「神社を巡る旅」の次の目的地は、中之嶽神社から車で15分程の場所にある『妙義神社』であった。

御祭神は、日本武尊、豊受大神、菅原道真公、権大納言長親卿。
日本武尊は、中之嶽神社の主祭神でもあられた。
景行天皇の勅命により関東地方を巡視していた日本武尊が、妙義山を登拝したとの言い伝えがあるので、そのため妙義山を代表するこの2社の御祭神なのであろう。
意図したわけではないのだが、結果として、神社を巡る旅は、日本武尊ゆかりの二社からスタートすることになったのだ。
————
妙義神社の本殿や総門は「国指定重要文化財」。
縄文土偶さんだと、尖石の国宝ペア「縄文のビーナス」さまや「仮面の女神」さまには及ばないが、井戸尻の「始祖女神像(バンザイ土偶)」さまと同レベルで、歴史的・芸術的・学術的に高い価値を有しているのだ。
まずは総門、続いて銅鳥居をくぐって、右手の波己曽社(旧本社)にお参り。



本殿にお参りするには、急で長い階段と右手にはなだらかな階段からなる迂回路の2ルートがあった。
テニスで鍛えた底無しの持久力を有する社主さまは急な階段を選び、私は距離がかなり長くなるであろう迂回路を選択。

今回は、私の選択は正解。


迂回路の途中には、私の大好きな巨岩、巨樹(ご神木)、そして美しい湧き水(水神社)の3つがすべて揃っていたのだ。


社主さまから遅れること3~4分で本殿前到着。

正式には、拝殿、幣殿、本殿からなる「御本社」である事を知った。
権現造りの本社の素晴らしい彫刻を鑑賞しながら、周囲をグルッと1周。
すると、また特別な波動を発するスポットを発見。


う~ん、この岩も神さまだね!
————
その後は、社主さまと一緒に迂回路の方をノンビリと散策。

社主さまは、大きな木を見つけると、幹に手を添えてパワーを分けてもらうのが仕来りである。
あれっ、よく見ると、彼女が木にパワーを送っているような感じだな?
まっ、どっちでもイイか…
妙義神社の至るところには、縄が張られ、紙垂ではなく風鈴が吊してあった。

ああっ、風鈴を使って音による結界を張っているんだな。
この風鈴が神社の澄んだ美しい風に吹かれて、揺らめく光景は涼しげで、ちょっと神秘的であった。
軽やかで、自由で、そして、しなやか。
邪なモノを寄せ付けない不思議なパワーを感じたな。
思わず、「僕も風鈴のように生きたいな…」と呟くと、それを聞いていた社主さまが「冬になったら寒々しいだけよ!」だってさ。
オイオイ、風鈴には、焚き火や薪ストーブの炎と同じ「1/fゆらぎ効果」があるのを知らないのかい?
まあ、普通は知らないだろうな。
何にせよ、やっぱり神社って最高だね!
— One Life, Live It !