「八咫烏」さまに導かれて… @熊野皇大神社

私と社主さまにとって、ビジネスとプライベート融合の旅は、今回が初めてではなかった。

私の出張に社主さまが同行し、私が銀行に講演をしたり、その後に会食している間に、社主さまが観光を楽しむなんてスタイルは、それ程珍しくはなかったのである。

宮崎、松山、大阪、山陰、北陸、等々、ちょっと思い浮かべただけで7~8回はあったかな?

ただ、講演スタイルがオンライン中心になってからは、当然ではあるが、そんな旅は稀になった。
————

最後は、2年前の7月末で、和歌山を3泊4日で訪れた。

講演を終えたあとは、レンタカーで「熊野三山(社)参り(https://triglav-research.com/?p=46228)」を中心に、和歌山を思いっ切りエンジョイ。

熊野三山では、「八咫烏」が随所でその「異形」をアピール。

八咫烏は、熊野三社の主祭神である家津美御子大神のお仕えで「導きの神」として信仰されている。

「八咫」とは大きく広いという意味だそうで「太陽の化身」とも呼ばれているそうだ。

三本の足があって、それぞれ天・地・人を表しているとの事。

これって我が社のロゴの発想(https://triglav-research.com/?page_id=289)と、似ているな…

以来、私は、八咫烏に対して妙な親近感のようなものを抱いていたのだ。
———–

今回、「神社を巡る旅」をスタートするに際して、これまで社主さまと参拝した神社で授かった「ご朱印」を改めて眺めてみた。

熊野三山のご朱印は、どれも八咫烏がスタンプされていた。

ふと、「ああっ、八咫烏に縁のある神社に参拝したいな..」との思いが頭に浮かんだ。

今回のトリップの経路にそんな神社(熊野神社系)があるかなと思い調べたら、すぐに見つかった。

軽井沢の「熊野皇大神社」であった。

神社を巡る旅の3社目は、こうしてすぐに決まった。
————

「熊野皇大神社」を訪れたのは、今回のトリップの帰路で、2泊3日の中日であった。

この神社に参拝するのは、実は今回が2回目。

5年程前に、草津・軽井沢近場トリップの際に訪れて以来だ。

神社本殿の中央を長野県と群馬県の県境界線が通っており、向かって左側が長野県で「熊野皇大神社」、右側が群馬県で「熊野神社」という「珍しい神社」という事で、前回は訪れたのだ。

改めて公式HPを見たら、いきなり「八咫烏」が登場。

さらに樹齢1,000年を超す「しなの木」のご神木が紹介されていた。

だが、私にはこの神社が八咫烏に関係しているという記録や、ご神木に感動したという記憶も残っていなかった。

巨樹好きの社主さまに確認すると、やはりそんな素晴らしいご神木を拝んだ印象はないとの事。

はて、不思議だな?でも、まあイイか…

そんな事を考えながら、おとちゃんを熊野皇大神社脇のコインパーキングに駐車した。

熊野皇大神社(長野県)と熊野神社(群馬県)の境界線が中央を通る鳥居の前に到着!

鳥居をくぐって随身門まで進むと、足元には長野と群馬の県境を示すプレートが埋め込んであった。

随身門の手前下には、県境を示すプレートが埋め込まれていた。
こちらは本殿側から見た「随身門」。

さらに真っ直ぐに進むと本宮があり、ここにも左側が長野の熊野皇大神社、右側が群馬の熊野神社であることをハッキリと示す表示があった。

本宮の前、右手には「碓氷峠 熊野神社」、左手には「熊野皇大神社」との柱がはっきりと見える。
本宮が、中央で長野県と群馬県で分かれて別の神社になるって、さすがにユニーク過ぎる。
こちらは群馬側の熊野神社の「新宮」。

うん、前回、訪れた時の光景とまったく一緒だな。

本当に珍しい神社である。
————
その後、境内をグルッと1周したが、何本かの大きなご神木はあるものの、しなの木のご神木は見当たらなかった。

境内をぐるっと1周。こんな感じのご神木は何本もあるのだが、公式HPで紹介されていた「しなの木」の巨樹は見当たらなかった。

————
次に、ご朱印を授かるために本宮左手に位置する授与所(神楽殿も兼ねている)に向かった。

まずは、ご朱印の種類の多さに(°0°) 前回参拝時は、こんなに種類はなかったよね。

その内のひとつ、県境印のご朱印が前回授かったモノだ。

あっ、八咫烏切り抜きの、黒いクールなご朱印もあるぞ!

神社を巡る旅の楽しみのひとつは「ご朱印」集めだけど、熊野皇大神社の八咫烏のご朱印は本当にクールでお洒落だね!

迷わずに、今回授かるご朱印を決めた。

日付のご記帳を待つ間に巫女さんにご神木の場所を確認した。

すると、授与所をそのまま通り抜けると、ご神木や奥宮が鎮座する広大な「ご神域」が展開するとのこと。

何のことはない、前回参拝時はそれに気が付かなかったのである。
————

授与所の中の通路を通り抜けた。

そこには一段高くなった塚のようなスペースの上に、枝を横に広げた「しなの木」の巨木が鎮座。

その特別な場を支配していた。

熊野皇大神社のご神木「しなの木」。樹齢1,000年超、樹高13.5m、根回り周囲7.7mとの事。正に「神さまの巨樹」である。
ご神木「しなの木」の解説プレート。「しなのき」が「信濃」の名称の由来のひとつとの説を初めて知った。

やはり、長く生きた大きな木は「神さま」だと思った。

しかもこの根回り周囲が8m近い巨木の幹には、小さな穴が貫通しているとの事。

周囲に敷かれた敷石の中の内、♡印のプレートに立って、このご神木を仰ぎ見ると、この穴を通り抜けた太陽光によって♡の形が浮かび上がるらしい。

ご神木の周囲には敷石が埋め込まれており、その内のひとつは♡型なのだ。

こんな太い幹でそれは無理だろうと思ったのだが、本当にしっかりと見えるのだ。

あっ、本当にご神木の幹の小さな穴から♡型の光が差し込んでいるぞ(°0°)

う~ん、自然界の悪戯ってお洒落だね。
————

ご神木の周りに祀られている様々な神さま(摂社)にお参りした後、社主さまと、徒歩で約10分と表示された奥宮の参拝に向かった。

ご神木「しなの木」の摂社のお社がいくつも並んでいた。こちらは「八咫烏神社」。
こちらは「龍蛇神社」。龍と蛇の組み合わせなんて、これからの時代、最強だね。龍蛇神社の右裏手には、真田社や奥宮へと参拝するための細い山道が続いていた。

途中には、私が大好きな「真田家」ゆかりの「真田社」も祀られているとのこと。
————

私と社主さまと2人、他の参拝者が無い中、ツキノワグマの出没にちょっと怯えながらひたすら山道を登った。

まずは、真田社に参拝。

私は、戦国時代の真田家のしたたかなゲリラ戦的な生き方が大好きだ。「真田社」にもお参りできて幸せだな。

そして、実際の所要時間は約8分で「奥宮」へ。

奥宮でお参りした瞬間に気が付いた。

山中をツキノワグマに怯えながら歩くこと約7~8分。漸く、熊野皇大神社の奥宮に参拝することが出来た。本当のパワースポットは、このスペースであることがすぐにわかった。空気の気配(波動)が違うのだ。

ああっ、ご神木「しなの木」とこの「特別な気」に満たされた奥宮へと、八咫烏さまが導いてくれたんだなと…

神社って、不思議で最高だね!

— One Life, Live It !

 

続きを読む

前へ次へ