5月中旬からスタートした「決算分析山籠もり期間」も今日を含めて残すところ2日である。
7月からは「有価証券報告書」をベースとした分析作業に移行するのだが、主だったデータの入力作業は、ほぼ済んでいるので「山籠もり」と呼ぶ程の緊迫感はなくなる。
30日までに某金融誌依頼の地域銀行の決算分析レポートを書き上げて、7月1日にドラフトを編集部に送れば、すべてのタスクが完了する。
思えば、この1週間程は〆切りラッシュだったな…
6月9日から14日までの6日間の days off(https://triglav-research.com/?p=37912)を終えた後は、1日の内、少なくとも12時間は仕事に没頭していたように思う。
とは言っても「趣味」のようなものだから「楽しくて集中してしまった」と表現するのが正しいだろう。
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年2回の決算分析山籠もり期間を、事前の計画通りに終えた後には「頑張った自分へのご褒美」を購入するという楽しみが待っている。
この「習慣」をいつから始めたのかは定かではないのだが、おそらく米系の某投資銀行で働いていた頃ではないかと思う。
だとすると20年程前なので、八ヶ岳ライフをスタートした少し後の頃になる。
ご褒美は、趣味である「文房具」や「デジガジェ」関連、特に「筆記具」が多かった。
私は、お酒を一滴も嗜まないし、ゴルフ等、社交の類も一切しない。
人間を観察するのは好きだが、実際に接するのは面倒に感じる。
ビジネス以外での人との関わり合いは、必要最小限に留めたいと心底願っているのである。
そんな事に時間とお金を割くよりも、お気に入りの筆記具を手に取って眺め(そして文字を書いて)いる方に喜びを感じた。
だから「美しい筆記具」は「ご褒美」となるのである。
以前、『八ヶ岳稿房』で紹介した「Pelikanの自然の美観シリーズ(https://triglav-research.com/?p=35110)」の内の4本は、「決算分析作業結願のご褒美品」であったはずだ。
でも、やっぱり一番購入回数が多かったのは「モンブラン」だな。
ケーキのモンブラン(も大好き)ではなく、勿論、筆記具や皮革製品の方の「モンブラン(MONTBLANC)」である。
モンブラン製品の象徴である、あの「ホワイトスター」がお洒落で、兎に角好きだ。
「ホワイトスター」については、アルプス最高峰モンブラン山の冠雪をイメージしたとか、6つの氷河であるとか、諸説があるようだ。
だが、私は初めて見た時に「六芒星(ヘキサグラム)」だと感じた。
モンブラン製品を身に付けていれば「魔除け」になるなと確信したのである。
そんなわけで、ビジネスの際の革製品の小物はすべてモンブラン製で統一。
これに「決算分析完了時のご褒美(記念)」として、筆記具のコレクションが増えて行ったのである。
確か3~4年は、モンブランの筆記具を購入し続けたので7~8本はあるはずだ。
川崎自宅書斎のペンケースを開いて確認したら、手元に6本あった。
八ヶ岳オフィスにファインライナーが2本あったはずだから、計8本である。
今年は、久し振りに「モンブラン回帰」しようかな?
だが、冷静に考えてみると、現在、ビジネスにおける「筆記行為」は、3台の Galaxy軍団と付属の S-Pen で済ませている。
そもそも「紙」に何かを書くという行為が、ほとんど存在しないのだ。
あるとしても、役所向けに前時代的な提出書類みたいなのを書く時位だろうか(あれは、本当にイラッとするな)。
結局、これ以上、筆記具のコレクションを増やしても「宝の持ち腐れ」になるだけだ。
実際、「Pelikanの自然の美観シリーズ」は、オフィスの壁の飾りになっている(https://triglav-research.com/?p=35414)。
加えて、全国を飛び回る講演から、ZOOMやWebexでのオンラインスタイルへの移行が進んだ。
追い打ちを掛けるように、キャッシュレス化の徹底で、小銭入れは持ち歩かないと決め、厚めの財布も使わなくなった。
革製品の小物を持ち歩く機会も激減しているのである。
腕時計は、ビジネスもプライベートも Galaxy Watch が手放せない状況なので、モンブランの Time Walker の出番は無い。
う~ん、お気に入りの「モンブラン」が泣いているぞ…
何とか、復活の利用方法を考えてあげなくっちゃ可哀想だな。
結局、今回の「ご褒美」は、モンブランの筆記具路線は無しと決定。 さて、何にしようか?
おっとイケない。
まだ、決算分析レポートのドラフトを書き終えていなかった…
by『八ヶ岳稿房主』
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