映画・ドラマのロケ王国「諏訪エリア」 —映画「百花」の公開に思う

「諏訪エリア」は、映画やTVドラマのロケ誘致に積極的である。そして、その実績も凄い。

最近の映画であれば、例えば「キングダム 2」

ロケ地となった富士見町「鹿の湯」館内の壁には、映画の巨大ポスターと一緒に主演「山崎賢人」さんと「清野菜名」さんのサイン色紙が貼ってある。

過去にロケ地となった映画やドラマの例を挙げたらキリがない。

私の思い入れが強いドラマをふたつだけ挙げるとしたら、まずは、関西テレビ制作の「ゴーイング マイ ホームhttps://triglav-research.com/?p=22233)」だ。

それと、WOWOW制作の「ペンション メッツァhttps://triglav-research.com/?p=34702)」である。

第1話でいきなり「信濃境駅」が登場する「ゴーイング マイ ホーム」は、至るところに「富士見町」の雰囲気が漂う。
「ペンション メッツァ」のロケ地は富士見町と原村である。

八ヶ岳オフィスの所在地である「諏訪郡富士見町」の雰囲気が番組全体から漂ってきて、本当に楽しめる。

もっとも、両作品共に「視聴後に富士見がロケ地」である事に気が付いたので、あまり威張れる話ではない。

一昨日も、現在、テレビ朝日が再放送中のドラマ「dele」を観ていたら、冒頭、雪の積もった森の中で、美しい少女の凍死死体が発見されるシーンがあった。

森の中のシーンに、何となく「オフィス近場の雰囲気があるな」と感じた。

再放送されているドラマ「dele」の第6話の冒頭シーンで雪に埋もれて凍死した美しい少女の遺体が映し出される。前後の森の中のシーンからは、八ヶ岳オフィス界隈かな? って雰囲気が漂った。

その後、ほんのちょっとの間(2~3秒かな)、ドラマの主人公を演じる「山田孝之」さんが、この少女の自殺に係るネット記事を見るシーンがあった。

調査・分析を生業とする身の習性で、架空とわかっている記事でも咄嗟にサッと読んでしまう。

そこには「長野県諏訪郡富士見町立沢」で遺体が発見されたと確かに記されていた。

セリフで地名等が語られる事は決してなく、ただ単に「自殺した少女の両親が所有する別荘の所在地」という設定だった。

と思ったら、その後のシーンで(勿論架空の)ネットニュース画面が2~3秒映し出された。そこには遺体発見場所が「諏訪郡富士見町立沢」と書かれていた。実際にロケ地であったかは不明だが「立沢」は八ヶ岳オフィス所在地の住所なのだ。

実際のロケ地であったか否かは定かでないが、「立沢」は、我がオフィスの所在地である。

事程左様に、映画やドラマのロケと「諏訪エリア」は密接な関係にあるのだ。

「dele」視聴後に、久し振りに「諏訪圏フィルムコミッションhttp://www.suwafc.com/のHPにアクセスしてみた。

このHPは、諏訪エリアでのロケに係る情報が満載。

「諏訪地方観光連盟」が運営しているようで、連絡先住所は「諏訪市役所内」になっている。

私が八ヶ岳界隈の情報を入手する際のお気に入りサイトのひとつである。

「諏訪圏フィルムコミッション」のHPでは、諏訪エリアがロケ地となった映画やTVドラマの情報が満載だ。データベース化されているのはその一部分で、実際にはそれよりもはるかに多くのロケ地として利用されているように思う。

このHPを見る度に、地域を挙げてロケ誘致に真面目に取り組む「映画・ドラマのロケ王国 諏訪エリア」というイメージが浮かび上がるのだ。

HPは、ちょうど今日(9月9日)公開になる映画「百花」関連の情報が、百花繚乱だった。

最近、主演「菅田将暉」さんのTVでの「映宣活動」が派手だった映画だな。

諏訪圏フィルムコミッションのHPで「諏訪が主要なロケ地」のひとつであった事を初めて知った。

『映画「百花」公開記念×諏訪湖オータム花火(https://www.suwakanko.jp/suwako-at202209/)』だってさ (°0°)

諏訪湖で花火まで打ち上げちゃうなんて、凄い力の入れようだな!

「百花」では「半分の花火」がキーワードとなるようだ…

だが、ここでふと疑問に感じた。

諏訪エリアの人達って、どこに映画を観に行くのだろうか?

岡谷スカラ座かな? それとも、上田のTOHOシネマズだろうか。

山梨県側では「甲府」以外に映画館なんて有ったっけ?

どちらにしても、八ヶ岳オフィスの拠点である「富士見町」からは、かなり遠い。

わざわざ中央道走行して映画館に行くなんてお洒落じゃないし、コスト的にも阿呆らしい。

閑散としている「小淵沢アウトレット」に、シネコンを誘致してくれれば最高なんだがな…

ご当地映画とも言える「百花」の公開はとっても嬉しいのだが、ちょっと複雑な気分である。

 

by『八ヶ岳稿房主』