『教訓』— au通信障害と紙のチケット

2019年以来となるエアラインマイレージを使った我が社の「役員慰安旅行」の再開を決定したのは、6月18日の事だった(https://triglav-research.com/?p=38161)。

予想外に貯まっていた「陸マイル」のおかげで、結局、4泊5日の北海道旅行は、往復プレミアムクラスという役員慰安旅行規定に沿った上で、ホテル代の一部を除いては「今回も、ほぼコストゼロ」で手配が出来た。

もっともマイルは消費するので、コストゼロという表現は正しくない。

「会社と個人の支出・消費行動の一部がキックバックされて、役員慰安旅行に変わる」と考えるのが妥当だろう。

エアラインチケットに関しては、Webでスカイコイン決済済みだ。

だが、ホテルやレンタカー代金の支払いに使うチケットは、別途、マイルからの交換手続が必要となる。

何とそれらが、こんな時代に「紙のチケット」なのである。

「川崎じもと応援券」ですら電子化したのに、そりゃないだろう…

そして、交換を申し込んだチケットが、先週になって相次いでJALやANAから「簡易書留」で送られてきた。

JPまで巻き込むなんて非効率だな…

封を開くと、ホログラムシールを貼った相も変わらず中途半端にコストをかけた(と思われる)チケットが入っていた。

チッ、無駄の極みだな…

役員慰安旅行で使うためのJALやANAのクーポンが、先週頃から続々と届き始めた。「簡易書留」で「紙のチケット」。お洒落じゃないなと思ったのだが、これはこれで有りなんだな…

まあ、お世話になる側だから文句は言えない。

でも、ESGを意識して2015年から「完全ペーパーレス化」に移行した我が社からすると、どうも「お洒落じゃない感」が拭えない。
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デュアル・ライフ、特に、デュアル・オフィス化を志向する場合、「通信環境の充実」は極めて重要な要素である。

モバイル通信環境に関しては、八ヶ岳界隈の場合、3大キャリア間でも得手不得手のエリアが存在する。

八ヶ岳本宅とオフィスは「au」は「バリ5」だが、ソフトバンクは電波強度がかなり落ちる。

NTTドコモは 4G LTEでは、ほぼ戦力外という状況だ。

ゆえに、私も社主さまも、スマホの回線は長年「au系」で、それ以外の選択肢はない。

その「au系」で、昨日、大規模な通信障害が発生した。

しかしまあ、昨日は「auの通信障害」と「猛暑」のニュースばかりの1日だったな。

いつから発生したかは不明なのだが、「音声通話」については昨晩の23時50分の時点では、まだ「通信不能」であった。

音声通話でNoteくんでこんな表示が出るのを初めて見た気がするぞ!

「データ通信」に関しては、繋がったり繋がらなかったりの不安定な状況。

但し、繋がっている時の回線速度を計測したら、信じられない程に「遅い結果」が表示された。

昨晩の午後7時過ぎの時点では、データ通信回線の方は使えたのだが、通信速度を計測したら、見た事のないような「遅さ」であった…

幸い、インターネット光回線の「au ひかり」には問題はなく、自宅内にいる限りは特に支障はなかった。

だが、「我が最強のパートナー」である Noteくん(Galaxy Note20 Ultra 5G) は、出先では「ほぼ役立たず状態」になってしまう。

電子マネー機能は、Felica系の Edy や Suicaは、チャージ以外はOKだが、PayPayは完全にアウト。

「スマホを使えるのが当たり前」である事が前提条件となっている現代社会の「脆さ」を再認識した。

我が最強のパートナー「Noteくん」も、こうなると外出先じゃ役立たずになっちゃうな… 無料Wi-Fiスポットはセキュリティーが信用できないんで使わないし。まあ、コンビニでEdyで買い物するのは問題ないか…

こんな事を考えさせられたのは、2019年9月の台風15号襲来直後に、千葉の実家を訪れた時以来だ。

あの時は、スマホが使えないだけでなく、地域一帯が「完全停電状態」でクレジットカードすら使用不可だったのだ。

「電気」に「水」に、加えて「通信」か…

我が国のインフラの「脆弱性」が、この夏、一気に露呈しそうな予感がする。
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今朝は6時前に目覚めた。

さすがにauの通信障害は復旧していると思っていたのだが、音声もデータ通信も駄目になっていた。

こうなると某メガバンクの得意技「システム障害」よりも深刻な事態だ。

通信キャリアは「3社寡占」状態だし、「au」こけたら、エリアによっては「楽天モバイル」にも影響が出てくるだろう。

ふと、こんな状況に出張先や旅先で陥った際の不便さや混乱を想像してみた。

正に「ミゼラブル」だろう。

そうか「紙のチケット」って、こういう時には強いんだな!

とても良い『教訓』となった。
                                                                  

by『八ヶ岳稿房主』

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