社主さまとの八ヶ岳休暇滞在2日目午後の部。オオムラサキセンターでの、森林インストラクターとしての失態をカバーすべく、午後の部は「新手のおもてなし企画」を繰り出す事とした。
ランチは、先日、私が単独で訪れた「ドームハウス さとう」さんでの手打ち蕎麦フルコース(https://triglav-research.com/?p=23245)に決定。事前に電話して、営業中である事を確認の上、訪問。
社主さまは、お蕎麦と地元野菜の天麩羅の美味しさにご満足の様子。さらに、オーナーご夫妻のドームハウスやツリーハウス建築のお話しを楽しそうに聞いていた。さすが、我がオフィスのセルフビルドの際に、腕、肩、首を傷めて戦線離脱した私に代わって、8月の炎天下、三男と2人で屋根工事をすべて終えてしまっただけの事はある(https://triglav-research.com/?page_id=19452)。
食後は、オーナーの奥様とツリーハウスに上って、何か話し込んでいた。弊社がツリーハウスの建築に着手する時期は依然として「未定」であるが「ドームハウス さとう」さん訪問が、社主さまからのゴーサインを得る上で大いにプラスに作用するのは間違いないだろう。
そして、当然の如く、次なる目的地は「むかわの湯(https://triglav-research.com/?p=23264)」となった。こんな時のために、D4には私と社主さまの「日帰り温泉エンジョイセット」を常に積んである。そう、6月14日の「平日休養日」の体験をフル活用したナイスな企画なのだ。
日曜日午後2時前の温泉は、お客さんは男湯で10名程度、社主さまによると女湯はもっと少なかったそうだ。青空の下、広々とした湯船にゆったり浸かる事約1時間。正に「極楽」である。
さらに嬉しい事に、受付前の売店では、真っ赤に熟れたトマトやミニトマトが大きめのビニール袋にギッシリと入って「1袋100円」で販売中だった。「こんな美味しそうなトマトが、これ程安い値段で売っているの見た事ない、信じられない…」とおっしゃって、社主さまは目を輝かせてまとめ買い。でも、誰があんなに食べるんだろう? まっ、イイか…
「むかわの湯」を発つ時点で、私の午前中の汚名を濯ぐ事ができたように思う。そして、この日最後の「おもてなし企画」目的地は、原村「スークスーク お山の市場 2018(http://pof.jp/souqsouq/)」である。
八ヶ岳界隈は、真冬の厳冬期を除けば、様々な観光イベントの宝庫である。ちょっとググれば、その日に開催されているイベントがいくつかヒットする。
「スークスーク」がどんなイベントかはよく知らなかったが、オフィスを発つ際に「この日が3日連続のイベントの最終日。場所は社主さまがシクラメンを購入する栽培農園のすぐ近く」という事だけは確認済みだった。
むかわの湯からナビを設定し、イベントの専用駐車場に着いたのは午後3時半過ぎ。駐車場からはシャトルバンで会場(シクラメン栽培ビニールハウス再興園 )に移動。バンを下りた私の第一印象は「ヤバい。人混みと屋台の雰囲気だ。私の一番苦手な感じだ…」
社主さまは、1人500円(100円のマーケット内で使える通貨付き)の参加費2人分を払って、嬉しそうにハウスの中に立ち並ぶお店へとどんどん歩いて行く。マーケットへの出店数はかなり多い(あとで50店以上と知った)。ファストフードやアクセサリー、雑貨、衣類のお店等が雑然と並んで、お客さんは私が想像していたよりもはるかに多く、かなりの混雑状態だった。
私は「雑然は苦手で、整然を好む」。「雑然とした人混み(雑踏)」なんて状況に身を置くと、5分もすると逃げ出したくなる。「取り敢えず、足早に一回りして、マーケットの外で待とうか」なんて事を考えながら、社主さまの後を追った。
だが、「スークスーク」は、普通のマーケットとはちょっと様子が違った。お店の人からお客さんに声を掛けるような事(売り込み)は一切ない。それどころか、店員さん(オーナーさん)とお客さんが、世間話でもしているような「のどかでまったりとした感じ」の雰囲気である。
「雑然さと悠然さ」が絶妙にブレンドされた空間となっており、妙に居心地が良い。私も思わず、ピリ辛さつま揚げや八ヶ岳ブレンドの特製アイス珈琲を買って、立ち食い(飲み)してしまった。
また、まったくの偶然なのだが、前回の八ヶ岳オフィス滞在時に初めてお目にかかったご夫妻が出店なさってるのに遭遇。これにはビックリした(これについては、改めて『稿房通信』で書こうと思う)。こういう偶然には、何らかの意味があるに違いない。
結局、「スークスーク」には約40分滞在。気の短い私にとっては「異例の人混み長時間滞在」である。子供の頃から、お祭り、花火大会、初詣の人混みとか大嫌いだったからな…
オフィスに戻ってから「スーク(Souq)」って何か調べると、「モロッコ等の迷宮都市の中にある市場の名前で、通路も狭く1度この迷路に入ると出られないかと思うような世界に様々なお店がひしめき合っています。」とイベントのHPに記されていた。ほ~ら、やっぱり私が一番苦手な類の場所だ。
だが、HP冒頭には、「なんでもあって、迷路みたいで、夜遅くまで食べて呑める屋台があって、今の日本に欠けてる世界を造ってみたい。『SouqSouq(スーク スーク)』は、たくさんの人達が集まりエネルギッシュで温かさに満ち満ちた、どこか懐かしい、だけど新しい市場を、街からではなく私たちの源である山から発信していきます。人と人、そして文化の交流にもなるような市場を目指しています。」とも書かれていた。
主催者さん、結構、イケてるかもしれませんよ! 人込み大嫌いな私が40分も楽しみましたから… これからも頑張って下さいね。