新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は、人間に例えるならば「狡猾で冷酷、そして相手が油断すると残忍な性格を剥き出しにするような輩」と仮定した上で、我が社独自の対策をこれまで講じてきた。
我が社(私)のシナリオでは、今年の冬に強毒化した新たな変異株が、コロナ禍慣れして油断した人類に対して、世界中で再び猛威を奮うと想定(パンデミック映画の見過ぎかな?)。
それまでの4~6ヵ月は「束の間の安寧」を楽しむ時期と位置付けている。
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そんなわけで、社主さまと久し振りに「9月の役員慰安旅行」を決行する事にした。
我が社の場合は、毎年貯まったエアラインのマイルや保有するリゾート会員権等を有効活用する「(ほぼ)無コスト」の旅行とする事にこだわりがある。
2013年の会社設立以来、毎年1回楽しんできたのだが、コロナ禍の影響で、2019年4月のロサンゼルス旅行を最後に、2020年と2021年は見送りを余儀なくされたのだ。
コロナ禍は「マイルの獲得」という意味でも大きな影響を及ぼした。
2019年までは、1年間の内、3分の1弱を地方出張で飛び回っていたのだが、講演活動をZOOMやWebex対応にシフトさせたので、年間の出張日数は10分の1以下に減った。
飛行機に関しては、2020年2月の山陰出張を最後に1回も搭乗していない。これは、可能な限り新幹線での移動に切り替えたためだ。
飛行機に乗らず、さらにホテルでの宿泊等、出張関連の出費が大幅に減ったので、当然ながらマイルの貯まり方も激減する。
う~ん、今回の役員慰安旅行に関しては、マイルだけでの対応は無理だろうな…
と、思いつつ、久し振りに ANA と JALのHPにアクセスしてマイル残高を確認した。
あれっ、両方合わせると60万マイル近く貯まっているぞ (°0°)
ロサンゼルス旅行はビジネスクラスの旅で、かなりマイルを消費してしまったため、最初は何かの間違いかと思った。
だが、改めて月次のマイレージ(正確にはマイルに転換できるクレカのポイント)獲得状況を確認すると、特に妙な動きはなかった。
やがて「陸マイル」の蓄積である事が判明したのである。
「陸マイラー」とは、飛行機の搭乗マイルを貯めるのではなく、ショッピングやポイントサイトの活用でマイルを貯める人達の呼称である。
私はマニアとは程遠い、ごく「自然体」の利用者だ。
メインで利用しているクレジットカードが、個人カードと法人決済カードの「マイル(ポイント)寄せ」をしてくれるので、カード決済可能なものは、基本的にこのメインクレカで支払っただけである。
全国を出張で飛び回っていた頃と比較すると、マイルの貯まるペースは半分以下になったイメージだが、それでも結構貯まるんもんだな…
「塵も積もれば 陸マイル」である!
早速、計画していた4泊5日の北海道旅行の手配を開始した。
私がよく利用する「ANAスカイコイン」の交換率が50,000マイル以上だと1.6倍か。
おやっ、交換率ってもう少し高くなかったかな?
結局、7万マイル交換して、112,000円分のANAスカイコインを獲得。
これに元々あった残高を合わせると、北海道の某空港を社主さまと2人、往復プレミアムクラス(役員慰安旅行規定)で予約出来た。
あとは、ホテル代やレンタカー代の支払いのために「ANA利用券」「レンタカー利用クーポン」等々に交換。
このマイルを、何に交換して、どこに予約するかを工夫する作業が本当に楽しいのだ。
あっと言う間に、ホテル1泊分以外の費用はANAのマイルで手当が完了\^^/
残りの1泊も「JALクーポン」で対応出来るな。
なんだ、今回も全然、楽勝だったじゃないか!
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予約作業の過程で、ちょっと「ありがたいな」と思ったことがひとつある。
2020年2月以来、1回も飛行機に搭乗しなかったので、ANAもJALも「年間サービス特典(ANAであれば、ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンド)」は、当然ながら、すべて失効してしまった。
そのために、ANAスカイコインの交換レートが1.7倍から1.6倍に下がっていたのだ(気のせいではなかった)。
だが、ANAの「スーパーフライヤーズ」とJALの「JALグローバルクラブ(JGC)」は、会員である限り自動更新されるので、飛行機に1回も搭乗しなくても特典が失われることはない。
ラウンジサービスに代表される様々な特典があるが、ANAスカイコインの交換率やホテルの宿泊代金等々もかなり優遇される(勿論、マイルの貯まり方も)。
これまでは、クレジートカードのカードフェイスがちょこっと変わるとか、カレンダーや手帳が送られてくる程度の「軽めの認識」であった。
だが、自分が「陸マイラーもどき」になってしまうと、「スーパーフライヤーズとJGCの価値」が改めてわかるようになった。
コロナ禍ってのは災厄ばかりではなく、結構、色々な事を気付かせてくれるんだよな…
と、そんな事を考えながら、最近すっかり手に取る機会が減ってきた「エアライン系カード」を見つめた私であった。
by『八ヶ岳稿房主』
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