是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞してから早10日以上が経過した。元々、是枝監督の作品はどれも好きだ。特に、俳優の阿部寛さんが主役を演じた「歩いても 歩いても」や「海よりもまだ深く」は、大のお気に入り映画である。
『万引き家族』は、川崎自宅最寄りの新百合ヶ丘イオンシネマでも6月8日から上映予定なので、社主さまと一緒に鑑賞に行こうと思っている。
パルムドール受賞後、いくつか加入している有料の映画・ドラマ配信サービスが一斉に「是枝監督特集」を組んでいる。映画については、これまでに、ほとんどが視聴済みだが、特集のラインアップにドラマ『ゴーイング マイ ホーム(以下、GMH)』がある事に気が付いた。これも是枝監督と阿部寛さんのタッグによる作品だったのだ。
関西テレビ制作による全10話のドラマで放映期間は2012年の10月から12月だ。私が前勤務先である英国の投資銀行を退職したのは2012年8月。2012年末までの有給休暇期間(Gardening leave)を使って、「士業」の助けを一切借りずに弊社を設立したのが2012年11月1日である。
「暇そうでいて実は多忙な日々」を送っていたのがこの頃で、GMHも何回かは視聴したのを記憶してはいるが、あまり印象に残っていなかった。
当時は、会社設立とその2ヵ月後の開業に全精力を傾けていたので、それ以外の事については「愛犬カリンの死」を除いて、ほとんど覚えていない。
ちょうど良い機会なので、昨日朝のマシン・ウォーキング中にGMHを iPad Proで視聴する事にした。1日2回のウォーキングで10日程で全話を見終えようと目論んだのである。
第1話を視聴し始めて18分後、画面にいきなり見慣れた光景が出現してビックリ。『信濃境の駅』ではないか!
主演の阿部寛さんとタクシー運転手役(兼 クーナ役)の阿部サダヲさんが出会う重要なシーンである。
その後のストーリー展開で、GMHの主要な舞台のひとつが、故 夏八木勲さん演じる主人公の父の生まれ故郷(長野県の架空の町「杜耶町」)である事を知った。
と言う事は、1話以降も「富士見町」がロケ地として頻繁に登場するのか??
オフィスの所在する「長野県諏訪郡富士見町」周辺は映画やドラマのロケ地として頻繁に利用される。特に、NHKの大河ドラマなどの合戦シーンや森林を舞台とした場面が多い。
GMHも確か「森に棲む小人(クーナ)探し」みたいな話であった事を思い出した。継続してロケ地として使用された公算は大である。
こうなると「マシン・ウォーキングの片手間に10日間かけて視聴」なんて悠長な事は言ってられない。
結局、決算分析作業を進めながら、デスクトップPCの画面にGMHを流し続けて、それらしき場面をクリッピングする事とした。「小鉢男」の悲しい性である。
朝の7時のマシン・ウォーキングからスタートし、途中、休憩や買い出し等を挟みながら、午後7時半過ぎに全10話の視聴を完了。
明らかに「富士見関連」と思われる画面を幾つかクリッピングする事が出来た!
これ以外にも、長野県を舞台とした場面は沢山登場するのだが、ダム(高遠の美和ダムと判明)等については、私には訪れた記憶が無いし、明らかに、富士見町とは思えないシーンがかなりあった。
昨晩、鹿の湯から戻った後に確認すると「辰野町」「伊那市(高遠町)」「諏訪市」「茅野市」等々もロケ地であった事がわかった。
富士見町をロケ地としたシーンで見落としている部分もおそらく沢山あるだろう。何しろ、エクセルやパワポを画面いっぱいに広げた上での「ながら作業」だったのだから…
それにしても「クーナの森」の舞台となった「稗之底村(ひえのそこむら)址」、以前、途中まで散策しかけてやめたんだよな。
決算分析作業が終わったら、天気の良い日に、今度こそ行ってみよう!