「チンタラ」が嫌いな夫婦のランチの楽しみ方

私の「幸福の定義」は明確だ。

「健康で、夫婦仲良く、仕事が楽しい。そして最期はぴんころさ!」である。

我ながら、シンプルでわかりやすい定義だと思う。

これを実現するためには「計画性」「節制」「心の強さ」「継続的投資」そして「運」等々、実に様々な要因を上手くマネージする必要がある。

そして、大切なのは「バランス」なのだ。
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だが、年に2回の決算分析作業中は、どうしても私が「仕事」に傾斜しがちになってしまう。

まあ、分析作業が「楽しくて面白い」からなのだが…

「健康」のための基本である、2016年以来、7年連続で達成してきた「1日平均1万歩以上(年間365万歩以上)歩く目標」も、決算分析の時期には明らかに達成に向けてのペースがスローダウンする。

11月に入ってからは、1万歩を割り込む日が半分位あった事に気が付いて、今日から気の緩みを正す事にした。
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銀行の中間決算発表前には、連日、社主さま(家内)と紅葉狩りや外食を楽しんだのだが、新百合ヶ丘の自宅に戻った9日以降は、私はほとんど仕事に掛かりきりであった。

もっとも、「人間の友人」がいない(作らない)私と違って、社主さまは趣味の「テニス」を核としたお友達ネットワークが、自宅でも八ヶ岳界隈でもしっかりと築き上げてある。

「テニスのお座敷」は引きも切らない状態なので、私が仕事に没頭する時期でも、まったく気にならないようだ。

けれども、零細企業経営者の嗜みとして、やはり「格上の社主」さまには忖度する必要がある。

幸い、決済分析作業は順調に進捗しており、ランチに出掛ける程度の時間の余裕は十分にあった。

そんなわけで、今日は急遽、社主さまとの外食ランチに決定。
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実のところは、私が「どうしても食べに行きたいお店」があったのだ。

八ヶ岳界隈では、中村農場、塩天丼、草笛に国界、Sereno 等々、無性に訪れたくなるお店が10店程はある。

一方、新百合ヶ丘自宅周辺になるとその半分位かな?

「どうしても」というよりも「何となくふらっと」 行きたくなるようなお店がほとんど。

そんな中で稀少なのが、生姜料理専門店の「しょうが」さんである。

人気店なので、ランチタイムには事前にインターネットで予約を入れるのが王道なのだが、今日は急な思い付きとなったため予約は入れていなかった。

だが、午前10時過ぎにダメもとで電話を入れたら「カウンター席2席ならば、開店時間の11時30分からなら予約可能」との事。

ラッキー 😀

開店前に、駅前のエルミロードで買い物を済ませて、11時20分過ぎには「しょうが」さんがあるマプレ通りに到着。

開店10分前であるにもかかわらず、既にお店の前には人だかりが出来ていた。

う~ん、「しょうが」さんは事前予約できるお店なのだが、開店10分前なのに人だかりが出来ているな。予約なしの来店客が多いのだろう。

相変わらずの人気だな!

順番待ちリストを見ると、既に事前予約者数を上回る名前が書き込んであった。

私は、事前予約者の一番下。

どうやら今日になって、2名の予約キャンセルがあって、私達は運良くその枠に滑り込む事が出来たようだ。

本当にラッキーだったんだな…

店外メニューを確認し、何を素早くオーダーするかは事前に決定。結局、1巡目の最後に名前が呼ばれた。

「しょうが」さんの料理は、ここでしか楽しめない「特別な味」

そして「癖になる味」でもあるのだ!

しかも約20種類のしょうがの小皿料理から、好みのものを選んで「自分だけのランチ」を組み上げる事が出来る。

今日の小皿料理はボードの右側に約20種類が表示されている。この中から何を選ぶか迷う人が多いんだよね。

慣れていないお客さんは、ここで迷ってしまいオーダーのタイミングが遅くなってしまうのである。

私達夫婦はそこは「通」

私は「6品」、社主さまは「5品」の「おまかせ贅沢Lunchセット」をすぐにオーダーし、一言付け加えた。

サラダと白いご飯はおかわり自由。でも「生姜ご飯」がとっても美味しいのだ。
私は6品のおまかせランチをオーダー。
社主さまは5品のおまかせランチ。

「色々な料理を味わいたいので、2人共、すべて別の小鉢のおまかせでお願いしま~す!」とね…

そうすると、その日のメイン料理を除いては、すべて別の小鉢を選んでくれるのだ。

結局、社主さまと2人で「計10種類」のオリジナル生姜料理を堪能。

小鉢を全部別にするお任せオーダーにしたので、今日のメイン惣菜を除くと、生姜料理はすべて別の小皿。結局、2人で計10種類の生姜料理を味わう事が出来た!これが「通」の注文の仕方なのである。

いつものように、席に着いた途端の「迷い無きオーダー」だったので、入店順番は一巡目の最後だったのだが、配膳はどうやら2番目、食事と会計を終えたのは1番目だった。

「ふん、食事なんかに時間を掛けるのは無駄なのさ…」と思わず呟きそうになったのだが、社主さまに叱られるのでグッと堪えた。
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自宅に帰って30分程すると、社主さまは、今日も元気にテニスに出掛けて行った。

一方、私は「決算分析作業」に没頭。

夫婦共に「何事もチンタラやるのが大嫌い」である事を確認するのはこんな日なのだ…