今日も八ヶ岳西麓富士見高原 標高1,300mの地は快晴。八ヶ岳ブルーの空は濃く、一段と美しい。
昨日、花を巡る旅2024「阿智村 花桃の里」でのお花見を終えた社主さまは、朝から元気に武川にテニスに出掛けて行った。
一方、私は敷地内の散策からスタート。昨日に開花宣言をした「異形のソメイヨシノ」の開花スピードは早く、既に3分咲きの風情だ。
敷地内散策を終えて、枕木テラスからオフィス棟をじっくりと眺めた。
う~ん、開放感が様変わりだな…
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デュアル・ライフをエンジョイするためには、両拠点の家屋等を中心に「継続的投資」を行う必要がある。
「出費」という表現は、どうも辛気臭くてあまり好きじゃない。
それぞれの拠点での「固有の必要投資」があり、八ヶ岳の場合「敷地内の樹木伐採・剪定や芯止め」がその代表である。
敷地内の倒木被害の防止や景観の維持等は勿論であるが、隣の家へ迷惑を掛けない(トラブル回避)というのも当然のマナーである。
我が家の敷地には樹高20mを超えるような大木が、財産区林との境界周辺を中心にまだ20本以上は残っている。
2021年1月に11本を伐採(https://triglav-research.com/?p=29934)して、伐採作業は一段落したと考えていたのだが、ここ数年の樹木生長の勢いは、ちょっと想定外であった。
そんなわけで、昨年の秋に伐採業者さんに3社程来ていただき、今年の伐採や枝落としの相談と見積もりをお願いした。
こちらの希望もしっかりと伝えたが、同時に伐採業者さんのアドバイス(本音)も聞いて、しっかりと「残す(守る)」べき樹木も確認した。
その結果、敷地内で2番目に大きなコナラの枝落としとメインシンボルツリーであるウラジロモミの芯止め、そしてこれが一番の難題である(かつ、迷いのあった)本宅とオフィスの間に自生していた「山栗」伐採を決めた。
今回、伐採をお願いしたのは、一番親身になって伐採方法や残すべき樹木の相談に乗ってくれて、かつ、見積金額が安かった「富士見高原別荘管理事務所」である。
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作業は一昨日と昨日、2日間の予定。
私と社主さまは、一昨日は伐採作業に終日立ち会って、昨日は「花桃の里巡り」の予定があったので、すべてをお任せとした。
一昨日は、9時前に3人でいらっしゃって、11時半までにコナラとウラジロモミの作業を完了。
まずはユニッククレーンでコナラの枝落とし作業を開始。
う~ん、諏訪人はやっぱり段取り上手で仕事が早いな…
お供のアームが20m以上伸びるユニッククレーンは大活躍であった!
午後からは、最難関の山栗伐採作業に着手。
山栗には、ユニッククレーンのアームは届かないし、生えている場所は本宅とオフィスの間である。
伐採に失敗すれば、オフィスや枕木テラスに被害が及ぶのは避けられそうにない。
元々、この山栗は2013年のオフィスセルフビルドの際には、樹高は7~8m程度であり、当時は生長スピードも遅かった。
そこで敢えて枝落としだけして伐採しなかったのだが、オフィス建築の際に周辺にあった赤松や唐松を全伐したため周辺の環境が劇的に好転したようだ。
気が付けば樹高は13~14mに達して、オフィス棟にとって脅威になりつつあったのだ。
そんなわけで、伐採作業は「木に登っての特殊伐採」となった。
これこそ「匠の技」だな… これは、どう考えてもDIY出来ない。感動!
私は、仕事の合間の見学となったが、こういう作業が大好きな社主さまは、朝からずっと作業を見守っていた。
結局、一昨日の午後4時頃には、山栗の伐採作業は無事に終了。
2日目となる昨日は、枝の処分や「良質な薪」となるのが確実な幹部分の玉切りをお願いしたのであった。
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改めて枕木テラスの様子を確認。
テラスを覆い尽くすほどに散乱していた枝は欠片も無かった。
そして、枕木テラスの隅には玉切りされたコナラと山栗の幹が整然と積まれていた。
美しい仕事ぶりだな…
「山栗」の伐採部分の直径は46cm。根元に近い太い部分は60cm近くありそうだ。
これだけ大きな木が無くなると、枕木テラス周辺の雰囲気は様変わりだ。
固定ライブカメラの映像を比較すると本当によくわかる。
勿論、伐採や枝落としの対象になった木には、塩と清酒でお清めをして、これまで風雨等から我が家を守り、新緑や紅葉の候に私達を楽しませてくれた御礼を伝えた。
そして、最後には薪ストーブの中で美しく燃えて灰となる。ちなみに、灰は天然肥料だ。
樹木の生涯って、見事な位に無駄がないんだよね!
こんな樹木に対する仕来りとして、私は、敷地内の広葉樹を伐採した場合、それと同本数以上の広葉樹を新たに植樹すると決めている。
さあ、楓姉妹の四女と五女、あなたたちの出番だよ!