「欧州役員慰安&視察旅行 2025」も早8日目、そう、ちょうど「折り返し地点」である。
元々、今回の旅行は、私が愛読するダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ「オリジン」の舞台となったスペイン、中でもバルセルナを訪れたいという願いを社主さまが考慮してプランを組んでくれたものだ。
私のもうひとつのリクエストが、以前から強い興味を抱いていたガウディー作品をサグラダ・ファミリアを筆頭にじっくりと鑑賞したいというものであった。
そんなわけで、当初は、バルセロナ長期滞在を考えたのだが、社主さまのリサーチによると丸4日もあれば、バルセロナの見所はガウディー作品を含めて一通り楽しむのが可能との事。
4月の前半であれば2週間は連続休暇(臨時休業)しても我が社の業務には支障はないので、バルセロナだけでは勿体ない。
そこで、フランクフルト、リスボン、マドリード、トレドの4都市を含む旅のプランを彼女が組んだのである。
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ちょっと移動が多過ぎるかなと当初は思ったのだが、社主さまの「移動も旅行の大きな楽しみよ!」という考え方に対して、この頃になると私も「100% agree」していた。
だって、本当に楽しいのだ。
理由は、エアラインだけでなく、高速鉄道、地下鉄、トラム等の公共交通機関、タクシーやUberと移動手段を多様化させた事によって、訪問する都市の風景を様々な視点から眺めることが出来た点にある。
また、エアラインでの移動では、計5ヶ所のラウンジで寛ぐことが出来た点も大きい。
同じラウンジを5回を使うのと、異なったラウンジ5ヶ所を体験するのでは、その楽しみのレベルには雲泥の差がある。
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あとは、私の「移動手段予約の絶妙さ」だね。
社主さまは旅行の基本プランを組むだけで、エアライン、高速鉄道、ホテル、主要観光施設の入場等々ブッキングは、すべて私の担当だ。
交通手段に遅延が生じても、その後の旅程に悪影響が出ないように十分に配慮した上で、各移動日の夕方には「街歩き」を十分に楽しめるように工夫して予約をしたのだ。
社主さまが、今回の旅行を終えた後「今回はすべての移動がスムースで、ハラハラドキドキする事がまったく無かったわね。」と言っていた。
それが、私が長年の「旅芸人稼業(国内外出張生活)」で身に付けた「匠の技」である事を彼女は気付いていないようだ。
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私の「予約技の妙」が最大限に発揮されたのが、この日のマドリードからバルセロナへの移動の旅である。
いくつもの移動手段があるのだが、私がチョイスしたのが、Renfeのライバル「iryo」の高速鉄道だ。
午前8時32分にマドリードのアトーチャ駅を出発し、バルセロナ サンツ駅着は11時2分の2時間半の高速列車の旅である。
社主さまには事前に「トレドに行った時のAVEみたいな感じだと思うよ。」と伝えてあったのだが、実は食事付きのシートが予約してあった。
私は、飛行機は最前列、新幹線は最後列(最近は特大荷物スペースとやらで予約しづらくなったな…)予約主義。
iryoもダメもとで最後列を希望したらしっかりと対応してくれた。
彼女に食事付きであることを伝えたのは、移動前日の夜だったが、食事付きの列車は初めてとのことで大喜び。
ちょっと期待感を煽りすぎたかなと、少し後悔した。



発車時刻よりも20分以上早い8時10分に乗車。
シートの快適さは、新幹線のぞみのグリーン車を大きく上回っていた。


やったね!
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Renfeと同じように定刻キッカリに発車した iryoは、走行時の揺れや音も本当に小さくて快適そのもの。

後になって iryoの車輌「フレッチャロッサ(赤い矢)」は、日立製の車輌である事を知った。
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出発から15分もすると窓の外にはスペインの美しい田園風景が広がった。

う~ん、これが列車の旅の醍醐味だね!
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出発から30分もすると、社主さまお楽しみの「車内お食事タイム」。
朝の便なので、朝食向きのメニューを選んであった。
てっきり、予約した座席で食事をするのかと思ったら、隣の車輌に夫婦(カップル)用に向かい合わせのシートが用意されていた。

食事もとっても美味しくて社主さまは大喜び。
この瞬間が、今回の旅で、私に対する社主さまの評価がピークに達した時に違いない。
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iryoも定刻通りにサンツ駅到着。
バルセロナで4泊するのもMarriott系列の ACホテル som。
サンツ駅から10分程タクシーで移動して、正午前にはホテル着。


チェックインには少し早いかなと思ったのだが、既に部屋の用意は出来ているとのこと。
やっぱりMarriott系を使う時は融通が効くね!
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午後1時過ぎから、移動日の後半戦、「街歩き」を開始。

まずは、カタルーニャ広場へと地下鉄で移動して、百貨店(エル・コルテ・イングレス) の9階カフェ・レストランで遅めのランチを楽しんだ。

今回も色々なお店でランチを味わったが、ベストはここだったな…
スペインの料理は全般的に美味しかったのだが、私も社主さまもその「ボリュームの多さ」にちょっと辟易。
特に、パエリアは最小注文単位が「2人分」のお店が多いのが難だったね。




その点、このレストランはパエリアも1人前から注文できたし、味についても、私も社主さまも高評価だった。
ディナーの食レポは「UMA」を1回だけしたので、ランチはこのお店(ラ ロトンダ)の紹介で打ち止めとしよう!
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その後は、再び恒例の街歩き。
サンタエウラリア大聖堂の下見をしたり、凱旋門を見学したりと自由に移動。


トレドが「美しい街」だとしたら、マドリードは「お洒落な街」だと感じたね。



結局、街歩きを終えてホテルに戻ったのが午後5時半過ぎ。
この日の歩数は、13,821歩と移動日なのに軽く1万歩をオーバー。
しかし本当によく歩く旅だな…
移動日でも駅や空港でかなり歩くし、移動日夕方の街歩きも歩数に貢献しているのは間違いなかった。
今回の旅は「街歩きの旅」であると同時に「健康な旅」だなと、この時点では思った。
— One Life, Live It !