私が溺愛する約30種のホスタさん達が、今年も順調に育っており、もうすぐ一斉に葉を広げる時期を迎えた。


自宅の庭のホスタさん達が、とっくに葉を広げて存在感を誇示しているのと比較すると、生長ペースは1ヵ月以上の遅れだと思う。
それ程に「八ヶ岳の冬」は過酷な環境なのだろう。
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だが、過酷なのは自然環境だけではない。
八ヶ岳のホスタさん達には「鹿軍団」という「天敵」の存在もある。
鹿にとっては、ホスタの葉や茎(特に新芽)は、最高のご馳走のようで、ちょっと油断すると無残な程に「囓り毟られる」。
そんな「鹿の食害」からホスタさん達を守るために、私は様々な手段を工夫しながら講じてきた。
ホスタさん達を植えたのは、オフィスセルフビルドの後なので、対鹿軍団の「ホスタさん防衛戦」は、今年で12年目を迎えた事になる。
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一番簡単な防御方法は「柵で囲う事」だと思うが、開放感のある庭の一画に、わざわざ閉鎖空間らしきものを設けるのは、私の趣味に合わない。
それに、そもそも鹿の生息エリアであった場所に、勝手に侵入してきたのは、我々人間の方である。
そこを「鹿軍団立ち入り禁止エリア」にしてしまうのは「人間の我が儘」だ。
そんなわけで、ホスタさん達や果樹苗等に危害が及ばない限りは、我が家の敷地内で自由に振る舞ってもらう事にしている。
我が家のお庭のフラットスペースは、夜になると彼らの「集会所」の様相を呈している。
勿論、日中でもふらっと敷地内に立ち寄る事はあるし、美人鹿の「すずかちゃん」のように、何となく心を通わせた(ような気がする)鹿もいた(https://triglav-research.com/?p=35543)。

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改良に改良を重ねた「ホスタさん防衛戦」は2つのフェーズから構成される。
一番大切なのは「新芽」の時期で、これは「結界チップ殲・改」で守り抜く(https://triglav-research.com/?p=54704)。
この効果は絶大で、昨年は鹿の食害を皆無に抑える事が出来た。
残念ながら、今年は「ごく軽微な被害」にあったのだが、これは私がチップの配備を忘れた場所で発生した。
被害にあった「ゴールデンティアラ」には申し訳なかったが、チップを周辺に撒いたホスタさん達はすべて無事。
結果的には「結界チップ殲・改」の効果を確認する事が出来たので、大いなる成果であった。
囓られたゴールデンティアラの茎の周辺からは、どんどん新芽が顔を出しているので、まあ不幸中の幸いと言えるだろう。
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防衛戦が第2フェーズに移行するのは、例年、GW明けである。
そう、今がそのタイミングなのだ。
「結界チップ 殲・改」が「臭い」による「忌避兵器」であるのに対して、「トリグラフ護衛隊群」による防衛は「音と光」による撃退戦となる。
昨年は、3機(予備役1機を追加投入)からなる「オウル編隊」に「魔改造」を行って、鹿軍団の被害を完璧に封じ込めた(https://triglav-research.com/?p=49700)。

だが、そのベースとなる「オウル編隊」が複数年の酷使で、明らかに動体センサーと太陽光充電の機能が低下していた。
それに、魔改造で取り付けたセンサー付きフラッシュライトの警告音は「猟銃の発射音と犬の鳴き声」の1種類しかなく、そろそろ鹿軍団が慣れてしまった恐れもあった。
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そんなわけで、GW終盤に「新防衛装備」の導入を決定。
今日の昼過ぎに届いたので、早速、配備作業を行った。

今度のセンサー付きフラッシュライトは円盤形で、センサーは4個付き。
1機で周囲360度をカバーできるのだ。

凄いのは「警告音」で、昨年の魔改造機とまったく同じ「銃と犬」が基本。
その他に、狼の鳴き声、ゴング、鷲の鳴き声、爆竹、ライオンの咆吼、豚が殺される時の声、爆発音、ビープ音、自動車のクラクション、ごく普通のアラーム音、鐘の音、汽笛がある。
さらには「録音」も可能との事。
早速、警告音を聞き比べてみた。
う~ん、「豚が殺される時の声」なんてシュールで最高だね!
そして「リモコン」も付いていたので、さらに(°0°)
価格は、1機(台)2,958円。オイオイ、オウル1機の価格よりも安いじゃないか。
中華製品の機能向上と価格低下に感心するしかなかった。
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結局、ホスタさん達の防衛は、新たに導入した2機に任せて、旧オウル編隊は、社主さまが植えた野菜苗の防衛任務に配置転換する事に決めた。
さあ、新機種の名前はどうしようか? 確か、旧ドイツ軍に「未完の円盤兵器」があったよね。
名前は…そうだ「ハウニブ」だ!

こうして、2025年5月8日、トリグラフ護衛隊群の最新鋭兵器「ハウニブ」が配備された。
そう大切なのは「弛まぬ防衛力増強」なのである!
—- One Life, Live It !