早速 映画「百花」を観に行った — デュアル・ライフの真骨頂

昨日の投稿を終えた後に思った。

別に八ヶ岳界隈に映画館が無くたって構わないんだよな…

新百合ヶ丘自宅から徒歩で10分強の場所には「イオンシネマ 新百合ヶ丘」がある。

ロケ地としての楽しみは「諏訪エリア」、映画は自宅周辺や、東京に仕事で出た際に日本橋や六本木界隈の馴染みの映画館で鑑賞すれば良いのだ。

コロナ禍でずっと「封印」してきた映画館通いは、既に今年の7月に解禁済み(https://triglav-research.com/?p=38241)。

60歳以上に適用される、所謂「シニア割引」の恩恵も何回か享受済みである。

幸い、私は一昨日の昼までに、ずっと続いていた「〆切りラッシュ」をすべて乗り切って、仕事は「巡航速度」に戻っていた。

折角だから「百花」を公開初日に観に行こうと社主さまを誘ったのだが、生憎、彼女は予定がいっぱい。

そんなわけで、今日の朝9時からの最初の上映を予約したのであった。

明日から「北海道役員慰安旅行」なので、仕事から「遊びモード」にトランスフォームする上で、映画鑑賞はちょうど良い「繋ぎ」なのである。

実は、新百合ヶ丘のもうひとつの映画館「アルテリオ・シネマ」の方で、仕事が忙しくて観るのを断念した映画があった。

映画名は「アデルの恋の物語」

監督は「フランソワ・トリュフォー」で1975年(47年前か…)の作品。

昔大好きだった女優「イザベル・アジャーニ」主演のとっても懐かしい映画だ。

イザベル・アジャーニの「狂気の美」は、今見ても、間違いなく美しいだろうな… 「アデルの恋の物語」を見る事が出来なかったのは、本当に残念だった。

だが、たった2回の上映スケジュールが、残念ながら見事にWeb講演等の予定に重なっていた。

アルテリオ・シネマは、今年の6月に会員になったのだが、毎月、私好みの「昔の名画」の上映案内を送ってくれる。

こういうお洒落な映画館を川崎市(アートセンター)が運営しているのは、とても素敵な事だと思う。

それに、廃れた雰囲気などなく、清潔でピカピカな施設なのだ。
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「アデルの恋の物語」の雪辱戦の意味も込めて、上映時間約1時間45分の「百花」を社主さまと鑑賞してきた。

今日は土曜日という事もあり、イオンシネマ新百合ヶ丘はそれなりにお客さんが多かった。
イオンシネマ新百合ヶ丘で上映中の映画は、現在、12作品。「百花」はその内の1本で上映は8番スクリーンだった。

「ネタバレ」を書く程、無粋な性格ではないので、映画の内容に関しては一切触れない。

結構、観る人の年齢や環境を選ぶ映画で、万人受けを狙った演出ではないのだろうな…

全体が光量をぐっと抑え目にした静かな味わいのある映画だった。

鑑賞し終えた直後よりも、何日か経ってから、ふとした切っ掛けで映像やセリフの意味に気付いたり、思い出したりして感動する。

そんな仕掛けの映画であるように感じた。

映画『百花』。諏訪のご当地映画とは言えないかもな? 途中に様々な伏線が仕掛けられており、それが映画の最後の方で美しくつながる。私的には「スッキリ系」映画だった。

諏訪湖(場所の明言は無い)の「半分の花火」の謎は、間違いなくこの映画の最大のキーワード。

そして映画館の大画面で観る「半分の花火」は美しかった。

「諏訪エリア」にお住まいの方は、一見の価値がある映画だと思う。

だが、実際に諏訪湖が映し出される時間よりも、私の生まれ故郷「南房総(同じく場所の明言無し)」が場面となる時間の方が長かったかな?

通学等に使っていた田舎のバスが画面にいきなり登場した時にはビックリした。
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私にとって、デュアル・ライフの最大の意義は「安全保障(リスク分散)」にある。

第2の意義が「機能・役割分担」だ。

簡単に言えば「八ヶ岳だけ」「新百合ヶ丘の自宅だけ」でしかそれぞれ出来ない事を思いっ切り楽しむ事にある。

諏訪がロケ地となった映画を新百合ヶ丘の映画館で観て楽しむなんて、正にデュアル・ライフの「真骨頂」だな…

 

by『八ヶ岳稿房主』