河津桜でキックオフ !「花を巡る旅 2024」

我が社(家)にとって、社主さま(家内)との「花を巡る旅」は、極めて重要なイベントである。

ちょっと思い付いた時に、さらっと1~2日程度の日程を確保出来ないようでは、甲斐性のある零細企業経営者(夫)とは言えない。

例年、2月下旬から3月初旬に掛けてが、その年の「キックオフ」となるため、講演スケジュールを組む際には、それなりの配慮・工夫を怠らないようにしている。

今年は、2月最終週の「不老園」の梅からスタートかな? なんて感じに考えていたのだ。
————

だが、2月10日の日中、TVニュースが河津の桜が、もうすぐ満開期と報じているのを夫婦2人で観てしまった。

自然と、今年のキックオフは「河津桜」という雰囲気になったのである。

伊豆なら自宅から日帰りも可能だが、それじゃあちょっと慌ただしい。

ダメもとで保有しているリゾート会員権の施設を数カ所検索してみると、伊豆高原に2月14日に一部屋だけ奇跡的に空きがあった。

伊豆周辺の他の施設はどれも予約がいっぱいで、伊豆高原もこの日の1部屋以外は2月中はフル予約。

どう見ても、ちょうどキャンセルが出たとしか思えない幸運だった。

そんなわけで、「花を巡る旅 2024」のスタートを急遽決定。

その日の夜から私は「普通の風邪」をひいて軽い発熱があったが、幸い丸1日で完全回復。

仕事の方も14日~15日はちょうど講演資料の作成日で、自宅書斎でのデスクワークの予定だった。

まあ、この程度のイベントが急に入ってもビジネスに支障はないね!
————

というわけで、昨日は「河津桜のお花見」となった。

この時期、河津では駐車場の確保に苦労するとの事前情報を参考に、「河津桜パーク&トレインフリーきっぷ」を購入。

「河津桜パーク&トレインフリー切符」は、スマホで購入。どんな仕組みかと思ったら「乗換案内」アプリで購入して、マイチケットの画面を表示して駅員さんに示すというシンプルな仕組みであった。

伊豆高原駅からノンビリと電車の旅でお花見を楽しむ事にした。

伊豆高原駅から「河津桜 パーク&トレインフリーきっぷ」でまずは河津駅に向かう。電車を使った社主さまとの「花を巡る旅」は初めてだった。
乗車したのは「観光列車」風の車輌であった。ああ、伊豆の海が展望できるのね!

河津桜は本当に美しかったのだが「節操のない人混み」にウンザリ。

「河津桜」の解説プレート。彼岸桜と大島桜の交配種である事を初めて知った。そして、その原木が「河津町」にあるから「河津桜」なんだな…原木の発見は1955年、開花は1966年頃からとのことなので、比較的新しい桜であるようだ。
我が家の「異形のソメイヨシノ」の気高き白さと異なり、河津桜はピンク掛かっている。この色がアジア系の観光客に受けるのだろうか?

それも、わけのわからない国の言葉を話し、微妙に怪しい服装を身に纏う人々の場外乱闘状態。

日本語の会話を耳にすると、思わずホッとする程だった。

オイオイ、河津桜を見に来たんで、インバウンド観光客の観察に来たんじゃないぞ!マスクをした人がほとんどいなかったことが私をさらにイラッとさせた。マスクもしないで、大声で会話するんじゃね~ぞ
ウンザリするような人混みさえなければ、河津桜の美しさは申し分なかった。

「インバウンドなんて大嫌い」派の私にとっては「拷問」に近い、苦いお花見となった。

気を取り直して、フリー切符を利用して稲取の八幡神社の「雛のつるし飾り」にひっそりとお参り。

伊豆稲取駅で下車して、稲取八幡神社に社主さまと参拝。駅から15分程歩いたかな? 河津桜とは対照的に、インバウンド系の人混みは皆無で、神社は私と社主さま2人だけ。やっぱり、こうでなっくっちゃね!
吊るし雛飾りなるものを私は初めて見たように思う。我が家は息子3人なので雛祭りとは無縁だったのだ。
よくよく見ると「つるし飾り」は実に様々なアイテムで構成されていた。

ああっ、人混みがないだけで本当に気分がイイな…

伊豆高原駅では「大楠」の巨樹を拝んで、食事は地魚系の料理を堪能。

伊豆高原駅の広場にある「大楠」の偉容は見事だった。残念ながら木の存在に気が付いたのが帰路であり、青空を背景にした写真が撮影できなかった。
やっぱり生まれ故郷の南房総や伊豆で食べる「地魚系料理」は安くて美味しいなと思う。こればかりは「八ヶ岳」は敵わないね! ランチで食べた金目鯛のかぶと煮もお刺身も美味だったな…

そして宿泊施設では温泉にじっくりと浸かった。

「神社・巨樹巨木・温泉」といったいつもの「お気軽な旅」の要素もしっかりと盛り込むことが出来たのである。

こんな具合に「花を巡る旅 2024」のキックオフは何とか完了。

しかし、平日の昼過ぎの河津桜のお花見で、ウンザリするような人混みに遭遇するとは予想だにしなかった。

ミス・キックだったな…