「八ヶ岳ライフ」ポケットがまたひとつ — 小細工の魔術師は結構忙しい

「趣味」の定義は人によって様々だろう。

私の場合は、「自分の手持ちの材料でパワポ30〜40枚程度のプレゼン資料を作成し、1時間程、講演スタイルで熱く語れるようになる事」という明確な定義がある。

もっともこれは『文化系趣味』であり、スポーツなどには適用されない(そもそもウォーキング専念派である)。

車(RV)に関しては、一般的レベルよりは詳しいと思うが1時間は講演できないな…

エアガンとかドローンとかも、最近は「社主さま抜きの1人滞在」の際には結構楽しんでいるが、まだまだ材料不足だ。

「楽勝」という意味では「オフィスセルフビルドネタを中心としたDIY」と「縄文土偶(或いは、八ヶ岳縄文文化)」は、すぐにでも複数のテーマで講演できると思う。

「野鳥」とか「森林」も八ヶ岳に絡めれば可能である。

勿論、「八ヶ岳ライフ」なんてのは『八ヶ岳稿房』の写真やネタを組み合わせれば、ちょいちょいサササッって感じで出来ると思う。

そもそも仕事の方で、常時4~5コースの銀行経営に関連した講演テーマ(1コマ2時間・資料はパワポ100~200枚)を用意しているので、「趣味」の基準である「1時間・資料30~40枚」なんてのは、所詮「遊び」のレベルだ。

じゃあ「土偶さん」や「DIY」を上回る趣味があるかというと、明確に「Yes」である!

それは「文房具」、正確には「デジガジェ(デジタル・ガジェット)」を含んだ「広義のstationery」だ。

『八ヶ岳稿房』ではたまにしか書くことはないが、これは「DIY」や「土偶さん」と異なり「八ヶ岳」との関連性が無いためだ。

「八ヶ岳情報」という括りで情報発信する以上、どこかしらの部分で(仮に強引であったにしても)八ヶ岳に関連した内容であるべきだと私は考えており、それに可能な限りこだわっている。

ところが「文房具ネタ」は、八ヶ岳との関連が希薄(と言うかまったく無関係)なので、どうしても『八ヶ岳稿房』での情報発信が限定的になってしまう。

八ヶ岳抜きで良いのなら、1回2,000文字のエッセイを毎週1回1年続けて書けとの依頼があったら、大喜びで引き受けちゃうな…

まあ、それ位の豊富なネタと自信を有しているのだ。

これまで「文房具系」のアイテムは、すべて自宅書斎で大切に大切に保管してきた

勿論、仕事で使い回す「デジガジェ系」は別である。

だが、前回の自宅滞在中に、私が超お気に入りの「Pelikanの自然の美観シリーズ」をオフィスの壁に飾ろうと決めた(https://triglav-research.com/?p=35110)。

これで初めて「八ヶ岳ライフと文房具」の接点が出来たのである。

早速、万年筆やペンを壁に飾るためのケースを楽天やAmazonで探した。

だが、専用商品らしきものはほぼ皆無だった。

それらしきものがあっても、お洒落じゃないし、サイズも希望のものとは合わない。

東京での講演の際に有名文具専門店もいくつか訪れてみた。

ちょっと心惹かれるものがあったが、値段は3万円以上(さすがに、そこまでは払う気しないな…)。

しかも部材がマホガニー調で、オフィスのログ壁にはまったくマッチしない。

ちぇっ、結局また「小細工の魔術師」するしかないのかよ…  結構、忙しいんだよな!

最初は、オフィスセルフビルドの際の残材で作ろうかと思ったのだが、アクリルカバーの加工がちょっと面倒だった。

仕方ないので、Amazonで別用途(フィギュア類)の陳列ケースとアクリル製のペンホルダー(らしきもの)を探し出して注文。

両方合わせても2,000円ちょっとの安さだったので「もしかして中華製?」と思ったのだが、正にその通り。

ケースの方は、昨日、China Postで送られてきた。

今日はオンライン講演の隙間時間が2時間程あったので、それを有効活用して、さっそく「自然の美観シリーズ」の飾りケースの作成に着手。

当然ながら、ケースとペンホルダーのサイズはまったく合わないので、加工が必要になった。

フィギュア陳列用のケースはChina Postで送られてきた。溝の切り込みが均一でなく調整が必要。さらにアクリルカバーの隅にヒビが入っていた。まあ、安いからこんなものか…
こんな感じに、ペンホルダーはケースよりもはるかに大きい。でも、この程度しか改造可能な部材が無かったので仕方ないのだ…

チッ、両方共、製品の精度が悪いな。アクリルカバーの溝も切り込み入れ直さなくちゃ駄目だな。

オイオイ、アクリルカバーの隅にヒビが入っているぞ!  ぶつぶつぶつ…

アクリル製のペンホルダーはカットして使用することに決定。
ペンホルダーのカットが完了。同じ部材を4枚作成。
カットしたアクリル部材をサンダーで整形。
アクリルのペンホルダーは同じ部材のはずなのに厚さが違った。「安かろう悪かろう」の典型だな…

こんな感じに文句を言いながらも「小細工の魔術師」は粛々と作業を進めた。

元々、壁掛け用のケースではなかったので、壁掛け用の金具を付けて、ペンホルダーのレベルを調整して接着。
アクリルカバーを付ける前に、ペンを色の組み合わせを考えながら配置。ペンホルダーとペンの接する部分には傷や転がり防止の粘着ジェルを貼ってある。

作業時間40分程で、無事に飾りケースは完成。

早速、デスク脇の壁に飾ってみた。

アクリルカバーを装着して完成。切り込みの溝も調整したので、カバーを外せばすぐにペンを取り出すことが出来る。ほぼ事前イメージ通りの仕上がりだ。

うん、ログ壁とケースに違和感はないし、この仕様なら使いたくなった時にいつでも取り出せるぞ。

これで「トリグラフ完全オリジナル」の「お気に入りの筆記具飾りケース」が完成 \^^/

「気に入らなければ気に入る物を自分で作ればイイ」というDIYの基本方針を貫いたという意味では、これも「DIYネタ」である。

「人生、ポケット(特技・趣味やこだわり等々)は多ければ多い程、楽しみが大きい」というのは、私の若い頃からの考え方である。

最近、それをさらに強く感じるようになってきた。

勿論、「八ヶ岳ライフ」のポケットも多い方が楽しいに決まっている。

「文房具」という私のメインの趣味が、今回「八ヶ岳ライフ」と初めてクロスしたことは、素直に嬉しい!