「欧州役員慰安&視察旅行 2025」5日目—マドリード移動日

「移動と自由な街歩きも、旅行の大きな楽しみでしょ!」— 今回の旅行中に社主さまが何回も呟いた言葉だった。

最初はピンとこなかったのだが、フランクフルトからリスボンに移動し、そこで丸1日、街歩きを楽しんで、私にも何となくその意味がわかってきた。

そもそもビジネスでの出張の際は、エアラインでの移動以外は、タクシーや車の送迎付きで、現地の投資家を1日何件も訪問するのが私の「ヨーロッパ出張のイメージ」だったのだ。

だが、空港から、公共交通機関を乗り継いだり、町の散策をすると、その町(都市)の本当の息吹が伝わってくる。

それに、各空港のラウンジの雰囲気やシート、食事の違い等を楽しむという大きな楽しみも出来た。

もっとも、空港とホテル間の移動に公共交通機関を利用するのは、各都市1回だけで十分だった。

所要時間や安全性を考慮すれば、フランクフルト以外は、タクシーやUberの移動の方が、安全かつ面倒ではない。
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そんなわけで、5日目となるマドリードへの移動日は、リスボンのホテルから空港までは、Uberで移動する事にした。

ホテルで朝食を済ませ、午前9時20分にチェックアウトして空港に向かった。

今回のホテルの朝食の中では、リスボンのMOON and SUNが一番私の好みだった。エッグタルトも高評価だったよ。
今回の旅行中は、生ハム、チーズ、エッグタルトを本当によく食べたな…

Uberでの移動中、リスボンの港で2隻の大型客船が停泊中の光景に遭遇。やっぱり、ホテルと空港間の移動は手段を変えた方が楽しみが増すね。

空港への移動途中、リスボンの港では大型客船が2隻停泊しているのを間近に見ることが出来た。

空港までの所要時間は、ほぼ30分。

Uberで約30分でリスボンの空港到着。空港ってのは2回目の利用になると妙に慣れてくるもんだね。
リスボンの空港もとても活気があった。ヨーロッパの主要都市は、どこもオーバーツーリズムの状況にあるのだと思う。

リスボンの空港も活気があったな…
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リスボンからマドリードまでは、TAPポルトガル空港の13時発の便を特典航空券ではなく通常予約。

前にも述べたが、TAPポルトガル航空はスターアライアンスのメンバーなので、搭乗までの時間はラウンジでノンビリと過ごすことが出来る。

今回の旅で空港のラウンジ巡りは私にとって大きな楽しみのひとつとなった。リスボンの空港では、TAPポルトガル航空のプレミアムラウンジを利用した。

ラウンジはかなり混雑していたが、それでも席はすぐに確保出来た。

羽田やフランクフルトのラウンジとは、料理の種類がまったく異なっていて、予想外に美味しかった。

TAPポルトガル航空のラウンジの軽食って見た目はイマイチなんだけど、味的には結構美味しかったんだよね。ああ、またエッグタルトを食べちゃった…

ラウンジの食事で十分に楽しめる自分は、ある意味で「幸せ」な人間なのだと思う。
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マドリードの空港着は午後4時。

予定時間よりも20分程遅れてマドリードの空港に到着。今回の旅で遅延があったのは、飛行機でも電車でもこの便だけだった。

その後、所謂「空港バス」でマドリードの主要駅「アトーチャ」に向かった。所要時間は55分。

空港到着時は土砂降りの大雨だったが、バスで移動中に雨は上がり、アトーチャ駅に着いた頃には薄日がさしていた。

「今回の旅行は天気に恵まれそうだな..」と感じたのはこの時だった。

そして、その予感は見事に的中することになる。
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マドリードでの3泊、バルセロナのでの4泊は、Marriott Bonvoy(AMEX)の会員特典をフル活用し、系列のACホテルを利用。

マドリードで3泊する ACホテル アトーチャは、アトーチャ駅から徒歩6~7分の好立地にあった。

内4泊は無料で、3泊はポイント購入大幅割増時の恩恵に浴しているので、1泊当たりの実質コストは、ちょっと恥ずかしくて書けない位のお得な宿泊料金だ。

エアラインにせよ、ホテルにせよ、「会社、個人の支出は可能な限りマイレージサービスに紐付けする主義」を貫いているので、海外旅行の際にはそのメリットを享受できるのである。

結局、ACホテルにチェックインしたのは午後5時半過ぎだった。

マドリードで3泊、バルセロナで4泊するACホテルは、どちらも機能的でスッキリしていて、私好みの部屋だった。
今回の私達夫婦の旅行のお供。私がRIMOWAのパイロットケースと大型リュックの組み合わせの失敗に気付いたのはこの時だった。預け荷物も優先で受け取れるので、私もRIMOWAの大型スーツケース1個にすれば良かったんだよね。

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ちょっと休憩して、直ちにマドリードの街の散策を開始。

プラド美術館の無料開放時間までは、マドリードの街歩きを楽しむ事にした。
前を歩いただけで済ませてしまったスポット。あの恐竜の骨格は何だったのかな?
マドリードの石畳は、リスボンとは雰囲気も、歩く際の感触も全然違っていた。マドリードの方が歩きやすかったかな?
王立植物園の近くにあったスペインの画家「Estatua De Murillo」の銅像。ヨーロッパの街並みには銅像が自然に溶け込んでいた。

ここで、行列待ちや混雑回避の「第2の戦術」が確立された。

マドリードでは、有名な「プラド美術館」と「ソフィア王妃芸術センター」という2つの美術館を訪れる計画だった。

確か、チケット代はそれぞれ1名 15€と12€だったかな?

残念ながら、どちらも他の観光スポットを巡る関係で「朝イチ時間指定予約」が出来なかった。

さあどうしたものかと考えたら、社主さまがどちらの美術館も閉館前に「無料入館」の時間帯があることに気が付いた。

そんな時間帯、行列待ちや混雑がさらにひどくなるだろうと思った。

だが、社主さま曰く「無料開始から30分も経過すれば行列待ちなんて終わっているし、ツアー系の観光客はその時間帯は利用しないから、混雑なんて逆にしないはずよ!」と断言。

さらに「そうでなければ美術館見学は諦めれば良いでしょ!」だってさ。

えっ、世の中そんなものなの(°0°)
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半信半疑どころか、二信八疑程度で街歩きした後、その日の無料開放時間開始から30分程経過した午後6時半過ぎにプラド美術館を訪れた。

なんと、行列待ちはほとんど無し(2分程度)。

館内の混雑も不快な程ではなく、しかも無料開放狙いのお客さんのためか、作品の前をサッと通り過ぎるだけの人が圧倒的に多くて、むしろ快適だった。

結局、約1時間半、行列待ちも不快な混雑も無しに、この有名な美術館が収蔵するコレクションをそれなりに鑑賞できたのである。
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でもね、事前に確認済みではあったが、プラド美術館の展示室内は「写真撮影禁止」。

「記録は不可、記憶だけに留めなさい!」という融通が効かない(私が嫌いな)展示スタイルだった。

【縄文土偶探訪記】の際も、そんな考古博物館がいくつもあって憤慨したよな。

無料開放なんだから贅沢は言えないけどね。

プラド美術館に行列無し、混雑無し、しかも無料で入館できたのは嬉しかったのだが、やっぱり「展示室内写真撮影禁止」ってのは記録に残せないので、記憶に昇華できないな…

でも、やっぱりしっかりとした写真や動画の「記録」が無いと、私の場合「記憶」の意味や意義が薄れてしまうのである。
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ちょっと遅めのディナーを簡単に済ませてホテルに戻ったのは午後9時前だった。

う~ん、この日もよく動いたな。この日の歩数は13,450歩。

Uber、飛行機、バスの移動が中心だったので、八ヶ岳ライフ並みの歩数に留まった。

感心したのは、我が社(家)の社主さま(家内)がプラド美術館見学の際にみせた「男前の見切りの良さと的確な判断」であった。

いつもこうだから、私はこの嫁について行くと決めて、40年間を大過なく器用に過ごしてきたのである🙏

— One Life, Live It !