「もし1日しかスペインに滞在できないのなら迷わずトレドへ行け!」という言葉を耳にしたのは、某旅系YouTuberの世界遺産の都市「トレド」紹介動画であったように思う。
今回の旅行でのスペイン滞在日数は移動日も含めて8日とタップリあった。
私がスペインを訪れるのは今回で4回目だったと思うが、これまでの3回はすべてビジネス出張で、観光での滞在は、今回が初めて。
旅行計画の当初から、当然ながら「トレド周遊」はメイン目的のひとつとして組み込み済みである。
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今回の旅行では、「ヨーロッパ高速鉄道の旅」も楽しむ予定であり、マドリードからトレドへの往復はスペイン国鉄「Renfe」の高速列車「AVE」の予約が入れてあった。
6日目となるこの日は、往路:アトーチャ駅発 午前8時15分 トレド着 8時49分、復路:トレド発 午後3時25分 アトーチャ駅着 3時59分の短めの高速鉄道の旅をベースに予定が組んであった。

RenfeのAVEの運行時間の正確さは有名で、この日も往路・復路共に時間ピッタリの発着だった。

3月下旬の関西出張では、新幹線の車両故障・遅延でひどい目にあったばかりなので、Renfeの運行の正確さがより際立った。
ちなみに、今回の旅行では至るところで「日本の国力低下」を実感する事になる。
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まだ薄暗かったアトーチャ駅を出発し、定刻通りにトレド着。

トレド駅のお洒落な外観にまずは(°0°)。

その後、歩いてトレド旧市街へと向かった。
有名なアルカンタラ橋が見えてくる辺りまで歩いた後は、トレドの美しい街並みに感動の連続。



これだけ美しいと、街の歴史がどうのこうのなんて蘊蓄はまったくの不要だな…
今回の旅行で感じたのは「事前準備の知識よりも、シンプルに見て接した時の感動が何よりも大切」という事だ。
その感動を補うための「記録」が十分であれば、あとは「記憶」への昇華作業の過程で、「知識」は事後的にインプットできる。


事前の知識詰め込み型で慌ただしかった【縄文土偶探訪記】への反省をベースに、良い方向に路線修正出来たように思う。
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トレド周遊は、街歩きが中心で、訪れた観光施設は「トレド大聖堂」と広大な「軍事博物館」のみ。








市街地を一通り歩いた後で、観光トロッコ(ソコトレン)に乗車して、約45分で旧市街を外から1周して見学。
ああっ、トレドはその街中を歩いても、外から眺めても本当に美しいな…




その後、旧市街地に再び戻ってランチ。
午後2時半頃までには、トレド観光も色々な意味で「満腹状態」となった。
「トレド観光は6時間もあれば十分」とプランを組んだ社主さまの判断は、今回も正しかった。
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実は、この日の夜にはもうひとつ重要な予定が組んであった。
それは、ソフィア王妃芸術センターでピカソの「ゲルニカ」を鑑賞する事だ。
私は、特に「絵画鑑賞」に興味はないのだが、さすがにあの有名な「ゲルニカ」だけは、今回の旅で実際に見て、そして記録に残しておきたかった。
当初は、翌6日に有料で「朝イチ入場予約」する予定だったのだが、前日の「プラド美術館無料入館」の成功体験をダメもとで、もう一度チャレンジしてみることにしたのだ。
この日は土曜日だったので、午後7時~9時が無料入館時間。
午後4時にトレドから戻って、ちょっとホテルで休んだ後に午後6時前からマドリードの街歩きを再開。
そして、7時20分頃にソフィア王妃芸術センターの入館受付に向かった。

すると、すぐに別の入館口に案内された。
結果はね… 見事に「二匹目のドジョウ」がいたのである。
行列待ちなどほとんど無く、約1時間半、ソフィア王妃芸術センターの様々な美術品コレクションを鑑賞する事が出来たのである。
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プラド美術館との大きな違いは「写真撮影が可能」である事。
ピカソの「ゲルニカ」については、かつて30年間程は写真撮影が禁止だったそうなのだが、2023年9月からは、写真撮影を解禁。
すぐ目の前で、あの大迫力な絵画(壁画)をじっくりと鑑賞し、様々なアングルから写真撮影することが出来た。



これが無料で体験できるなんて「ソフィア王妃芸術センター」って太っ腹だなと感動してしまった。
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こうして、今回の旅行の6日目は、朝から晩まで「感動に終始した1日」となった。
午後9時過ぎにホテルに戻って、この日の歩数を確認すると、なんと26,214歩 (°0°)
社主さまは3万歩を超えていた。
「街歩きの旅」は楽しいので、無意識の内にかなり歩くものなんだね!
— One Life, Live It !