https://triglav-research.com/?p=21723

「49番トンネル」も確かに不思議(怪しい)スポットだったな。そう、私にとって富士見町は、まだまだ魅力と謎がいっぱいの「ワンダーランド」なのである!

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今年2回目の八ヶ岳オフィス出社—ツリーハウスブームも来そうな予感

1月15日~18日が、我が社の対外的業務の仕事始めの週となった。2019年版にフルバージョンアップした講演のスタートは1月28日からの週となるが、その試行版で講演を3件程こなして、東京での仕事が完了。昨晩、八ヶ岳オフィスに出社した。今年2回目の出社である。

LPR作業は、業務については「講演体系の見直し」という最も手間の掛かる(かつ最重要)案件が終了したが、プライベートも含めると進捗状況はまだ2合目といったところだ。業務に限定したBPRは、これまでは1月末を目処に仕上げてきたが、今回は対象を Lifestyle全般に拡大し、70歳代を見据えての構想・準備となるので、焦らずに「長期戦」で取り組む事にした。4月には、3週間程の長期休暇をとる予定だし、その後は10連休となるGWも控えている。GW明けの銀行決算の発表までにじっくりと考えて行こうと決めた。

当面は、頭に浮かんだアイデアや興味を覚えた資料を超お気に入りのアプリ「IdeaGrid」に片っ端から放り込んでストックする事にした。暇や閃きがあったら、グループ化したり、パズルのように並び替える。そんな具合にLPRのためのアイデアを熟成するのだ。

ちなみに、IdeaGridのテキスト入力は、ほとんどが Apple pencilによる手書きか音声入力である。アプリによっては、もうほとんど画面上のキーボードにタッチしない時代になった。デジガジェ類の進化は本当に凄まじい。

朝の9時過ぎには定番作業を終え、庭に出た。今年何度呟いたか、もうわからない程だが、兎に角、八ヶ岳西麓標高1,300mの地の冬とは思えない程に穏やかで寒くない。「温かい」という表現を用いても大袈裟ではない気がする。敷地内には「雪の欠片」もない。

今年2回目の出社で迎えた最初の朝。敷地内には雪の欠片も無く、陽射しが強いので寒くない。スチールホイールで作ったファイヤープレイスで焚き火をしようと思ったのだが、寒くないのでやめた。

異常とも言える「陽気」に、もしやと思って、オフィスエントランスの脇の地面にスコップを突き刺してみた。「おおっ、刺さって立ったぞ!」とビックリ。例年だったら表土まで硬く凍ってスコップは弾き返されるのだが… 最近は、日常生活のさり気ない場面で「地球温暖化」を実感する事が多い。さあ、遊んでないで講演資料の構成を考えよう。今日は、休日返上して仕事に取り組む予定なのだ。

オフィスエントランスの脇の地面にスコップを突き立ててみたら簡単に刺さった。例年なら表土までカチカチに凍っているので、こんな事無理なのだ。ちなみに東日本では、シャベルとスコップので大きい方をスコップと呼ぶ。西日本ではその逆である。

午後4時過ぎに予定していた仕事が終了。テーブルランドさんの珈琲(富士見ブレンド)を味わいながら、テレビのスイッチをオン。すると画面にいきなり見慣れた「ツリーハウス」が映し出された。間違いなく茅野の「高過庵(https://triglav-research.com/?p=18772)」である。思わずそのまま見入ってしまった。

SBC信越放送制作の「不思議ジャパン、世界へ!(http://sbc21.co.jp/tv/fushigi-japan/)」という番組で、MCのサンドウィッチマンさん達と高過庵の制作者 藤森先生との対談もあり、超ナイスな番組だった。藤森先生のコーナーは4時25分頃に終了。高過庵や空飛ぶ泥舟に代表される藤森作品が海外でも注目されている事を初めて知った(土偶さんと同じで海外の方が見る目があるんだな..)。

番組に刺激されて、我が社のツリーハウス建築予定地に急に足を運んでみたくなった。残りのコーナーを録画して、オフィスウッドデッキから建築予定地を見おろした。午後4時半を回っているので、夕陽は既に南アルプスの山々の稜線に近付きつつあった。

オフィスウッドデッキから我が社のツリーハウスの建築予定地を眺める。財産区林寄り西側の三角地100坪強のスペースを予定している。
今日のお昼過ぎに敷地内を散歩したときの写真。ツリーハウスの建築予定地の隅から本宅とオフィスを眺めるアングルだが、かなり高度差がある事がわかるだろう。

実際に予定地に立って、様々な角度から眺めて見た。「うん、やっぱりここがツリーハウスに最適だな。」と確信。同時に「LPRの中で、ツリーハウス・プロジェクトをどうするか考えていなかったな。」と気が付いた。ああ、また検討事項が増えてしまったな…

支柱とする予定のカラマツを何本か伐採せずに残してある。本当は太い広葉樹が好ましいのだが、残念ながらこのスペースには良い木がなかった。
ツリーハウスの中で珈琲を飲みながら、南アルプスに沈む夕陽を眺めたら最高だろうな…

あとで録画を見たら、藤森先生のコーナーは、間に軽トラック等の小ネタを挟んだ後に、また続いた(本当に世界各地から建築依頼が舞い込んでいるのだ)。私は世の中の「土偶さんブーム」をかなり先取りしたと自負しているが、ツリーハウスブームも来そうな予感がする。

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「スークスーク お山の市場 2018」で珍しくまったり — 雑然と悠然の絶妙なブレンド

社主さまとの八ヶ岳休暇滞在2日目午後の部。オオムラサキセンターでの、森林インストラクターとしての失態をカバーすべく、午後の部は「新手のおもてなし企画」を繰り出す事とした。

ランチは、先日、私が単独で訪れた「ドームハウス さとう」さんでの手打ち蕎麦フルコース(https://triglav-research.com/?p=23245)に決定。事前に電話して、営業中である事を確認の上、訪問。

「ドームハウス さとう」さん。6月14日に続いて、早2回目の訪問。私が初めて訪れたお店を短期間で再訪するのは異例中の異例。それだけ「お気に入り」スポットとなったのだ!

社主さまは、お蕎麦と地元野菜の天麩羅の美味しさにご満足の様子。さらに、オーナーご夫妻のドームハウスやツリーハウス建築のお話しを楽しそうに聞いていた。さすが、我がオフィスのセルフビルドの際に、腕、肩、首を傷めて戦線離脱した私に代わって、8月の炎天下、三男と2人で屋根工事をすべて終えてしまっただけの事はある(https://triglav-research.com/?page_id=19452)。

ツリーハウスも2回目の見学。このツリーハウスは本当に素敵だな。中に入れない「芸術品(お飾り系)」ツリーハウスと異なり、味わいがある。温もりが伝わってくる。

食後は、オーナーの奥様とツリーハウスに上って、何か話し込んでいた。弊社がツリーハウスの建築に着手する時期は依然として「未定」であるが「ドームハウス さとう」さん訪問が、社主さまからのゴーサインを得る上で大いにプラスに作用するのは間違いないだろう。

そして、当然の如く、次なる目的地は「むかわの湯(https://triglav-research.com/?p=23264)」となった。こんな時のために、D4には私と社主さまの「日帰り温泉エンジョイセット」を常に積んである。そう、6月14日の「平日休養日」の体験をフル活用したナイスな企画なのだ。

日曜日午後2時前の温泉は、お客さんは男湯で10名程度、社主さまによると女湯はもっと少なかったそうだ。青空の下、広々とした湯船にゆったり浸かる事約1時間。正に「極楽」である。

さらに嬉しい事に、受付前の売店では、真っ赤に熟れたトマトやミニトマトが大きめのビニール袋にギッシリと入って「1袋100円」で販売中だった。「こんな美味しそうなトマトが、これ程安い値段で売っているの見た事ない、信じられない…」とおっしゃって、社主さまは目を輝かせてまとめ買い。でも、誰があんなに食べるんだろう? まっ、イイか…

「むかわの湯」を発つ時点で、私の午前中の汚名を濯ぐ事ができたように思う。そして、この日最後の「おもてなし企画」目的地は、原村「スークスーク お山の市場 2018http://pof.jp/souqsouq/である。

八ヶ岳界隈は、真冬の厳冬期を除けば、様々な観光イベントの宝庫である。ちょっとググれば、その日に開催されているイベントがいくつかヒットする。

「スークスーク」がどんなイベントかはよく知らなかったが、オフィスを発つ際に「この日が3日連続のイベントの最終日。場所は社主さまがシクラメンを購入する栽培農園のすぐ近く」という事だけは確認済みだった。

むかわの湯からナビを設定し、イベントの専用駐車場に着いたのは午後3時半過ぎ。駐車場からはシャトルバンで会場(シクラメン栽培ビニールハウス再興園 )に移動。バンを下りた私の第一印象は「ヤバい。人混みと屋台の雰囲気だ。私の一番苦手な感じだ…」

「スークスーク」の会場入り口。第一印象は「あっ、ここ苦手。雑然としている。人もいっぱいいる。」だったのだが…

社主さまは、1人500円(100円のマーケット内で使える通貨付き)の参加費2人分を払って、嬉しそうにハウスの中に立ち並ぶお店へとどんどん歩いて行く。マーケットへの出店数はかなり多い(あとで50店以上と知った)。ファストフードやアクセサリー、雑貨、衣類のお店等が雑然と並んで、お客さんは私が想像していたよりもはるかに多く、かなりの混雑状態だった。

私は「雑然は苦手で、整然を好む」。「雑然とした人混み(雑踏)」なんて状況に身を置くと、5分もすると逃げ出したくなる。「取り敢えず、足早に一回りして、マーケットの外で待とうか」なんて事を考えながら、社主さまの後を追った。

だが、「スークスーク」は、普通のマーケットとはちょっと様子が違った。お店の人からお客さんに声を掛けるような事(売り込み)は一切ない。それどころか、店員さん(オーナーさん)とお客さんが、世間話でもしているような「のどかでまったりとした感じ」の雰囲気である。

シクラメン栽培用の大きなハウスの中に、50店以上がテント等を設けて出店。お店の境界も曖昧で雑然としているのだが、不思議と居心地が良い。雑踏とも言える空間で、こんな事を感じたのは初めてだ。

「雑然さと悠然さ」が絶妙にブレンドされた空間となっており、妙に居心地が良い。私も思わず、ピリ辛さつま揚げや八ヶ岳ブレンドの特製アイス珈琲を買って、立ち食い(飲み)してしまった。

八ヶ岳ブレンドのアイス珈琲、本当に美味しかった。八ヶ岳珈琲工房テーブルランドさんは、八ヶ岳オフィスから車で5分程の場所にある。

また、まったくの偶然なのだが、前回の八ヶ岳オフィス滞在時に初めてお目にかかったご夫妻が出店なさってるのに遭遇。これにはビックリした(これについては、改めて『稿房通信』で書こうと思う)。こういう偶然には、何らかの意味があるに違いない。

結局、「スークスーク」には約40分滞在。気の短い私にとっては「異例の人混み長時間滞在」である。子供の頃から、お祭り、花火大会、初詣の人混みとか大嫌いだったからな…

オフィスに戻ってから「スーク(Souq)」って何か調べると、「モロッコ等の迷宮都市の中にある市場の名前で、通路も狭く1度この迷路に入ると出られないかと思うような世界に様々なお店がひしめき合っています。」とイベントのHPに記されていた。ほ~ら、やっぱり私が一番苦手な類の場所だ。

だが、HP冒頭には、「なんでもあって、迷路みたいで、夜遅くまで食べて呑める屋台があって、今の日本に欠けてる世界を造ってみたい。『SouqSouq(スーク スーク)』は、たくさんの人達が集まりエネルギッシュで温かさに満ち満ちた、どこか懐かしい、だけど新しい市場を、街からではなく私たちの源である山から発信していきます。人と人、そして文化の交流にもなるような市場を目指しています。」とも書かれていた。

主催者さん、結構、イケてるかもしれませんよ! 人込み大嫌いな私が40分も楽しみましたから… これからも頑張って下さいね。

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八ヶ岳「平日休養日」の過ごし方① — 「ドームハウス さとう」さんでツリーハウスとお蕎麦を堪能!

仕事をしないと決めた日は、ビジネス用のメールは一切チェックしないし、仕事用のガラホも電源を切ってしまう。どうしても急用がある場合には、相手先が知恵を絞って代替手段で連絡を取りに来るだろう。そして、そんな緊急事態なんて弊社の業務では、まず起こらない。

零細企業経営者の特権で、急遽「平日休養日」とした昨日も、午前9時以降は仕事の事はすべて忘れた。午前中に敷地内の草刈り作業を2セットをこなした後、正午過ぎから午後の予定を組んだ。

『稿房通信』の中で、最近、コンテンツの更新がまったく出来ていないのは「ツリーハウス」系である。NHK大河ドラマ「西郷どん」の樹上の縁台ネタで誤魔化しているが、本当のツリーハウスネタは2月の「清春芸術村(https://triglav-research.com/?p=20692)」以来、ご無沙汰だ。

そんなわけで、近くに未探訪のツリーハウスはないか探す事にした。試しに「北杜 ツリーハウス」でググったら、清春芸術村のすぐ下に、いきなり天守閣やツリーハウスが目印!南アルプス・八ヶ岳を一望する森のお蕎麦屋さん」と表示(https://tenkuhaku.com/shinsoba2016/shop/1188/)された。

地図で確認すると、オフィスからは30分程の場所である。どうやら「お蕎麦屋さん」のようだが「年中無休(但し、午後3時迄の営業)」とあるので、あまり深く考えずに遅いランチを兼ねてここに向かう事にした。

オフィスをD4で発ったのは12時50分。ナビで住所をインプットしたら距離は25km。ルートの4分の3程までは「尾白の湯」に向かうのと同じで、途中で武川方面に分岐し、4~5kmさらに走るイメージだ。「30分ではちょっと無理かな?」なんて思いながらエンジンスタート。その後はフォッサマグナ西端を横切るドライブをエンジョイ。道に迷う事無く目的地ドームハウス さとう」さんに着いたのは1時22分。32分の短い旅だった。

お店の前の駐車場にD4を置いて、建物の全景を眺める。確かにドームハウスである。

「ドームハウス さとう」さんの外観。最初は「BESS」のドームハウスキットかと思ったが、ご主人からすべてセルフビルドと聞いて驚いた!

お店のエントランスに向かうとドアには「準備中」の札が… だが、視線を右下に移すと「営業中」の札もかかっていた。よくわからないので恐る恐るドアを開くと、中にはオーナーさんらしき女性がお一人。「食事できますか?」と私が尋ねると「お蕎麦だけになりますが宜しいですか?」との返事が戻ってきた。「勿論、そのつもりで来ました。」と答えると陽当たりの良いテーブルに案内された。

お店のエントランス。準備中と営業中の札が両方掛けてあり、ちょっと戸惑った。

朝食を済ませてから何も食べていなかったので、かなりの空腹状態であった私は、迷う事なくメニューから「フルコース(1,400円)」を注文。お蕎麦が出来上がるのを待つ間に室内外を見渡す。

すると、駐車場からは気が付かなかったが、ドームハウスの脇にあるツリーハウスを発見。ちょうどオーナー(ご主人)も店内に出てきたタイミングだったので、ツリーハウス見学の許可(快諾)をいただき、再びお店の外に出た。

これまで私が見てきたツリーハウスは有名な建築家やツリーハウスビルダーによるものばかり。ある意味「芸術品」で、そのほとんどが中に入る事は許されない「ちょっと遠い存在」だった。

お蕎麦を味わう前にツリーハウスを外部から見学。建物とデッキからなる構造だ。

それに比べると、このツリーハウスは「手作り感満載」でとても身近に感じる。支柱は広葉樹が3本(クヌギ系)で高さはかなりある。様々な角度から写真撮影して楽しむ。

ドームハウスに寄り添う形でツリーハウスが建っている。支柱は広葉樹が3本。クヌギ系かな?

ステップはクローズされていなかったので、中に入ろうかと思ったのだが、これは食事後に許可を頂いてからとしよう。10分程ツリーハウスや敷地内を見学した後、店内に戻った。

周辺はキャンプ地が点在する抜群のロケーション。正に「森の中のツリーハウス(隠れ家)」だ。

オーナーご夫妻とお話しする機会があったので色々と質問。20年程前に東京(用賀辺り)からご夫婦で移住。ドームハウスもツリーハウスもご夫妻のセルフビルドとの事。それもキットを組み立てたのではなく、部材調達から何から何まですべてご夫妻自身の手によるものだそうだ(本当のセルフビルド!)。「凄いなぁ~」と素直に感動した。

5分程すると手打ちの「お蕎麦」が出来上がってきた。野菜の天ぷらもたっぷり。早速、食す。美味しい! お蕎麦はクセがなくあっさりした風味だ(私の好み)。野菜の天ぷらは、どれも素材の自然の甘味が滲み出ていてお蕎麦にピッタリ。

フルコース(1,400円)を注文したら手打ち蕎麦と地元野菜の天ぷらが出てきた。蕎麦は私好みのクセのないあっさり系である。天ぷらのボリュームと素材の甘味は感動モノ。

お蕎麦を食べ終わると手造りのシフォンケーキと珈琲の出番である。シフォンケークはふわっとちょうど良い甘さ。珈琲は南アルプスの美味しい水ベースだろう。当然、美味しい。

最後にアイスクリームまでご登場。もう満腹です…

食後は、シフォンケーキにホット珈琲(すぐに無料でお代わりしてくれた)、さらにはアイスクリームが… 「食レポ」の才能はまったく無いので詳しい事は書か(け)ないが、これで1,400円って、凄~く「お得」だったと思う。

ふと気が付くと滞在時間は1時間近くになっていた(何でもせっかちな私には珍しい)。最後に、ツリーハウス内部の見学をお願いすると、これも「快諾」いただいた。会計を済ませた後、再びお店の外に出てツリーハウスへ向かった。

ステップを昇ってツリーハウス内部へ。室内の構造を見学した後でデッキに出て驚く。思ったよりもかなり高さがある(私の目線からだと5m位になるのかな…)。

食後はツリーハウス内部の見学。ステップは螺旋状の構造だ。

周囲の木々を眺めていたら、奥さんも上がってきて、セルフビルドの苦労話とかを語ってくれた。敷地内の石積みまでご夫妻でなさったらしい。

内部構造見学後はデッキに出てみた。支柱は思ったより太い。やっぱり支柱は広葉樹がイイのかな? 残念ながら我が家のツリーハウス建築予定地には手頃な広葉樹がない。

デッキから敷地内を見下ろして、その高さに、高所恐怖症の私はちょっとビビった。南アルプスからの澄んだ水が水路を勢いよく流れていた。

ツリーハウスのデッキの手摺りにはブランケットが2枚干してあった。「ああっ、こういう手作り感や生活感のあるツリーハウスって本当に素敵だなあ…」。これまで見てきた「芸術品」とはまったくの別物。オーナーご夫妻の思いやお人柄が伝わってくる「棲み家」である。

奥さんに「本当に美味しかったです。また必ず来ます。次は家内と一緒に来ますね!」と伝え、「ドームハウス さとう」さんを後にした。

時刻はまだ2時半。さあ、次はどこに行こうか。「尾白の湯」にでも寄っていこうかな…

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細かいところが気になるのが僕の悪い癖—「西郷どん」ネタ再び

「相棒」の右京さん(杉下警部)の口癖のひとつに細かいところが気になるのが僕の悪い癖」ってのがある。

事件解決の糸口となる「癖」なのだから悪くはないと思うのだが、その対象となる人からすれば「イラッ」とするのは間違いないと思う。

世の中、そんな風に細かい事が気になる人の割合は何%位なのだろうか? 気になって調べてみたのだが、明確な答を得る事が出来なかった。かく言う私も、間違いなく「同じ類」の人種だと思う。

子供の頃からそうだったが、年齢が50代の半ばを超えたこの1~2年で、さらに拍車が掛かってきた。何か気になり始めると、その場ですぐに調べて、問題解決しようとする。適当に放っておく事が出来ないので、面倒で仕方ない。

GW明けから、銀行の本決算分析のためのバトルモードにトランスフォームし、仕事に没頭してきた。昨晩の夜、5月6日放送の「西郷どん」を視聴しなかった事を思い出し、自宅書斎のデスクトップPCに録画してあったのものを仕事の片手間に「ながら見」。

西郷どんについては、かつて「ツリーハウス(樹上の縁台)」らしきものについて書いた事がある(https://triglav-research.com/?p=20768)。

あんなマニアックなネタ、一体誰が読むのか不思議なのだが、1月のサイト全面リニューアル後の累計ビュー数では、上位15番目位になっている。大河ドラマファンツリーハウス族が興味を持ってくれたのかもしれない。

その後、西郷どんは、主に江戸の話に舞台が移ったので、「樹上の縁台」の登場機会は一気に減ってしまった。だが、6日放送分は久し振りに薩摩に舞台が戻ったので、ほんの数秒、数カットではあるが、画面に映し出されたのである。

妙に懐かしくて嬉しかった。だが、何となく「違和感」を覚えた。確たる根拠はないのだが「何か違う」と感じたのだ。急ぎの資料作成があったので、昨晩は「気になった細かいところ」を敢えてスルー。

それで忘れてしまえば面倒ではないのだが、今日と明日は東京でのお仕事Day。満員電車に乗るのはもうウンザリなので、10時過ぎに新百合ヶ丘駅発の「急行」に乗車し、六本木のオフィスに向かった。

電車はこの時間だと座れはしないが混んでもいないので、ついつい余計な事を考えてしまう。昨晩の西郷どんの違和感は何だったのだろうか…

2件あったプレゼンの時間帯は、さすがに仕事に集中出来たが、仕事を離れると気になって気になって仕方ない。午後4時過ぎに川崎自宅に戻ると、結局、もう一度、録画した西郷どんを見直す事にした。

「樹上の縁台」が画面に映るのは、ほんの瞬間だった。最初に閃いたのは「樹上の縁台の支柱となる木が二股」であった事だ。

5月6日放送分の「樹上の縁台」のワンカット。支柱となる木が二股であるのが前回との違いで、それに「違和感」を覚えたのかなと感じたのだが…

「あれっ?前回視聴した時は二股じゃなかったような気がするぞ」と思い、前回のスクリーンキャプチャを確認したら、しっかりと二股が映っていた。

前回2月の放送のスクリーンキャプチャを確認したら、はっきりと二股であった事が確認できた。う~ん、やっぱり違和感は単なる気のせいかな?

やっぱり違和感は気のせいだったのかな? スッキリしないので、もう一度、早送り状態で確認。

西郷吉之助が樹上の縁台で脇差しを握る場面で目が釘付けになった。瞬間、違和感が何だったのかハッキリわかった。

最後にもう一度、5月6日放送分の関連シーンを早送りで確認。すると樹上の縁台の床面を映したシーンで閃いた。ああっ、ここが違うんだ!

答は「縁台の床面の構造」にあった。

2月放送で床面を映したシーン。私は「竹の節がないので、もしかすると床面はプラスティックのパイプかもしれない」と書いていた。節が無いのではなく、実際は見えなかった(映っていなかった)だけのようだ。この場で「誤り」を訂正したい。

前回の『稿房通信』では「床材には節らしきものが見当たらない。もしかすると床材は上下2段の構造で上が鉄かプラスチックのパイプで、下が竹なのかな??」と書いてしまったのだが、これは私の間違いだったようだ。

今回の画面にははっきりと「カットされた竹が縄で結ばれ固定されている様子」がほんの瞬間だったが映し出されていたのである。

ああ、よかった。これで本当にスッキリしたぞ! 前回『稿房通信』の誤りも修正できる。今日は充実した1日になったな…

「細かいところが気になる人間」というのは、こんな具合に本当に面倒なのだ。だが、よくよく考えてみれば、こんな性格だから「アナリスト稼業」を30年も続けられているような気がする。

そう「違和感」こそが、調査・分析を生業とする人種のソナーなのだ。

読者の皆さん、今日は(も?)「本当に細かいネタ」で恐縮です <(_ _)>

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樹の家への途 – 西郷どんの「樹上の縁台」(読書&思索のスペース)

弊社のお客様は「地域銀行」であり、財務データの徹底的な分析に加え、経済や文化など様々な地域特性について知見を深める事はビジネスを進める上で極めて重要(有益)だ。

NHKの大河ドラマは、全国各地の偉人や歴史、風土等々を学ぶ上で「最高の教材」と私は考えており、もう20年以上も欠かさず視聴している。銀行の役員さん達との会食の折には、大河ドラマ(或いは朝ドラ)で蓄積してきた知識が役立つ事が多々ある。NHK特集も大好きなので、川崎自宅でも八ヶ岳オフィスでも「感謝の気持ち」で受信料をしっかりと納めている。

さて、2018年の大河ドラマは「西郷(せご)どん」である。日本の歴史の中で最も好きなのは、勿論「縄文時代」だが、次いで好きなのは「戦国時代」と「明治維新から日露戦争までの時代」なので、毎週、日曜日午後6時からのBSプレミアムでの放送が待ち遠しい。

今回の「西郷どん」に関しては、従来の大河ドラマにはない楽しみもある。隣り合う西郷家と大久保家を映し出すシーンで、第何回目の放送以降かはハッキリと覚えていないのだが、度々、「ツリーハウス」らしき物が登場するからである。通常、大河ドラマの録画はしないのだが、7回目の放映が終わった時点で、どうしてもこの「らしき物」の構造をジックリと見たくなった。そこで、第8回目の放送(不吉な嫁)をデスクトップPCに録画し、ツリーハウスの登場シーンを観察する事にした。

放送開始から目を皿のようにしてツリーハウスをのシーンを探す。するとオープニングテーマの演奏&映像が終わった直後に、いきなりツリーハウスらしき物に上るための梯子と支柱の木の場面となった。だが、残念ながら上部構造は画面の外だった。

オープニングテーマの演奏&映像が終わった直後にツリーハウスらしき物の梯子と支柱となる樹木が画面の左端に登場。残念ながら上部構造は映し出されなかった。梯子の高さは2.5m(35cm×7)程度だろうか?

次なる登場シーンは放送開始から約15分後。西郷吉之助(隆盛)が江戸行きについて大久保正助(利通)と語り合う場面(夜)である。ここで初めて上部構造をハッキリと確認できた。部材はおそらく「竹」である。構造は床と低い手摺りのみで壁や屋根は無い

成人男性2人が座っているので、耐荷重は最低でも150kg以上は確保出来ているのであろう。竹製の手摺りの高さは20cm程度であろうか?

ツリーハウスと言うよりは「縁台」である。「樹上の縁台」という表現が適切だろう。

床の一部が扉状になっており、ここから梯子で登り降りする構造になっている事が確認できる。梯子の上は開放空間と思っていたので、予想以上に凝った作りである。

なかなか凝った作りで、床の一部が扉状になっており、そこを開閉して梯子で昇り降りする事が判明した。

次の「樹上の縁台」登場シーンは放送開始から約21分~23分後。大久保正助が縁台で書物を読んでいる際に、吉之助の妻「須賀」が実家に戻るところを樹上から見送る場面だ。

大久保正助が「樹上の縁台」で書物を読んでいる場面。開放的で、読書や思索のスペースとしては最高である。薩摩の明治維新の英傑達は、こんな場所で学び、思索したのだろうか?

ここでは手摺りと床の素材が見える。手摺りはやはり竹であるが、床材部分には「節」がない(画面に映った範囲では見えない)。強度を確保するために鉄かプラスチックのパイプでセットを組んだのかな? と勝手に想像。

手摺りの部材は明らかに「竹」であるが、床材には「節」らしきものが見当たらない。もしかすると床材は上下2段の構造で上が鉄かプラスチックのパイプで、下が竹なのかな?? もっとも、床材が写っている部分は限られているので「節」の無い場所だけ見えているのかもしれない…

さらに放送開始後30分程経過したところで、樹上の縁台と支柱の木の接合部分がチラッと映し出された。梯子側だけしか見えないが、結構シンプルな構造で、どのように耐荷重を確保しているのか不思議である。

支柱と床の接合部分が映し出された場面。鉄製の接合金具のような物は見当たらず、どのような仕組みで上部構造を支えているのか不思議である。

最後のシーンは放送開始から約34分後。吉之助と須賀、須賀の父の3名が登場する離縁の場面だ。ここでは、樹上の縁台の梯子が無い側の接合部が垣間見える。どうやら支柱となる樹木の周辺を枠で囲って、斜めに伸びた1本の枝らしきものが支え棒のような役割を果たしているように見える。構造としてはやはりシンプルだ。

梯子の反対側と「樹上の縁台」の接合部分がチラッと映ったシーン。支柱となる木は上部の方が幹が太い。その太い幹の部分を枠材となる竹で四角に囲んで床材を支えている。さらに斜め上に伸びた枝のようなものが支え棒のような役割を果たしている。だとすれば、かなりシンプルな構造だ。

壁や屋根が無い分、樹上の縁台の重量は相当に軽くなるので、成人男性2人が座っても耐えられるであろう。「読書や思索のスペース」と割り切ってしまえば、こんなのも十分にありだな!

でも、よく考えたら、八ヶ岳オフィスの敷地内には、メインウッドデッキ、オフィスウッドデッキ、枕木テラス、そして庭には読書とお昼寝用の縁台(https://triglav-research.com/?p=15919)まで揃っている。これ以上、デッキや縁台を作ってもあまり意味は無い。やっぱり私(Team Triglav)は壁や屋根もあるツリーハウスにこだわるべきだろう。

しかしまあ、まだ8回目の放送を終えたばかりであるが、西郷吉之助(隆盛)という人は「器の大きい」人だったんだなと感心する。だが、「小鉢男」の私が共感を覚えるのは、むしろ同じ名字でもある大久保正助(利通)の方だ。座右の銘は、確か、西郷隆盛が「敬天愛人」で、大久保利通が「為政清明」だったよな…

「為政清明」って言葉の持つ意味(政治を行うには、心も態度も清く明るくなければならない)も好きだが、その凛とした響きも魅力である。ちなみに、「樹上の縁台」で正助が読んでいた書物は『春秋』であった。

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樹の家への途 – 茶室『徹』@清春芸術村 にうっとり(山梨県北杜市長坂町)

わざわざ遠出しなくても、八ヶ岳オフィス周辺には、まだまだ素敵なツリーハウスがあるんじゃないか? ふとそう思い、オフィス所在地である長野県諏訪郡富士見町の周辺市町村を対象にあらためてツリーハウス情報を検索してみた。

すぐにヒットしたのは、長坂の「オオムラサキセンター」に建築されたツリーハウス(http://www2.ttcn.ne.jp/~akainu/Oomurasaki%20Park.htm)だった。「何だよ、すぐ近くにあるじゃないか。早速、見学に行こう!」と思ったのだが、【縄文土偶探訪記】で何回も「不発」を経験しているので、改めて詳しく調べた。その結果、2010年の12月に解体・撤去された事が判明。無駄足にならずにホッとした…

さらに調べると、オオムラサキセンター以外にも、数軒(戸)、ツリーハウスらしき構造物の所在を確認。2月17日(土)のオフィス滞在時にその内の1件を訪れる事とした。所在地は、長坂(北杜市)の「清春芸術村http://www.kiyoharu-art.com/)」。八ヶ岳オフィスからは約17km、車で25分程の場所である。ちょうど長坂のJマートで買い物があったので、その帰り掛けに立ち寄った。

美術館等を利用しなければ、芸術村そのものには無料で入れるのかと思ったが甘かった。入り口で入村料1,500円を支払う。安藤忠雄氏の設計の「光の美術館」や「清春白樺派美術館」等々、有名な施設から構成される「芸術村」なので、まあイイか。

そんな風に考えて、施設内のツリーハウス以外の全施設を30分程かけて見学したのだが、悲しいかな、ツリーハウス以外に興味は湧いてこない。函館市縄文文化交流センターで初めて国宝土偶「かっくうちゃん」に出会った時のような衝撃(https://triglav-research.com/?page_id=6868)は、やはり滅多に経験できるモノではないのだ。結局は、ツリーハウス鑑賞にたっぷり時間を割く事になった。

まずは、芸術村の広場中央に置かれた「エッフェル塔の階段」後方から遠目に鑑賞。ん?? この雰囲気はどこかで味わったぞ… そうだ! 茅野の『高過庵(https://triglav-research.com/?p=18772)』だ。

芸術村広場中央の辺りからツリーハウスを遠目に眺めた光景。ん?既視感が… そうだ。茅野の『高過庵』に雰囲気が似ているぞ。

さらに近付く。壁は漆喰である事がすぐにわかった。屋根の素材は何だろう? 茅野の『高過庵』と『空飛ぶ泥舟』と同じ配色だな。だとしたら銅板の屋根かな?

事前リサーチではツリーハウスの存在と大まかな形状しかチェックしていなかったが、近付いて解説板に書かれた内容を読んで納得。ツリーハウスの名前は「茶室 徹(てつ)」。設計者は、『高過庵』や『空飛ぶ泥舟』と同じ藤森照信先生なのだ。設計者のフィロソフィーを表した一連のツリーハウス作品なのであろう。

ツリーハウス脇に置かれた解説板。やっぱり設計は『高過庵』と同じ「藤森先生」だった。さらに連なる文化人の名前に圧倒された。「縄文建築集団とは、南伸坊さんや赤瀬川さんなど 藤森先生の友人からなる素人集団で、 わいわいと現場に集まっては 木や土や石や銅板や植物と格闘し、 建物にとりつけている。」とWebに記されていた。

さらに解説文を読むと「赤瀬川原平」氏、「南伸坊」氏、「林丈二」氏、「阿川弘之」氏といった錚々たる文化人の名前が並んでいる。このツリーハウスはいったい何なんだ?? それに『縄文建築団』なる謎の言葉も記されている。

初っ端に解説版に並ぶ名前に圧倒されたが、すぐに正気に戻って『徹』の鑑賞を開始。残念ながら内部を見学する事は出来なかったが、あらゆる角度から眺めて写真撮影。

独特の屋根の形状が『徹』のイメージを見る角度によって、まったく異なったものにするように思える。この角度からは、かなりスマートな印象だ。

解説文によると広さは1.7坪(畳3畳強)、高さは地上4.0mとの事。パット見の印象では、広さはもう少し大きく、高さは低く感じる。やっぱり地上に建っている建築物とは伝わってくるボリューム感が違うのだ。

この角度から見ると、どっしりとした安定感が漂う。何となくゲゲゲの鬼太郎の「鬼太郎ハウス」を思い浮かべてしまうのは私の感性の歪みだろうか?

支柱となっている樹は、誰がどう見ても『檜』である。解説文には樹齢八十年と書かれているが、2006年4月完成との事なので、さらに12年近い時が経っている。樹齢90年を超える檜か… 残念ながら、我が八ヶ岳オフィスの敷地内にはそんな檜は無い。ちょっと羨ましく感じた。

斜め下から見上げた写真。屋根だけでなく、床の形状もユニークである事がわかる。建築時、樹齢80年の檜の幹は太く、床のセンターではなく、端の方を貫いているのが確認できる。この位置にある支柱で、どうやってバランスを維持しているのだろうか?

底部から床と支柱の接合部分を観察。武骨な金具などは一切無く、見事に漆喰と檜が融和している。一体どんな方法で支柱と建物を接合しているのか本当に不思議に思う。また、眺める角度によって違ったイメージに見えるのは『高過庵』同様、独特な屋根の形状の効果であろう。

床と支柱の接合部。接続金具の類はまったく見えない。漆喰と檜の樹皮が見事に馴染んでいる。

また屋根の銅版や壁の漆喰がもつ「素材の優しさ」のようなものが何とも言えない落ち着きを醸し出している。気が付けば20分近く『轍』にうっとり見とれていた。

改めて周囲を見渡すと立派なが『徹』周辺を取り囲んでいる事に気が付いた。そうか、桜が満開の時には、ピンクで覆われた空間の中に茶室が浮かび上がる設計なんだな。やっぱりプロの建築家は凄いな…

今年の桜の季節に社主さまともう一度訪れよう!そう心に誓って清春芸術村を後にした。

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樹の家への途 -『稲取高原芝生広場ツリーハウス』に感動の連続(静岡県賀茂郡東伊豆町)

『稿房通信』DIY系コンテンツで「将来の大黒柱」となる予定の【樹の家への途】であるが、気が付いたら昨年の9月から更新が滞っていた。「分単位での綿密なプランを組んで訪問」なんて無粋な事はやめようと決めて、それを実践した結果である。

全国講演や旅行の際に「ふらっと立ち寄る」スタイルで対応しようと考えたのだが、そもそも私の講演先である「銀行本店」は、基本的には「県庁所在地の駅周辺」にある。そんな場所に「隙間時間」を使って訪問できるツリーハウスが、都合良く建っている事なんて滅多に無い(と言うか、これまで皆無)のだ。

そうなると「①社主さまとの旅行のついでに ②現地でツリーハウス情報を検索し ③うまい具合に有ったら訪問」という「運試しのような途」を歩むしかない。そして今回、本当に久し振りに「幸運」が舞い込んだのである。
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2月1日に予定されていたお仕事がその前週に前倒しリスケ出来たので、零細企業経営者特権で、急遽、2泊3日の伊豆・箱根小旅行を楽しむ事にした。伊豆高原で1泊し、2日目に箱根に移動する前に隙間時間が出来たので、周辺のツリーハウス情報をWeb検索。すると宿泊地から車で30分程の場所に『稲取高原芝生広場ツリーハウス(お洒落なネーミングが必要だと思う!)』なる建築物がヒットした。

さらに詳しく調べると、ツリーハウスクリエーターとして著名な「小林崇さん」の作品である事が判明。これはもう行くしかない! 念のため社主さまに承認を求めると、即座にOKが出た。さあ、【樹の家への途】稲取高原芝生広場編のスタートだ!

ツリーハウスまでの行程は省略。芝生広場のある公園の駐車場にD4を駐め、案内板に沿って社主さまとクロスカントリーのコースを歩く。2分程で、目の前には芝生広場が広がり、その奥に目標の「ツリーハウス」が見えてきた。「芝生広場のシンボルツリーの上に、ちょこんとお洒落な小屋が乗っている。」—遠目ではそんな風情が漂う。

広々とした芝生公園のシンボルツリーと思える常緑樹の樹間に遠目に見ると「ちょこん」という感じにツリーハウスは「乗っているよう」に見えた。背景が青空でないのが残念。

近付きながら様々なアングルから写真撮影。近付くにつれて、当初の印象とは異なり、これまで訪れたスリーハウスの中では「最も大型で凝った造り」である事がわかってきた。

近付いてみると、ウッドデッキも敷設された「本格派ツリーハウス」である事が判明。これは凄いぞ!

正面左下から見上げると、ウッドデッキも敷設され「2本の太い生きた常緑樹」を支柱構造とする正に「本格派ツリーハウス」だ(感動!)。

斜め下から見上げた写真。最初に抱いた「ちょこんと乗って」というイメージは完全に払拭された。堂々たる造りである。そして1本に見えた常緑樹が、2本である事も判明。既に枯れた幹も巧みに配してあるため、大きな1本の常緑樹が支柱であるかのように見えるのだ…

やや小高くなったツリーハウスの裏手に回る。我がオフィスと同じ「片屋根構造」。したがって、見る角度によってツリーハウスはまったく異なった雰囲気を醸し出す。ここで屋根が「草屋根(グリーンルーフ)」である事に初めて気が付いた。「凄いな小林さんの作品は…やっぱりここまで凝るんだな!」と驚嘆。

小高くなったツリーハウス裏側から写真撮影。片屋根構造なので、正面からのビューとはまったく違った雰囲気を醸し出す。しかも「草屋根(グリーンルーフ)」。作者である「小林先生」の「おこだわり」が伝わってくる。感動! ちなみに「小林先生」が東伊豆町のご出身である事をツリーハウス見学後に知った。

周辺からの見学を一通り終え、ツリーハウスの真下にあるデッキ部分の鑑賞に向かった。これまで見学したツリーハウス同様、どうせ「立ち入り禁止」だと予想していたのだが、このツリーハウスのステップは何の制約もない。

ツリーハウスに上るステップは閉鎖されていなかった(見学可能)。ツリーハウスの中に入るのは【樹の家への途】では初めての経験だ。

解説の看板には「一度にツリーハウスを利用できる人数は5名まで」「日没後の使用は禁止」と書かれているのみだ。平日のお昼前、見学者は私と社主さまの2名だけなので、堂々とステップを上ってツリーハウス内を見学。

中の広さは私の予想の5割増し程度(広くてビックリした)。芝生広場を遠望するガラスは「ステンドグラス調」にペインティングされている。ここで読書したら最高だろうな!

ツリーハウス内部から正面の窓を撮影。ステンドグラス調にペインティングされている。「読書スペースに最高だな。」と見学時に感じたのだが、後で写真を改めて見たら、ペインティングは「本」をモチーフにしていた。ナルホドね… 作者の意図が見事に伝わってくる作品である。

ウッドデッキから見下ろす「芝生公園」の開放感がまた素晴らしい。周辺には桜の木が沢山あるので、桜の開花期には夢のようなスペースとなるのは間違いない。

ツリーハウスに敷設されたウッドデッキから広大な芝生公園を見下ろす。桜の時期はお花見客でいっぱいになるんだろうな!それにしても、ウッドデッキ手摺りの造形のお洒落な事。こりゃ本当に凄いや…

勿論、将来のツリーハウス建築に向けての構造・工法チェックも怠らない。常緑樹に打ち込んだアンカーがツリーハウスの荷重を支える仕組みに感心。こういう専門部材って特注なのだろうか??

常緑樹に打ち込んだアンカーの構造。こうやって支柱となる樹を生かし(活かし)ながら、ツリーハウスの荷重を支えるんだ。勉強になるなあ…

感動、感心の連続となった『稲取高原芝生広場ツリーハウス』の見学は20分強で終了。

弊社のツリーハウス建設予定地は「唐松」を支柱とする事を想定した上で、周辺樹木を思い切って伐採した。やっぱり、ツリーハウスを支える樹は、この稲取高原芝生広場のツリーハウスのように「堂々たる常緑樹」がお洒落だな…なんて考えてしまった。

だが、「無いものねだり」しても仕方ない。これからも地道にツリーハウスの見学を続け、My tree house建築に向けての知見を積み上げる事としよう!
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樹の家への途(番外編)@白老ポロトコタン

ツリーハウスへの憧れや想いは日に日に募っている。縄文土偶探訪のように「見て感動する」といった受動的な興味ではなく、八ヶ岳の建設予定地にどんなツリーハウスを自分の手で建てようかという極めて「能動的な欲求」である。

これまで見学した計9軒のツリーハウスは、それらの造形(外見の美)を楽しむだけで、どれも中に入る事は出来なかった。そのため、実際にツリーハウスを建築するための知見を得るという観点からは、ほとんど成果は無し。何事も目的適合性に重きを置く私は「見て楽しむためだけにツリーハウスを訪問するのは意味がない!」という結論に早々と至ったのである。そんなわけで、今回の役員慰安旅行については、ツリーハウス関連の予定はまったく組まなかった。

だが、旅行3日目(9月8日)に「白老ポロトコタン アイヌ民族博物館」を訪れた際に、ちょっと心惹かれる構造物に偶然出会ってしまったのだ。敷地内に建てられていた「プ(食料庫)」「ヘペレセツ(熊檻)」である。遠目に見た時は、「ん? 低い位置にあるツリーハウスか?」と思った。

向かって右側が食料庫の「プ」、左側が熊の檻となる「ヘペレセツ」である。遠目に見た時は、低い位置に2軒のツリーハウスが並んでいるのかと思った。実際は、4本のカットした丸太を足(基礎)とする「高床式構造物」であった。

近付くと、4本の丸太を足とした「高床式構造物」である事がわかった。ツリーハウスの「定義」は様々だが、一般的には「生きた樹木を建築上の基礎として活用する構造物(人用の家屋)」とされている。色々な文献を調べてみると、この「生きた樹木」という部分が重要であるらしい。

「プ」も「ヘペレセツ」も丸太をカットして基礎としているので、この定義に照らし合わせればツリーハウスではない。これまでに見学した中では「空飛ぶ泥舟https://triglav-research.com/?p=18772)」もツリーハウスには該当しない事になる。

でも、私からすれば「定義」なんて実はあまり重要ではない。要は、建設予定地である約100坪の三角地の樹木を上手く活かして、お洒落な小屋を建てる事が出来れば良いのだ。そして、その中でノンビリと読書や昼寝が出来て、ちょっと高い位置から八ヶ岳本宅&オフィス敷地内を珈琲でも飲みながら眺める事が出来れば大満足である。

本宅とオフィスという2軒のログハウスを構えているので、寝泊まりする気などは毛頭ない。「ゲゲゲの鬼太郎の家(ゲゲゲハウス?)をシンプルにした茶室みたいなのがいいなぁ~」なんて事を考えていたので、高床式構造物とは言え、ツリーハウスの趣を漂わせた「プ」と「ヘペレセツ」の清々しいシンプルさにグッときたのである。

「プ」の外観。ゲゲゲの鬼太郎の家をさらにシンプルにしたイメージ。近付いて構造をジックリと観察する事が出来た。

ゲゲゲハウスに似たのは「プ」の方であるが、「ヘペレセツ」の方も単純で力強い造形に心惹かれる。ヘペレセツのように隙間のある外壁を4X4材や2X6材等で六角形に組んで行くとお洒落かなぁ…などと思わずイメージしてしまった。

こちらは熊の檻となる「ヘペレセツ」。武骨で荒々しいが、私はお洒落だと感じた。だが、私がこの中にいたら、社主さまは「性格の悪い熊が檻に閉じ込められている」と言ってからかうに違いない!

ん? 隙間のある外郭。そうか、小諸ツリーハウスプロジェクトのお気に入りである『間』もそんな構造だったな。ヘペレセツの「武骨な荒々しさ」に対して、『間』は「洗練された優雅さ」が魅力だが、建物としての根っこの部分には同じような思想があるように感じる。

こちらは小諸ツリーハウスプロジェクトにおけるお気に入りの『間』である。スマートで洗練された本当に美しい造形だ。ヘベレセツとは対極的なツリーハウスであるが「隙間の美」という意味では、相通ずるモノがある。

トリグラフ・リサーチのツリーハウスも「隙間の美学」に挑戦しようかな… 業務多忙でツリーハウスの建築に時間を割く余裕などないのだが、こんな具合に構想だけは着々と進んで行く。

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『又庵』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

小諸ツリーハウスプロジェクトの見学・鑑賞ツアーは、いよいよ最後(7軒目)の『又庵(ゆうあん)』を残すのみとなった。

『間』起点とし、時計回りにツリーハウスが点在するスペースをほぼ1周した場所に又庵はあった。デザイナーは「古谷誠章」氏である。

小諸ツリーハウスプロジェクト全般に言える事だが、ツリーハウスの設置場所はあまり高くない。メジャーを持参して計測したわけではないが、bird-apartmentを除けば、地面から2~3.5m程の高さにハウスの床部分があるように思う。空を見上げるような位置にある「空飛ぶ泥舟」や「高過庵」とはこの点が大きく異なる。

私は重度の「高所恐怖症」なので、『間』や『チーズハウス』程度の高さであれば恐怖感を覚えずに「樹の家」の雰囲気を楽しめるなと感じていた。

遠目に『又庵』を眺めた。『間』よりもやや高度はありそうだ。もしかすると、この位の高さが、私にはちょうど良いのかもしれないな…

遠目に見た『又庵(ゆうあん)』。複数の広葉樹に包まれるようにして、周囲の風景に自然に溶け込んでいた。床の高さは、高所恐怖症の私がちょうど耐えられる位だろうか…私がツリーハウスを作成するなら、高さはこの程度が良さそうだ。

近付いて下から鑑賞。ん? これはもしかすると日本酒や醤油を醸造する樽の再利用部材かなと思った。だが、底(床)板の形状が複雑な曲線を描いているのにすぐに気付いた。このツリーハウスも凝った作りである。

下から見上げた「又庵」。最初は、醸造用の酒樽とか醤油樽を利用しているのかと思った。だが床板は優美な曲線を描いており、凝った作りである。

脇に回って構造を見た。複数の広葉樹に包まれるようにハウスの筐体がフィットしている事がわかった。これが周辺の樹木との一体感を生み出している。

複数の広葉樹に「包まれている」という表現がピッタリだ。この樹皮と葉の形状の特色は「欅」かな? 『又庵』の部材は針葉樹っぽいが、もし部材も欅だったら、高級なツリーハウスだな…

ところでこの樹は何だ? bird-apartmentのブナ(勝手に判定)によく似ているが、樹皮の剥がれが目立つし、葉先の尖りが目立つので「欅(ケヤキ)」のような気がするぞ…

出入り口を下から覗く。ステップはしっかりした作りで安定感がある。ハウスの荷重を支えるために周辺の広葉樹を挟み込む形で金属製の黒い支柱が何本も通っている。武骨な作りなのだが、不思議と違和感はない。

ステップと出入り口を撮影。支柱は黒い金属製で武骨だが、不思議と違和感はない。出入り口の開口部を除くと、床板部分の正味面積はかなり狭そうだ。

ステップの下部の支柱を詳しく観察。広葉樹の幹にやや食い込んでいるのは。ハウス設置後に樹が生長したためであろうか?

樹木に食い込んでいる金属製の支柱。幹に穴を開けてボルトを通して挟み込んでいるのかと思ったのだが、それらしいモノが見当たらない。どう固定しているんだろう?? 『又庵』は不思議で奥の深そうなツリーハウスである。

樹の幹に穴を開けて、ボルトを通して2本の支柱で挟み込んでいるのかと予想したのだが、ボルトらしきモノが見当たらない。どうやって支柱を固定しているんだ? 考えたが答は見つからなかった。

『又庵』は色々な意味で「不思議なツリーハウス」である。そもそもコンセプトは何なのだろう?

Webの解説文には「又庵は、樹齢 130 年の吉野杉原木から製材された杉の柾目材を使い、人々が手塩のかけた豊かな森と食の世界を結び合わすためにデザインされました。 床面の広さはちょうど一畳台目の茶室に等しく、都会の喧噪を離れた清々しい緑の中で、ひととき樹上にたゆたう『木漏れ日の茶事』を開いて、遠来の客人をもてなせるように構想しています。」と記されていた。ああ、茶室が基本コンセプトなんだ。恥ずかしながらやっと気が付いた。

さらに「名前の由来は、株立ちの欅の木の又に結んだ庵 (いおり) であり、人が又再びここを訪れたいと思ってくれるようにと考えたものです。さらには、利休好みの名茶室である京都上京の『又隠 (ゆういん)』へのオマージュでもあります。」とも書かれていた。う~ん、欅の見立ては合っていたが、「又隠」なんて知らないぞ。まだまだ教養不足だなと反省した。

こうして、「ツリーハウスへの途 小諸ツリーハウスプロジェクト編」は7軒すべての見学を終えたのである。

【縄文土偶探訪記】の土偶さんとの出会いは、純粋な感動とパワー(元気)をもたらしてくれるが、ツリーハウスの見学・鑑賞は、私の感性や知性が試されるようで、また違った楽しみがある。

『稿房通信』の主要なコンテンツのひとつ(柱)として継続的に情報配信する価値は十分にあると確信した!

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『NEST』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

小諸ツリーハウスプロジェクトでこれまで見学を終えたのは5軒。どれもデザイナーさんの想いが込められた素晴らしい出来映えの作品だった。が、敢えて私のお気に入りを2軒示すとしたら『間』と『BEV』である。この2軒については甲乙付けがたい。

さて、残り2軒もじっくりと鑑賞しよう。次なるツリーハウスは『NEST』である。つまり「巣」だ。

BEVから少し離れた場所にあるのだが、見学用の小径らしきモノを見つける事が出来ない。仕方ないので地図を頼りに林の中を歩いて進むと、やがて「白い網」が空中に浮遊しているような構造物が視野に入ってきた。これが『NEST』だった。デザインは「ENERGY MEET」さん。

BEVから林の中を進むと右手に白い網状の構造物が現れた。第一印象は「巨大なハンモック」。見ようによっては強大な蝶の「繭」といった感じがしないでもない。いずれにせよ、ツリーハウスとしては異色の形状である。

さらに近付いてみる。「巨大なハンモックみたいだな…」と最初に感じた。最近、八ヶ岳本宅で使っていたハンモックをオフィスに移して、仕事に疲れると、そこで本を読んだり昼寝をしている。「網構造」の持つ優しさを体感しているのだ。

これまで見てきたツリーハウスの中では、床面積(?)は最大、重量は網なので最軽量であろう。そして、支柱となる樹木への負担は最小(最良)である事は間違いない。でもこれ「ハウス」って言えるのかなとも思った。

Web検索の解説には「ツリーハウスは、自然の中に作る人の手による人のための居場所です。風景の美しい小諸のこの大自然の中で、ありのままに自然の恩恵を最大限に受けることのできる居場所を作りたいと考えました。人工物として自然の中には決して存在しないような形でありながら、仕組みは自然の中にあるような在り方で、かつ木々にできるだけ負担をかけないものを構想し、極めて軽量なツリーハウスをつくりました。その仕組みはクモの巣のようであり、6本の木に樹脂製のネットを張り巡らせる構造としています。」と記されていた。

自分で言うのも何だが、私のツリーハウスの鑑識眼はそれなりのレベルであるらしい。ただし、仕組みは「クモの巣(のよう)」であるとは気が付かなかった。「優しい」だけではなく「強靱」な構造なのであろう。

NESTの周囲を歩いて様々な角度から写真を撮影した。だが、確かにクモの巣のようであり、あまり見た目に変化はない。むしろ網の底部の汚れのようなものが目立った。

角度を変えて下方から仰ぎ見たが、見た目はあまり変わらない。網だけで作られた構造なので、当たり前ではある。作成当初は真っ白であった事がWebの写真から確認できたが、現状、底部は汚れており、透明感がやや損なわれている。

Webには純白の美しいNESTの写真がされている。新品の頃の「透明感」のようなものが伝わってこないのが少し残念だ。ツリーハウスを作成する際には、経年変化後も想定した上での材質や色の選定が重要だと感じた。

NEST本体にばかり気を取られていたのだが、Webには、「六角形の太陽光パネルを開発し、それが木に咲く花のような姿で発電をしています」と記されていた。んっ? そんなのあったかなと思い、私が撮影した写真を改めてじっくり見たら確かにそれらしきものが…

下の写真でオレンジ色の丸を付したのが、六角形のパネルであろう。こういうところにも細かい「おこだわり」を持ったデザイナーさんなのだなと感心した。

撮影した写真を改めて確認したら、六角形の太陽光パネル(オレンジ色の丸部分)が周辺に取り付けられている事がわかった。細部までの「おこだわり」をデザイナーさんが有していた事が伝わってくる。新品の時のNESTは、森の中で独特の「優しい存在感」を発していたに違いない!

NESTは、ツリーハウスととしては異色であるが、色々な意味で『優しい』作品だと思う。アンドレ・ギャニオンの『明日(ドラマ「優しい時間」の挿入曲)』をBGMに、NESTに包まれて読書をしたいな…そんな思いが頭をよぎった。

さあ、いよいよ次は最後のツリーハウス「又庵」の見学だ…

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『Birds Eye View』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

次に目指したツリーハウスは『Birds Eye View』である。地図で見ると「チーズハウス」からの距離はかなりある。

見学用の小径を歩いて行くと目の前に広場のようなスペースが開け、その左手奥にグリーンとイエローのグラデーションの構造物が見えてきた。Birds Eye Viewは、日本語訳すると『鳥瞰(図)』

チーズハウスから見学用の小径を少し歩くと、広場のようなスペースに辿り着いた。その左手奥に見えるグリーンとイエローのグラデーションをなす構造物が目指すツリーハウス「Birds Eye View(BEV)」である。

弊社が銀行業界のマクロ分析レポート『銀行業界鳥瞰図』を無料配信していた頃、私の名刺(旧版)の裏側には「Bird’s-eye View on Japanese Banking Industry」と記してレポートの紹介をしていた。ゆえに、とても愛着のある言葉だ。

当時、「鳥瞰図」の部分は「BEV」と略して表現していたので、このツリーハウスもそう表記する。ちなみに『BEV』のデザイナーは、Noma Barである。

BEVに向かって歩を進める。直線と曲線が混ざり合った優美なデザインであり、グリーンとイエローのグラデーションが周辺の樹木の色に上手く馴染んでいる。

後方から近付く。この時点では「BEV」が鳥さんをモチーフとしたツリーハウスである事にはまだ気が付かなかった。

下方に突き出したウッドカラーの部分はステップであろうか。さらに近付いて後ろに回る。予想通り凝った造形のステップであり、かなり頑丈に作られているのがわかった。

さらに近付いて後から写真撮影、なんてお洒落なステップなんだ。この構造は「舟(ボート)」をイメージしているのかな?と思ったのだが、Web解説文で「葉」がモチーフである事を知った、ナルホド。確かに「葉っぱ」だ。

この段階では、BEVの全体的な構造はまだよくわからない。脇に回って感動。最上部に「頭と目、嘴」がある。鳥さんじゃないか!! そして、まるで鳥さんの足のように支柱となる樹木が筐体の荷重を斜めに支えている。

右脇に回って見て感動。頭と目に嘴。そして、足となる樹木の支柱。ステップは「尾羽」。そう、BEVは「鳥さん」だったのだ。野鳥好きの私は、ここでまず感動!

さらに、この大きな鳥さんが見つめる先には、浅間山(だと思う)が悠然と佇んでいる。文字通り「鳥瞰」しているツリーハウスなのだ。

鳥さんの頭の側に展望用スペースがあるに違いないと確信し、正面から写真撮影するために、頭の前に回り込もうと試みた。だが、急傾斜地であり無理だった。

構造とロケーションからして、ツリーハウス内部が「展望台」となっている事は明らかだ。展望スペースを正面から写真撮影したかったのだが、BEV前面は急な斜面で無理だった。残念…展望スペースの手摺りらしきモノだけ、かろうじて写っているのみで、満足できる写真は得られなかった。

他のツリーハウス同様、BEVもハウスの内部は立ち入り禁止なので、勿論、絶景を堪能する事も出来ない。うーん、せめてBEVだけは、有料でも構わないから展望可能として欲しい!本気でそう感じた(それだけ気に入ったのだ)。

さて、見学・鑑賞後のWebチェック。デザイナーさんの解説文には「Treehouseのアイディアを考えていたある朝、偶然地面に落ちていた2枚の葉を見つけました。手に取りよく見てみると、その2枚の葉が重なりあった形が、まるで鳥のように見えたのです。葉の、はらはらと落ちたり、風に舞ったり上下に動く双対性を、飛行するオブジェクトに変換。」とか「内部の天井、床、手すりは葉と葉脈の形にしています。」と記されている。

BEVは「葉」で構成された「鳥」さんなんだ。再び感動である。

さらに、私が撮影したかったアングルからの「垂涎の1枚の写真」も掲載されていた。当『TRI稿房通信』に掲載している写真は、八ヶ岳の四季の様子や縄文土偶さん達を中心にそのほとんどは私が撮影したモノだが、例外的にBEVのこの写真は使用させていただく事とした。それ程、BEVの素晴らしさが伝わってくる素晴らしい写真なのだ。

WebにBEVの素晴らしさを伝えてくれる最高のショットが掲載されていた(http://momofukucenter.jp/treehouse/treehouse_birdsEyeView.html)。BEV、本当にイイなぁ…

それにしても「葉」と「鳥」で形作ったツリーハウス 兼 展望台か… プロのデザイナーの感性ってのは本当に凄いと思う。

よく考えたら「弊社のロゴ・マーク」でも感心したんだ。「Triglav(3つの山)」をモチーフに作成を依頼したら「Triglav 兼 八ヶ岳」に仕上げていただいた上に(https://triglav-research.com/?page_id=289)、トリグラフカラーの3色も修正なしでイメージ通りに作ってくれたのだ。

建築家さんとかデザイナーさんという職種(人種)の人達は、きっと神様から特別な才能を授けてもらったんだろうな…

さてと、小諸ツリーハウスプロジェクトで紹介するツリーハウスも残すところ2軒だ。

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『チーズハウス』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

オオムラサキのツリーハウスの脇にある見学用の小径らしきものを歩いて行くと、周囲の木々とは明らかに色合いの異なる「黄色の筐体」が視界に入ってきた。

オオムラサキのツリーハウスの脇にある小径に沿って歩くと、林の中に鮮やかな黄色の筐体が視界に入ってきた。ぱっと見は長方形の箱かと思ったのだが…

次なる鑑賞ターゲットである『チーズハウス』である。デザイナーは『プレイセットプロダクツ』さんだ。

さらに近付くと、それが巨大な丸いチーズを三角にカットした意匠である事がわかる。そして、脇には、出入り用ステップの支柱である「フォーク」が並び立つ。咄嗟に『トムとジェリー』に出てくる「エメンタールチーズ」を思い浮かべるのは私だけではないだろう。

近付いてみると「トムとジェリー」に出てくるような「エメンタールチーズ」をモチーフとしたツリーハウスである事が判明。ステップの支柱は「フォーク」の形状をしていてお洒落です!

「チーズアイ」が窓の役割を果たしているんだな…これは子供が喜びそうなツリーハウスだ!なんて事が頭に浮かんだ。

見学後にWebでコンセプトを調べると「戦利品であるチーズは奪われないように木の上に設置し、食べながらチーズの中に入って暮らしている。大きなチーズなので、しばらく暮らせそうなチーズの家」と記されていた。

おそらく、チーズハウスの内部にもなんらかの工夫(おこだわり)が凝らされているのであろうが、残念ながら確認する事は出来なかった。

脇に回って出入り口を確認。フォークを巻くようにして出入り口に続くステップはお洒落であると同時に、しっかりとした作りだ。私がツリーハウスを作る際にも、ステップは固定型で頑丈、かつ、あまり目立たない作りにしたいなと思う。

チーズハウスの出入り口とステップを撮影した写真。【間】と比較するとかなり小ぶりである。この位のサイズもありだよな。それにしても周辺の木々が鬱蒼としていて、折角の鮮やかな黄色が映えないなぁ…

写真を撮影して感じたのだが、チーズハウスの周辺の樹木は、他のツリーハウスに比して密生度合いが高い。よりストレートに表現すると「鬱蒼」としているので暗いのだ。鮮やかな黄色が、周辺の樹木に遮られてしまい、その美しさが減殺されてしまう。

支柱となる樹木とハウス本体の接合方法を確認しようと写真撮影したが、残念ながら外部からはわからなかった。

支柱となる樹木とツリーハウスの接合部。やっぱり内部を見る事が出来ないと、どう支えているかはわからない。

「やっぱりツリーハウスの見学・鑑賞は内部に入れないとあまり意味は無いな…」と改めて感じたのが、この「チーズハウス」であった。

7軒すべてのツリーハウスの見学を終えた後に、遠景のベストショットが残せないか、別のアングルからの撮影を試みた。

7軒のツリーハウス見学を終えた後に、遠景のベストショットを撮影しようと様々なアングルで試したのだが、やはり周辺の木々に遮られてしまう。ちょっと勿体ないな…

だが、残念ながらチーズハウスは、どの角度から見てもやっぱり樹木に囲まれて(埋もれて)いる。う~ん、勿体ない。チーズハウスはもっと「開放空間」で自己主張すべきなのにな…

ツリーハウスは支柱が樹木となるし、その周辺も木々で囲まれる事になる。そして、樹木は生長する。ツリーハウス建築の際には、四季折々の周辺の様子や建築後に樹木が大きく育った状況を想定した上で、造形や材質を決める事が必要だな。

こんな具合に知見は蓄積されて行く。さあ、次のツリーハウスはどこだ?

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『オオムラサキのツリーハウス』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

次に向かったのが、baird-apartmentから、ほぼ真っ直ぐに山を登った位置にある『オオムラサキのツリーハウス』だ。デザインはKANIKAPILA DESIGN Inc. (代表:姉川 たく氏)」さんによる。

オオムラサキと聞いて「ああ、日本の国蝶だな。」とすぐにピンとくる人は、それなりの「教養人」と言えるだろう。

TRI稿房通信の読者層は、「趣味人」「文化人」が多そうなので、細かい解説は不要と思う。まあでも参考までに「オオムラサキ(大紫)」の写真を1枚だけ掲載しておこう。実物を見たい方は、弊社オフィスが所在する富士見町の隣町「北杜市」の「オオムラサキセンター(http://oomurasaki.net/)」の見学をお勧めする。

日本の国蝶「オオムラサキ」。TRI稿房通信の読者だったら、この程度は一般教養のはずだから、余計なお世話かな??

さて、ツリーハウスの鑑賞に移ろう。下方からちょっと遠目に見上げると、正に「蝶が羽ばたく」姿である。名称にはツリーハウスと付されているが、密閉型の筐体ではなく「開放型」の構造だ。

『オオムラサキのツリーハウス』のコンセプトは「蝶に乗る」である。「絶妙な空中浮遊感」を醸し出す優美なツリーハウスなのだが、周辺樹木の枝葉が遮ってしまい、その浮遊感が減じられてしまっている。見学するなら落ち葉が舞い散るような時期がベストかな? 或いは、新緑の時期だろうか。

さらに近付いて見学。蝶の羽の部分から8本のカラーのスチールパイプが伸びて2つの円形のステップ(見学台)をジョイントし、ゴンドラを形成している。随分と細いけれど、この8本のパイプの材質は何だろう? ゴンドラ部分の積載荷重はどの程度あるのかな? なんて事が気になった。

ルーフ下のゴンドラを形成するパイプはわずか8本。かなり細いパイプなので、どんな材質なのか興味が湧いた。密閉型ではなく開放型のツリーハウスなので、ハウスと言うよりも「森の展望スペース」的な存在である。それから、後で気が付いたのだが、この写真で、ツリーハウス本体が「吊られている事」がよくわかる!

蝶の羽の横に移動して、下から眺める。「ああ、やっぱりこの屋根の姿がお洒落なんだな…」。見学後、Wedでコンセプトを確認すると、冒頭に『「蝶に乗る」がコンセプトのフォトジェニックなツリーハウス。蝶に乗って、空を飛ぶ。』と記されていた。

「蝶に乗って空を飛ぶ」か。ナルホドね!デザイナーさんの想いを見事に具現化したツリーハウスである。

この蝶の羽の部分(屋根)が優美なんだよな… デザイナーさんは「バタフライルーフ」と表現しているので、やはり「おこだわり」の部分なのだろう。ただし、屋根の色合いは、実物のオオムラサキとはかなり異なる。

Webの解説文では、蝶の羽の部分を「バタフライルーフ」と表現していた。やっぱりここが「おこだわり」部分なんだな。

支柱となっている広葉樹(ナラ系)とツリーハウスのジョイント構造を写真撮影。随分ガッチリと樹を挟み込んでいるな。まあ強度を確保する上では、この程度の構造は必要だろうな…

支柱となる広葉樹とのジョイント構造を学ぼうとして写真撮影。オイオイ、ツリーハウス本体とは繋がっていないじゃないか… と言う事は、ハウス本体は周辺の樹から吊っているんだ!!驚愕の瞬間だった。

あれっ?? ここで驚愕。このジョイント部材は、ツリーハウスに出入りするためのステップを支えるものであり、オオムラサキの姿をイメージしたハウスとの接点は何もない。と言う事は… ツリーハウスは、バタフライルーフを周辺の太い樹から「吊っている」んだ。

『空飛ぶ泥舟(https://triglav-research.com/?p=18772)』と同じように「ハンギングタイプ」のツリーハウスである事に漸く気が付いた。

この構造が、絶妙な「空中浮遊感」を醸し出しているのであろう。このツリーハウス、ぱっと見以上に凝ってるなぁ~

このシンプルで優雅な形状を周辺の緑濃く茂った葉が覆い隠してしまうのが、ちょっと勿体ない。このツリーハウスは、紅葉期、それも広葉樹の落ち葉がハラハラと舞い散るような時期に見学するのがベストだろうな。いや、新緑の時期かな… 思わずそんな事を考えてしまった。

さあ、次はどのツリーハウスを鑑賞しようか…

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『bird-apartment』@小諸ツリーハウスプロジェクト への途

次なる鑑賞対象となったツリーハウスの名称は『bird-apartment』、野鳥さんのアパートである。

駐車場側から見ると『間』の左手やや手前に位置する。デザイナーは「オフィス nendo(代表:佐藤オオキ氏)」さんだ。

このツリーハウス、山の側から見ると「巨大な野鳥の巣箱」である。

傾斜の上(山の側)から眺めた「bird-apartment」。正に「巨大な白い巣箱」である。『間』と比べると設置高度が高い。

下から見上げても、やっぱり巣箱だ。

下から撮影。底部に出入り口は無いので、巨大な巣穴に梯子か何かを掛けて人間は出入りするのだろう。

日本野鳥の会会員であり、お手製の巣箱で貸家業を営む私(https://triglav-research.com/?p=2517)が言うのだから間違いない。

底面には入り口がないので、人間は梯子を掛けて、この大きな巣箱の穴から出入りするのであろう。人間が野鳥になった雰囲気を味わうためのツリーハウスだとしたらシンプルでわかりやすいコンセプトだ。

だが、駐車場側から眺めると印象は一変する。遠くから見ると小さな穴が沢山開いており、飾りや模様のように見える。

駐車場側から見るとまったく異なったイメージの外観だ。小さな穴が沢山開いており、凝った装飾なのかと最初は思えた。

近付いて凝視すると、それが「巣箱の集合体(壁)」である事に驚く。

駐車場側から近付いていくと、こちら側の壁は複数の巣箱の集合体である事がわかる。総戸数は60戸程度だろうか?だだの装飾と思ったのだが、実際に独立した巣箱で、裏側から営巣した野鳥さん達を観察できるそうである。

巣箱の数を数えてみた。30戸(個)位まで数えたところで目が痛くなりそうなのでカウントをやめた。おそらく60戸程度の集合住宅であろう。そう、正に「bird-apartment」なのだ。

一戸一戸の距離が近すぎるし、巣箱に開けた穴の大きさも野鳥さん達には大き過ぎるように思えるので、実は、ただの「装飾」なのだろうとその場では考えた。

だが、見学後に、小諸ツリーハウスプロジェクトのWebで確認して感動。どれもが独立した巣箱で、巣箱の入り口の反対側の壁に取り付けたドアスコープから営巣した野鳥の様子を観察する仕組みとなっているのだそうだ。

たくさんの鳥たち」と「1人の人間」がひとつ屋根の下で共に過ごすための小さなツリーハウスなのです。』とのデザイナーさんの解説文が添えられている。そう、とても「優しい」コンセプトのツリーハウスなのである。

ツリーハウス見学の際の私の興味は、支柱となる樹木がいかにハウスの荷重を支えているかを知る事にある。が、『間』の紹介の際に記したように「小諸ツリーハウスプロジェクト」においては、ツリーハウス内に立ち入る事が出来ないので、残念ながらよくわからなかった。

仕方ないので支柱となっている樹木の「樹種判定」を試みた。灰白色の樹皮、楕円形に互生する葉等々の特徴から「橅(ブナ)」系であろう。

支柱となっている樹木。灰白色の樹皮や葉の形状から、現地では「橅系」と樹種判定したのだが、改めて写真を見ると、ん? ちょっと違うかな.. まっ、イイか

難関「森林インストラクター」試験の合格者である私が言うのだから間違いない(かな?)。

ところでこの「bird-apartment」、建設に要するコストを、銀行さんが力を入れる「アパートローン」で借り入れする事が出来るだろうか?

巣箱間の距離が近過ぎるため、プライバシーに拘りが強い野鳥さん達に高い入居率を求めるのは難しいだろう。それに、そもそも野鳥さん達が家賃を払ってくれるとは思えないので、収益物件とは言えない。アパロン組むのは無理だな…

むしろ、野鳥愛好家を対象に「クラウドファンディング」で資金を募り、全国各地に設置なんて方が実現可能性が高いように思える。

来年で銀行アナリスト歴30年を迎える私が言うのだから間違いない。

ツリーハウスひとつ見学するのにしても、野鳥の会会員、森林インストラクター、銀行アナリスト、そして、ログハウスビルダーとしての知見がカルテットを奏でようとする。

「伊達と酔狂」の社是の下、どうでもイイ教養を無節操に積み上げてきた成果なのかもしれない…

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『間』 @小諸ツリーハウスプロジェクト への途

東西南北すら示されていない簡単な地図を頼りに最初に訪れた(近付いた)ツリーハウスの名称は『間』。デザイナーは有名な「佐藤可士和」氏である。

実は地図など無くとも、D4を置いた駐車場から見ると最も目立ち、かつ、近いのがこのツリーハウスなので、勝手にプロジェクトの「看板ツリーハウス」なのかなと想像してしまう。

駐車場から見上げた『間』の外観。周辺に馴染む木の素材であり、色もナチュラルウッド色で本来は目立たないはずなのだが、私は、UFO(或いは、未来人のタイムマシン)が、いきなり森の中にワープしてきたかのような鮮烈な印象を受けた。

Webのツリーハウスのコンセプト紹介の冒頭には、『緑美しい森の中に突如として現れる「間」。それは手すりも壁もない板の間が、樹々の中の空間を切り取って出現した世界。登ってみてそこに佇めば、きっと非日常の感覚との出会いがあることでしょう』と記されている。

「非日常の感覚との出会い」というフレーズはグッとくる。私がツリーハウスに求めるのは、正にそんなワクワク感なのである。

ツリーハウスが点在する山の傾斜上側から遠景を撮影。こういう角度で撮影すると、部材と部材の隙間効果は抜群で、後方が透けて見える。そして支柱となる右側の広葉樹がツリーハウスの上部に突き抜けているため、まるで「空中浮遊」しているかのような雰囲気を醸し出すのだ。

それにしても、この『間』、かなりの体積を有しているのだが、遠目に見ると重量感を感じさせない。UFO(或いは、未来人のタイムマシン)が、静かな森の中に忽然と現れたような「浮遊感」と「透明感」を有しており、何とも言えない「不思議な存在感」を醸し出しているのだ。

さらに近付いて撮影。遠くから見るよりも厚みが感じられる。中に入ってみたいのだが、残念ながら受付で「見学・鑑賞のみ可。ツリーハウス内部に入るのは不可。」と念を押されている…

今回は緑濃きタイミングでの訪問となったが、新緑、紅葉、そして雪景色の中では、まったく異なった雰囲気が味わえるように思う。

下方から見上げた『間』の底部。ピラミッドの上部を切断して逆さまに樹に差し込んだような構造である事が確認できる。この写真で右側の支柱(針葉樹かな?)は、上部に突き抜けていないので、おそらく支柱としての役割がメインなのだろう…

支柱の構造が外部からは見えないために、どのように荷重を支えているかは不明であるが、ツリーハウス筐体については、比較的シンプルな構造のように思える。すき「間」が多いという事は、重量の軽減にも繋がるし、対風設計上も有利なはずだ。

上の写真の右側支柱と底部の接合部分の写真。内部でどのように『間』の荷重を支えているのか、その構造を是非知りたいのだが、残念ながら外からではよくわからなかった。

こんな感じで「サイコロ状」のツリーハウスを作って、サイコロの目の部分を窓のようにくり抜いたり、厚いアクリル板を嵌め込むなんてのは十分にありかな? と、そんな事を考えつつ、次なるツリーハウスに歩を進めた。

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『樹の家への途(みち)』新路線で再スタート!

「楽しいか?」と問われれば自信を持って「超楽しい」日々を送っていると答えられるのだが、一方で、ウンザリする程慌ただしい日常であるのも確かだ。

昨晩は中央道の渋滞を避けるために午後10時に八ヶ岳オフィスを発ち、12時ちょっと前に川崎自宅に戻った。何なんだ!? この蒸し暑さは… 今日も朝から仕事かよ…

最近、反省している事がある。もう75本以上も配信した【縄文土偶探訪記】を暇な時に、サラッと見返した。趣味の情報配信なのに、あまりにも忙(せわ)しない内容だ。

全国講演や旅行の隙間時間を有効的に使って博物館巡りをしているので仕方ないのだが、博物館への到着時間や滞在時間に入館料等、やたらと数字が並んでいる。最初に博物館の外観写真を配するなど、見る人が見れば掲載写真にも一定のルールがある事がわかるだろう。

何事もマニュアル化して、システマティックに処理する癖が身に付いているので、それがコンテンツに滲み出ている。実は、博物館の目玉的な存在の土偶さんを撮影する際には「どの角度から何カット撮影するか」等々、より細かいルール(しきたり)が定めてある。「これじゃあ趣味の風情がないよなぁ~」 まあ『求道者』とはそういうものか…

でも、趣味の情報配信は、時間を気にせずにまったりとした雰囲気で、One day in summer…なんて出だしで綴り始めるのがお洒落だよな。と言うわけで、新コンテンツ「樹の家への途(風と樹の家より改題)」は、配信わずか3本目にして、まったり路線で行く事に決めた(改めた)。

講演の合間に全国各地のツリーハウスを訪ねるなどという「無粋」な事はしないと心に誓った。ツリーハウスを見学・鑑賞する際には、時間を気にせずに済むようなスケジュールを組もう!

さらに、日付や時間等々、定量的データの記載は極力排除。写真撮影も【縄文土偶探訪記】の携帯性重視のコンデジから、デジタル一眼に変更し、色々な交換レンズを使うぞ。「高過庵」や「空飛ぶ泥舟」のように、1回で2軒のツリーハウスを紹介するのはやめて、1軒1軒じっくりと味わいながら丁寧に紹介しよう。

さあ「樹の家への途」は仕切り直し、『TRI稿房通信』唯一のまったり癒やし系コンテンツとして再スタートだ。
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夏のある日、私は三男と一緒に八ヶ岳西南麓を中心としたドライブを楽しんだ。社会人2年目を迎えた三男は夏休みで八ヶ岳本宅に滞在中。リフレッシュのための温泉巡りと八ヶ岳周辺の食材を味わう旅を私がアレンジしたのである。

そして、メイン企画として「安藤百福センター」『小諸ツリーハウス プロジェクト(http://momofukucenter.jp/treehouse/)』見学を組み込んだ。

安藤百福センターの建物そのものが、隈研吾氏設計による正に「アート」であり、周囲の自然環境に見事に溶け込んでいる。様々な角度から眺めて、その造形美を堪能できるのだ!

隈研吾氏設計による「安藤百福センター」。内装・外装に共に自然木をふんだんに使用し、周囲の自然環境と見事に調和している。

駐車場裏手のツリーハウスが点在する小山から撮影した「安藤百福センター」。センターは、インスタントラーメンの発明者である安藤百福(1910〜2007)氏の生誕100年を記念し、“子どもたちに自然体験活動を教える指導者”を育てる「上級指導者」の養成と、指導カリキュラムの研究・開発を目的として設立された。

様々なアーティストが作ったツリーハウスは、センター駐車場裏手の山の中に点在している。センターの受付で、住所氏名を記入して、簡単なアンケートに記入すると、ツリーハウスの所在地を記したマップがもらえる。1、2、3...全部で7軒(戸かな?)。

受付で、住所氏名やアンケート記入後にもらえるツリーハウスのマップ。ツリーハウスは全部で7軒。『樹の家への途』の新コンセプトに従って、まったり&ゆったりと見学・鑑賞する事にした!

さあ、ツリーハウス鑑賞の開始である!

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樹の家への途 -『空飛ぶ泥舟』と『高過庵』(長野県茅野市)

7月14日昼過ぎにバリ島から川崎自宅に戻ったその日の内に八ヶ岳オフィスに出社したのは、翌15日(土)に長野で何件か所用があったためだ。勿論、最重要案件は、平原綾香サマの「縄文アートプロジェクト2017」のライブチケットを入手する事だ。茅野市民館内「友の会事務局」で午後1時からの販売開始に余裕で間に合うように、朝から綿密な行動計画を組んだ。

午前10時から長坂での所用を済ませ、そのまま中央道で長坂ICから諏訪ICへ移動。諏訪ICを11時から11時15分の間に降りて、茅野市民館に遅くとも12時半には着く。この間の空き時間をいかに有効活用すべきか? 答はすぐに出た。「そうだ、アートプロジェクトのリーフレットに載っていたツリー・ハウスを見に行こう!」

所在地を地図で調べたら、諏訪ICから自動車で5分程の場所である事が判明。「神長官守矢史料館」の裏手である。3連休のためか諏訪ICを降りた後の道が渋滞しており、結局、史料館着は11時40分になってしまった。ツリー・ハウス鑑賞の前に史料館を見学し、そこで、史料館建物の基本設計者は藤森照信先生である事を知った(ツリーハウスと同じである)。

資料館裏手の山を数分歩くと、まずは『空飛ぶ泥舟』が視野に入ってきた。さらに進むと、その奥には『高過庵』が垣間見える。【縄文土偶探訪記】とは違い、まだツリー・ハウスとの出会いとその感動をどう表現してよいのかわからない。初回なので、とりあえず写真だけを掲載し、徐々にコンテンツとしての完成度を高めていこうと思う。

こちらが『空飛ぶ泥舟』。樹上ではなく、柱からワイヤーで吊されているので、厳密には「ツリー・ハウス」とは言えないような気もするが… しかしまあ、遊び心を刺激する斬新なデザインである。

別の角度から見上げた『空飛ぶ泥舟』。ああ、吊り橋のような構造でバランスとっているんだ。でも思ったより、柱(吊り橋では橋脚に相当)の幅が狭いな。強度や安全性の確保が難しそうだな…プロの建築家の設計だからこそ可能な作品だよな。

下から見上げた『空飛ぶ泥舟』。材質は上部は木、下部は泥で覆われているようだ。この時点でようやく「泥舟」は「沈みやすい(不安定な)舟」という意味ではなく、材質を示しているのだなと気が付いた。

『高過庵』は『空飛ぶ泥舟』よりも高い場所にある。距離的にはそう離れていないのだが、直行する道がないため遠回りして歩いて行く事になる。全景が見えてきた。1本の木を支柱とする正に「ツリー・ハウス」である。

『高過庵』を見上げて撮影。家そのものを支える木の幹と枝は、私が予想していたよりもはるかに細く、ちょっと驚いた。庵の材質は『空飛ぶ泥舟』と同じであるらしい事が近付いてみてわかった。

『高過庵』よりもさらに一段高い場所から撮影した写真。改めて見ると「お洒落な家」だ。「中に入ってみたいな…」そう思ったのだが、梯子らしきものは設置されておらず、普段は見学オンリーのようだ。

見学を終えて駐車場に戻る途中、後を振り返ったみたら、2ショットが可能なスポットがある事を発見。早速、記念撮影。やはりプロの建築家が設計しただけあって、風景にも見事に溶け込む造形である。

滞在時間は約35分。12時15分に史料館駐車場を後にした。こうして、私の初めての「ツリー・ハウスへの旅路」は無事に終了

茅野市市民館の駐車場に着いたのは12時半ちょっと前。チケットの先行販売は1時開始なので、友の会の事務局の様子を見に行く事にした。「えっ、30分も前なのに行列が出来ているぞ!」最後尾の方に確認すると、綾香サマのチケット販売の行列待ちだという。慌てて私も並ぶ。数えてみたら18番目だった。その後もどんどん行列は伸びて行く。

私は嫌いなものが多いが、その中でも人間行動が引き起こす現象として嫌悪する「3大忌避項目」がある。『(自動車の)渋滞』『人混み』そして『行列待ち』である。何かを並んで待つなんて行為は、私の行動原理に反するのだが、綾香サマのコンサートチケット入手となれば話は別である。行列待ちの人達のイライラ感を言葉と態度で高め、暴動を誘発するといった類の反社会的行為は、この日は慎む事とした。

結局、家内と2人分、ほぼ希望要件を満たすシートをゲット。10月22日(日)17:30開演のライブ・コンサートが今から待ち遠しい!それまでに、何体の土偶さんに対面し、ツリー・ハウスを何軒見学出来るだろうか?

トリグラフ・リサーチ 稿房主【樹の家への途】

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新コンテンツ【樹の家への途】スタート!

昨日は八ヶ岳オフィスにしては珍しく、1日愚図ついた天気だった。今日は朝から雨も上がり、オフィス周辺は柔らかな陽がさしている。朝から庭を散策。空を見上げて決めた。そうだ、今日から、「稿房通信」の新コンテンツ【樹の家への途】を正式にスタートさせよう!

新コンテンツの根幹は文字通り「樹の家(ツリーハウス)」である。既に、トリグラフ・リサーチの次期DIYプロジェクトとして、正式決定はしているのだが、着工時期は「未定」。業務多忙で時間がないし、「ツリーハウス作り」の基本的知識や技能の蓄積もない。

今後3~4年は、ジックリと、①全国のツリーハウスの実物を見て回る ②その間に、DIYのためのスキルを磨く事 に専念しようと思う。あせらずとも、既にツリーハウスの建設予定地は確保済みである。本宅メインウッドデッキ、オフィスウッドデッキから共に見下ろす事が出来る約100坪の三角地だ。

本宅メインウッドデッキのロッキングチェアから撮影した「ツリーハウス建設予定地」。縁台スペースの奥の一段低い「三角地」スペースであり、かつては、鬱蒼とした手入れの行き届いていない財産区林といった風情であった。

八ヶ岳の敷地の西側に位置し、元々は、松や広葉樹が密生しており、一見すると「手入れのされていない財産区林」といった感じのスペースであった。そこを思い切って大量に木を伐採し、下草を整理し、数年かけて、ツリーハウス向けの土地に仕立て上げてきたのである。

こちらはオフィスウッドデッキから見下ろした「ツリーハウス建設予定地」。写真中央の一段低いスペースだ。樹木の本数は半分以下に伐採。下草等(というか雑木)を根気強く伐採し、ツリーハウス向けの敷地へと仕立て上げた。

そもそも、八ヶ岳オフィスの敷地約600坪は、本宅敷地の300坪を購入した後に、まずは、主に庭(の拡張)となる200坪、次にこの三角地の大半をなす100坪と、2回に分けて追加購入し、現在の姿となっている。最後の100坪の購入は「ツリーハウス」のためと言っても過言ではない。

ツリーハウス建設予定の樹間中央に立って、空を見上げた。周辺の樹木がドームのような雰囲気を形成する中、樹間から青空を垣間見る事が出来る。私は、こういうスペースが欲しいのだ!

建設予定地の樹間から空を見上げたビュー。ツリーハウスでなければこういう雰囲気は楽しめないはずだ。

周辺には、敷地内のこのエリアのシンボルツリーとするために、既に紅葉の美しい「シュガーメイプル」「ニセアカシア」も植えてある。実際は、こんな具合に「ツリーハウス・プロジェクト」は既に動き出しているのである。

新しい事を始める際には「まずは『本』から入って、徹底的に事前リサーチする」というのが、私の嗜みである。これまでツリーハウス関連で精読(精見かな?)した書籍は7冊。どれも素晴らしい造形のツリーハウスの写真が盛り沢山で、憧れは募る一方だ。この中から、着工までに何棟位を見て回る事が出来るだろうか…

ツリーハウス関連の書籍。本当に素晴らしい造形のツリーハウスが沢山掲載されている。国内で見学可能な先は訪れてみたいと思う!

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【樹の家への途】

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Great synchronicity 増幅—ツリーハウスまで加わった…

東京でのプレゼンを中心とした仕事が続いており、ちょっと疲れ気味だ。7月は逆に、地方&海外でほとんど予定が埋まっている。嫌になる程、多忙である。

To Doリストに従って、締め切りのある仕事や優先順位の高い案件を着実に捌いてきた。だが、『八ヶ岳JOMONライフフェスティバルの平原綾香さまコンサートチケットの確保』という超重要案件がリストのトップに急遽加わった。

そこで、昨晩は帰宅後にチケット早期入手の最善の方法は何かをリサーチした。その結果「茅野市民館 友の会」なるものに、まずは入会する事が近道であるらしい事がわかったのだ。次回、八ヶ岳オフィス出社時に早速対応する事に決めたのは言うまでもない。

こういう時の私は「伊達と酔狂」のアッテンボローではなく、「疾風ウォルフ」に変貌する(こういうネタは、知性と教養が備わっている一部の読者にだけ伝わればよい。中国地区某行の頭取さんはわかっていただけるだろう…)。

「友の会」の情報に辿り着くまでのプロセスで、「縄文アートプロジェクト2017」のWebをあちらこちらクリックした。リーフレットを何気なく眺める… ん? 異様に好奇心がそそられる表紙だ。これはもしかしてツリーハウスの一種か???

縄文アートプロジェクト2017のリーフレット表紙(http://www.chinoshiminkan.jp/jomon/)。中央に浮かぶ小型箱船のような構造物を見て、背筋に電流が走った。「こっ、これはもしかしてツリーハウスか?」

さらに関係ありそうなページをクリックする。ビンゴだ! リーフレットに描かれていたのは「空飛ぶ泥船」、さらにもうひとつ「高過庵」という建物(正にツリーハウス)のある事が判明。共に茅野市出身の建築史家・建築家「藤森照信(東京大学名誉教授)」先生の作品である。

さらに「縄文アートプロジェクト」の関連ページをクリックすると「藤森照信」先生のワークショップ案内ページに辿り着いた(http://www.chinoshiminkan.jp/jomon/hikusugian/)。手前のリーフレットの宙吊り建物は「空飛ぶ泥舟」、後方のツリーハウスは「高過庵」である事が判明。アバンギャルドなネーミングにも感動した。

藤森先生は、今回の縄文アートプロジェクトでは、竪穴式茶室「低過庵」の制作にワークショップ方式で取り組むとの事。「ワークショップに参加したい。でも講演のスケジュールがギッシリ埋まっている。全部参加するなんて到底無理だ。さすがにタイミングが悪すぎる。だが、スケジュール調整すれば何とかなるかもしれない…」苦悩と葛藤の波が押し寄せた。

昨年9月のオフィスウッドデッキ工事完工後(https://triglav-research.com/?page_id=18197)、すぐに次なる「ツリーハウス・プロジェクト」に向けて研究を開始。既に、ツリーハウス関連の書籍を5~6冊読み終えている。縄文土偶の探訪に加え、全国各地の有名ツリーハウスも、将来のセルフビルドのために見学して回ろうかなと考えていた矢先の「空飛ぶ泥舟」&「高過庵」との衝撃的出会いである。

「八ヶ岳JOMONライフフェスティバル」に「平原綾香さまのライブ公演」が重なっただけでも驚きだったのに、これにさらに「ツリーハウス」まで加わってしまった。どうやら既に「Great synchronicity」の増幅が始まっているようだ。

これは「もうそろそろ銀行関連の仕事を卒業して、趣味(の仕事?)に専念しなさい」という啓示にも思えてきた。とりあえずは、7月から『稿房通信』のコンテンツを見直す事から始めよう!

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【鳥と樹の家】