気が付いたら「息子」が3人もいた。
そして、いつの間にか社会人になって、それぞれが家族を持つようになっていた。
私は「子育て」に何か特別なことをしたという意識はまったくなく、社主さまが正に手塩に掛けて、彼らを育て上げた。
客観的に見ても、3人共「真人間」で、見事な位に社主さまに懐いている。
性格も外見もバラバラだ。
長男は、リスクとリターンを冷静に分析し、有効フロンティアの上を歩み続けるようなタイプで、見ていて安心感を覚える。
次男は、何でもスピーディーに器用にこなすタイプで、向学心の塊のような人間だ。
そして三男は、ひらすら優しい。私にまったく欠如している「他人の痛みがわかる」という素養を最も有しているので、ちょっと羨ましい。
————
昨日は「有効フロンティア」君が、父の四十九日法要に同行したくれたので南房総でランチをした。
私は今日は自宅で1日勉強の予定だったので、自宅から歩いて6~7分の場所に住んでいる三男にランチをしようと声を掛けてみた。
私や社主さまが自宅を長期間留守にする際には、彼が郵便物の管理や花への水遣りをしてくれるのだ。
今回も色々とお世話になったので、それに対する感謝の気持ちである。
————
「鰻でも食べようか?」と尋ねると「町の定食屋さんみたいな所の方がイイな。」との事。
食に対するこだわりの無さ(というか淡泊さ)だけは、私と3人の息子達に共通していた。
まあ、社主さま(家内)の料理が一番美味しいものな…
八ヶ岳同様、新百合ヶ丘の自宅界隈でも、家族経営スタイルの「町の定食屋さん」は絶滅危惧種状態であるらしい。
コロナ禍の影響よりも、経営者の高齢化と後継者不足が廃業の主因であり、それにお米やその他食材価格の高騰がトドメを刺したのだと思う。
「昔から頑張っている定食屋さんとかに、なるべく行くようにしているんだ。」と三男は言った。
————
新百合ヶ丘駅周辺にはいくらでもお洒落な飲食店があるのだが、結局、わざわざ車で15分近くもかかる定食屋さんまで彼の車で向かった。
ああっ、懐かしいなこのお店。私が来るのは4~5年振りだろうか? いや、もっとだな…

駐車場も店内も、ほぼ満杯。幸い、カウンター席が数分で空いた。
三男とカウンターに並んで座ってメニューを見た。

これこそが「町の定食屋さん」だね!
私は「生姜焼き定食」、三男は「キクラゲと卵炒め定食」、追加で「餃子」を一皿頼んでシェアすることにした。



相変わらず美味しくって、懐かしい味に大満足!
やっぱり、こういうお店にこそ、長く営業を続けて欲しいね😊
————
息子達の仕事の話を聞くのは、本当に面白くて勉強になる。
私的には「父親の喜び」を感じる瞬間なのだ。
あれっ? 息子達と差しで2日連続ランチをするなんて初めての経験じゃないかな…
いつも社主さまも一緒だものな。
食事の最後に三男が言った。
「職場の同僚と10月下旬にBBQパーティーをしたいのだけど、八ヶ岳使っていいかな?」
私はその頃は、東京での仕事の予定が入っているので、何の問題もなかった。
本宅2階にはゲストルームが一部屋あって、ベッドもお客さん用に4台あるので宿泊もOKだ!
————
私が八ヶ岳本宅を購入したのは1999年、38歳の時だ。
息子達は、長男がまだ小学校の6年生、次男が4年生で、三男は2年生だったと思う。
そして彼らの傍らには、亡き愛犬「カリン」がいて、いつも彼らを見守っていてくれたのだ。
正確には、息子達を奴隷のように、こき使っていたと言うべきかな?
まあ何にせよ、早いタイミングでスタートさせた「デュアル・ライフ」だったので、息子達も八ヶ岳に見事に馴染んでいる。
長男に続いて、次男が八ヶ岳に土地を購入したのがその証だろう。
長男は歩いて7~8分の場所、次男は「お隣さん」である。
長男はこの冬に樹木の伐採や整地に着手し、いよいよ八ヶ岳の拠点作りがスタートする。
私が本宅を購入した時と、ちょうど同じ年齢だ。
転勤族の次男が家を建てるのはまだ先になりそうだが、私はそれまでにS・E・N・Sな庭作りを着々と進めようと思う。
息子達が可愛くて可愛くて仕方ない社主さまにとって、彼らが八ヶ岳に拠点を構える事は、最高のプレゼントとなるだろう!
————
三男に家まで送ってもらい、再び「独身生活」に戻った。
社主さまが上海から戻るのは、次の日曜日である。
おっとイケない、カリンちゃんのお彼岸のお墓参りを忘れていたぞ。
オフィスでは毎朝、カリンちゃんの写真にお参りしているので許してくれるだろう。
お墓を綺麗に掃除して、お水、お菓子を供えて焼香した。

カリンちゃん、3人の息子達は元気に頑張っているよ!
年末には、孫のS君もカリンちゃんに会いに来てくれるよ。
カリンが天に召されて今年の11月で丸13年になる。
愛犬は亡くなった後も、永遠に家族なのだ…
— One Life, Live It !
