社主さまとの今回の八ヶ岳休暇滞在も3日目、最終日となった。
午前中は、私と社主さまが、それぞれの所用に対応。午後1時過ぎに八ヶ岳を発ち、川崎自宅への帰路へ。朝食が遅めだったので、ランチは帰り掛けにノンビリと摂ることに決めた。
社主さまのご所望で、まずは、小淵沢高天原(凄い地名だな…)の「身曾岐神社(http://www.misogi.jp/)」に立ち寄る。我が家は私も社主さまも3人の息子達も所謂「一般的な宗教」とはまったくの無縁。
私などは「森羅万象に神々は御座します派」の典型であり、縄文遺跡を訪れたり、美しい文房具を見たりすると「八百万神」の存在を確信する。生まれ育った房総半島最南端の町が、「ど」が付く程の「田舎」であり、さらに、実家の前がお寺、脇(裏山)が神社という環境であった事も影響しているように思う。
「神社」は、ご神木や清々しい空気に惹かれて目的も無くフラッと立ち寄ることが多々ある。「身曾岐神社」は、八ヶ岳におけるそんなお気に入りスポットのひとつである。
立派な「能楽殿」や「ゆず」のコンサート(今年は9月4日~6日)とお守りで有名な神社だが、昨夏は、auのCM「夏のトビラ・英雄だけの夏」篇(http://www.misogi.jp/news/1994/)の舞台にもなった。あのCMは好きだったな…
私が特に魅了されるのは、能楽殿とその背景に広がる樹海のビューである。今回も写真を何枚も撮影。20分程の滞在だったが、パワースポット特有の効果で、心身共に身曾岐(みぞぎ)をする事が出来た。
次なるランチの場所については、社主さまより私に一任。今回の休暇滞在の最後の「おもてなし企画」なので失敗は許されない。私が選んだのは、親子丼等地鶏料理で超有名な「中村農場(http://www.nakamuranojo.com/index.html)」であった。
グルメ番組等で頻繁に紹介される人気店であり、休日であれば「行列待ち」が避けられない。しかも水曜日と木曜日は定休日となる。幸いこの日は「月曜日」。平日で、中村農場に着くのは午後2時頃になるだろう。大嫌いな「順番待ち」無しで、美味しいランチを楽しめるに違いないと判断し、身曾岐神社から直行した。
お店の前の駐車場に着いたのは午後2時少し前。広々とした順番待ちスペースの6割程は「待ちのお客さん」で埋まっていた。社主さまがすぐに順番待ちリストに名前を記入。「5番目だから30分もかからないでしょう。」とのコメント。
「食事のために順番待ちをして時間を浪費する」などという行為は、私の信条に反する。私単独だったら100%有り得ないのだが、今日は社主さまもご一緒。5番目なら、まあイイか…
それに、私達がリストに名前を記入して5分程すると、順番待ち予約は打ち切りとなり、「準備中」の立て札が置かれた。「ラッキー!滑り込みセーフじゃないか。」— 私の日頃の行いの成果に違いない。
社主さまの予想通り、20分もせずに私達の前までの4組が店内に呼ばれていった。次は、すぐに私達だと思い、壁に掛けられたメニューを社主さまと眺めた。これまでは、私は名物の「親子丼」を食してきたが、今日は「チキンカツ定食」にしようと即断。「メニュー選定に時間をかける」なんて事を私は絶対にしない!
社主さまは、親子丼にするか、ササミチキンカツ定食にするか、ずっと迷っていた。こういう時の彼女は面倒なので、近寄らないのが一番である。私は隣接する売店に避難した。
ところが、これからの待ち時間が長かった。名前が呼ばれて店内に入ったのは午後3時少し前。結局、約1時間の順番待ちとなったのである。実際は待ち時間30分を過ぎた辺りから「もうウンザリ、帰りたい」状態だったのだが、社主さまの手前、平然と振る舞っていた。
社主さまは、散々迷った後「特選ササミチキンカツ定食(税込み1,163円)」に決めて、私の「甲斐路軍鶏チキンカツ定食(同1,663円)」と一緒にオーダー。10分程待っただろうか、まずは、社主さまのササミチキンカツが運ばれてきた。
私は紳士である。勿論「どうぞお先に」と社主さまに伝えようと思ったら、既に、彼女は、お箸を握っていた。「親子丼も美味しいけれど、こんなに柔らかくてジューシーなチキンカツ、これまで食べたことがないわ!」と社主さまは、超上機嫌。さすがに「中村農場」である。ハズレは無しだ!
さらに3分程すると、私の「軍鶏チキンカツ」もテーブルの上に置かれた。チキンカツの量は240g。凄いボリューム感だった。食レポの才能が皆無であるため、これ以上に詳しいことは書か(け)ないが「1時間待ちした事も納得できる美味しさ」だった。因みに、私の1時間待ちは「普通の人の5~6時間待ち」に相当するように思う。
こうして今回の「3日間の八ヶ岳滞在休暇」は、すべての「おもてなし企画」を終了。長坂ICから中央道を快走。5時半過ぎに川崎自宅に無事に到着。
さて、次回の八ヶ岳滞在時には、どんなプランを組もうかな…そう、八ヶ岳ライフに「退屈」という言葉は存在しない!