昨日からの我が「八ヶ岳ライフ」は完全なる「巡航速度(Cruising Speed)」に移行。
仕事を楽しみながら、八ヶ岳での冬の庭仕事等々にも精を出す日々に戻っている。
「Winter Transformation」は、今回の八ヶ岳滞在の2日目(11月26日)に完璧に終えているが、まだまだやりたい事は残っていた。
ここ数年は、八ヶ岳でも温暖化が進んだため、かつてであれば12月初旬までに終えておくべき作業も、12月下旬頃まで実施を遅らせる事が可能である。
そんなわけで、敷地内の作業に新たに「New Year Transformation」という括りを設ける事にした。
————
約3週間の今回の八ヶ岳滞在も撤収日が迫って来た。
そんなわけで、New Year Transformationも、そろそろ大詰めの時期である。
ガーデンソーラーライトの収納にメインウッドデッキに置いたDIY作業台の補修、オフィスウッドデッキのソーラー防犯灯の交換、さらにはブルーベリーさん達へのピートモス施肥と予定していた作業を着々と処理。
そして「締め」は、今年もお世話になった電動工具類のメインテナンスと地下室収納だ。
————
と、思ったところで、ちょっと「欲」が出た。
庭木の枝の伐採は昨日までに終えていたのだが、どうしても気になる枝がもう1本あって、急遽、その枝を伐採する事にした。
枝の位置は、地表から4.5m程の位置にあり、一番大型の脚立とポールチェンソーを使えば、ギリギリ伐採できそうな位置にあったのだ。
社主さまに脚立を支えてもらいながらの高所作業。
脚立の6段目と7段目を使いながら伐採を進めたのだが、樹種不明な広葉樹の硬い枝で、バッテリー1個を使い切っても伐採出来なかった。
2個目のバッテリーに交換して5分程作業した頃だったろうか。
急に枝が傾き始めて一気に落ちてきた。
「やったね!」と思った瞬間、ポールチェンソーのソーチェン部分が思わぬ方向に弾かれた。
その操作部をしっかりと掴んでいた私は、脚立上でバランスを崩して、背中の方向に右足から落下した。
落ちる時に、2014年1月7日 オフィスセルフビルド中に脚立から転落し、全身打撲となった「自爆テロ(https://triglav-research.com/?page_id=19987)の悪夢」が脳裏をよぎった。
全体重が右足に掛かるような姿勢で落下し、その衝撃と痛みで3~4分うずくまって身動き取れなかった。
その様子を見ていた社主さまは、私が骨折したと感じたそうだ。
咄嗟に救急車を呼ぶのと、富士見高原病院にD4で運び込むのと、どっちが適切なのか考えたという。
私も自分で骨折したと思った。
だが、5分程すると痛みは徐々に引いてきて、何とか歩けるようになった。
足首と膝にちょっと痛みがあったが、骨には異常はなさそうだ。
落下場所の地面がふかふかな上、切り株や石等が無かった事も幸いしたのは間違いない。
ああっ、良かった…
落下した時に作業していたのは脚立の6段目。後でステップの高さを計ったら172cmだった。
ほぼ自分の身長と同じくらいの位置から落ちた事になる。
落ち方や落ちた場所が悪ければ大怪我していても不思議はなかった。
「油断大敵」などという言葉は程遠い状況で、慎重に慎重を重ねた上での作業だったのである。
それでも、こういったアクシデントは避けられないんだな…
まあでも、これも「八ヶ岳ライフ」なのである!
「自分で出来そうな事は、身体と知恵と道具(=お金)を使って、可能な限り自分でやる!」というのは、2000年に八ヶ岳ライフを始めた時の基本方針である。
私も社主さまも、まだまだ62歳。
彼女を見ていると「出来る事はどんどん増加(進化)中」である事を実感する。
この程度のアクシデントでビビっていたんじゃ、お洒落じゃないよね。
私の怪我が大したことがないとわかった社主さまは「ちょっと休んでいて。」と言って、作業を再開。
早速、伐採した大枝をチェンソーでカットして、どんどん薪ストーブ用に玉切りしていった。
これこそが「樹木」に対する礼儀なのだ。
————
社主さまの玉切り作業が終わった後は、いよいよ「New Year Transformation」の締め括りである。
今回、最後までお世話になった2台のチェンソーをしっかりと掃除、メインテナンスして、オフィス地下室に収納した。
こちらは「道具」に対する礼儀である。
こうして、私の2023年の八ヶ岳での庭仕事は、決して「無事」とは言えなかったが、大団円を迎えた。