3ヵ月程前に、会社業務でペーパーレス化を徹底した結果、私のモンブランの筆記具コレクションが活躍の場を完全に失った事を書いた。
タイトルは『モンブランが泣いている…(https://triglav-research.com/?p=38500)』という投稿であったが、不思議と息の長いPVが続いている。
配信後数日で賞味期限切れとなる「八ヶ岳ネタ」と違って、デジガジェや文具系、それに土偶さん系のネタは「細く長~い」PVが継続する。
当『八ヶ岳稿房』には、いくつかの異なったタイプの読者層が存在する事がよくわかるのだ。
モンブランの筆記具については、現在はローテーションでビジネス・スーツで仕事をする際に、ペンポケットに差して帯同するようにしている。
ちょっとしたメモ等は、銀河軍団の S-Penで済ませてしまうので、実際に筆記用具として使用するのは極めて稀だ。
だが、ヘキサグラム付きの魔除け(お守り)と思って、活躍の場を与えている。
実は、8月の八ヶ岳滞在時に、モンブラン以上に泣いている「軍団」がある事に気が付いた。
私のこだわり「RIMOWAコレクション(https://triglav-research.com/?p=22096)」である。
元々は13個のスーツケースとアタッシュケースで構成していたのだが、最も小型のアタッシュケースを昨年、三男に譲ってしまった(勿論、無償)。
現在は12個、そう「RIMOWA 12使徒」だ。
With コロナ時代になって、会社業務のオンライン化・東京集中対応化を進めた結果、スーツケースもアタッシュケースも利用頻度が激減。
現在は、12使徒すべてを八ヶ岳オフィスのロフト下スペースに置いている。
社主さま専用の2個を除けば、おそらく丸3年以上まったく使用していない物がほとんどだろう。
「泣いていた」というよりも「死んでいた」という表現の方が相応しいかもしれない。
あまりにも「不憫」なので、八ヶ岳撤収日の前日に、ケース表面を拭いたり、乾燥剤を入れ替えるなどして慰めた。
「蘇生作業」に近いモノがあった。
やっぱり「RIMOWA軍団」にも復活の場を与える必要があるな…
ちょうど良いタイミングで「北海道役員慰安旅行」が予定されているので、小型のパイロットケースを使う事にしよう。
ついでだからもう1個復活させようかな?
中型のアタッシュケースに目が留まった。
まあ、東京でのお仕事の際に、たまには「お供」にしてもイイだろう。
結局、2個のケースを自宅に持ち帰った。
私が、東京に仕事で出掛ける際のモットーは、可能な限り「身軽」である事だ。
TUMI や Moleskine のブリーフケース(と言うよりはノートフォルダー)に Galaxy Tab S7+だけを収納して、仕事に出掛ける事がほとんどである。
とても「真面目に仕事をしてる人間」には見えない装いなのだ。
でも実際、うるちゃんと Tab S7+ の銀河ペアを連携して使えば、ほとんどの仕事は出先でもこなせるのである。
昨日は、この「モットー」を破って、久し振りに RIMOWAのアタッシュケースで仕事に出掛けた。
ケースを開いたらA4サイズの書類が入っていた。
よく見たら、東北某銀行のアナリスト向け会社説明会資料だった。
開催日は「2019年5月30日」。
この瞬間、アタッシュケースが3年3ヵ月ぶりの「仕事のお供」である事が判明。
ごめんね! 随分と長い「休息」だったね…
だが、実際に持ち歩いてみるとやはり重い。
また、中には Tab S7+ しか入れてないので、不安定にカタコト動くのがわかる。
う~ん、やっぱりいつもの「超軽装」の方が楽だな。
そんなことを考えながら、小田急線上りの急行に乗車した。
車内の混雑は大したことはなかったが、勿論、座れるような状態ではなかった。
そして、右側に1人の乗客を挟んで30歳代前半と思われる「不審人物」が立っていた。
1人で何かブツブツとわけのわからない事をずっと喋っていた。
なんかヤバそうだな。いきなり刃物を振り回したりしないだろうな…
万一に備えて、RIMOWAをそっと吊り棚から下ろして右手に握った。
刃物位ならば、RIMOWAが防御盾の役割を果たしてくれるだろう。
攻撃をかわした後は、RIMOWAの角で顔面強打だな。
兎に角、相手の急所を躊躇なく延々と攻撃する。
これは子供の事から得意中の得意だぞ!
そんな事を考えながら、有事に備えてのシミュレーションを行った。
幸い、不審人物は成城学園前駅で下車したので、大事には至らなかった。
RIMOWAの「新たな活用方法」を発見した有意義な1日となった。
by『八ヶ岳稿房主』