「侵入者達」 それを寄せ付けない「庭の女王」

新百合ヶ丘の自宅滞在も早4日目。

まるで私の帰宅を待っていたかのように金曜日から気温の低下が始まって、今朝、自宅の庭に設置した温湿度モニターは最低気温10.7℃を記録した。

今日はさすがに八ヶ岳では、今年の秋冬初の「氷点下」を記録すると思ったのだが、0.2℃を底に外気温は上昇(右)。昨年は10月26日に氷点下になったのだが…

八ヶ岳の方は、就寝中で気が付かなかったが、外気温が2℃を下回った状態を「注意報」として設定したアラートが、深夜に届いていたのである。

八ヶ岳敷地内で動体や音声等々の異変を感知するとすべて自動録画、さらにうるちゃんとGalaxy Watch、それに wena3にすぐに通知が届くのだ。その精度が劇的に向上していて、ちょっと感動する。

今年もいよいよ「氷点下記録」かなと予想したのだが、結局、今朝の最低気温は0.2℃を底に上昇に転じていた。

昨年の秋の最初の氷点下記録は10月26日。今年は11月12日になってもまだか…

氷点下記録と同じ位にこだわりのあるのが「初雪」である。

これは「初雪」記念に、HP上で雪を降らせるためなので、しっかり画像を記録している。

ちなみに初雪は、昨年が12月5日。2021年が11月24日で、2020年が11月28日であった。
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「調査・分析」稼業を35年間も生業としてきたので、何事においても「観察(観測)と記録」を重視してきた。

デュアル・ライフをエンジョイするためには、自然環境が過酷な「八ヶ岳の冬」の状況を、自宅(もう一方の拠点)にいてもしっかりと観察、その様子を記録することが肝要だ。

必要な場合には「リモートで対応策を講じる(例えばトイレヒーターの緊急オン)体制」が構築出来ていれば、冬場のトラブル回避に絶大な効果を発揮する。

この点が、常に八ヶ岳で生活する「完全移住派」との大きな違いである。

勿論、リモートで出来ることには限りがあるが、トラブルの発生さえ認識できれば、別荘管理事務所に連絡して対応してもらえる。

かつては、そんな仕組みを構築するのにかなりのコストを要したが、現在は「自分で簡単かつ安価」に実現出来るのだから、投資と手間暇を惜しむべきではないと、私は考えている。
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昨晩は、「気温低下注意アラート」だけではなく、我が家の敷地内への侵入者があったことを伝えるアラートも何件か届いた。

こちらは眠りにつく前だったので、私がしっかりと対応して「侵入者」を追い払ったのである。

侵入者が「熊」である事を期待する読者がいるかもしれないが、残念ながら「鹿」だった。

ホスタさん達がすっかり休眠期に入ったこの時期は、対鹿軍団のホスタ防衛戦線で頑張ってくれた「トリグラフ護衛隊群」の主要装備もオフィス地下室で休眠中。

鹿軍団を追い払うための「警戒(忌避)音機能」もウルサいので、現在はオフ状態である。

要は、鹿軍団がオフィス周辺に容易に侵入できる状況となっているのだ。

そのため、オフィスのエントランス周辺でのんびりとくつろぐ鹿軍団の様子を自宅から観察できるという楽しみもある。

昨日のペア(2匹)は、あまりにも長居しているので、ちょっと「お~い、何を食べてるの?」と話し掛けてみた。

すると声に気が付いたようで、カメラの方をしっかりと見た。

ああっ、人間の声には即座に反応するんだな…

本当に面白いなと思うのは「ブッドレア」に対する仕草だ。

この時期、我が家の敷地内で「緑の葉」がしっかりと残っているのは「ウラジロモミ」「アセビ」「洋芝」そして「ブッドレア」程度である。

今日の午後のライブカメラ映像。枕木テラス周辺は凄い量の落ち葉だ。葉が残っているのは、孤高のウラジロモミとまだ紅葉中のカリン、そして緑の葉のブッドレアだけである。オフィス北側のスペースには、常緑樹のアセビが並んでいるが、鹿は近付きもしない。馬だけでなく鹿にも有毒であるらしい。

メインシンボルツリーであるウラジロモミの葉には、鹿の背丈は届かないし、アセビには近付きもしない。

洋芝が鹿軍団のメインの狙い(食料)のようだが、これについては鹿が「芝刈り」機能も果たしてくれるので大目に見ている。

そもそも洋芝は、敷地内の植物の中では最強で、「笹」まで駆逐してしまう程なので、鹿軍団の食害など何の問題もないのだ。

こちらも、今日の午後の庭のライブカメラ映像。広葉樹の葉はほとんどが落ちて、洋芝の緑も褪せてきた。この時期、約200坪の洋芝のフラットスペースでは、毎晩のように鹿軍団の「食事会」が開催される。ホスタさん達と違って、鹿軍団の洋芝食害については放置している。夏場の鹿軍団は「芝刈り」の役目を果たしてくれるし、そもそも洋芝は強くて、鹿の食害などお構いなしに領土を拡張していくのである。笹もまったく敵わない「領土拡大欲」なのだ。

「ブッドレア」の場合は、アセビと違って、鹿は明らかに近付いて葉を食べようと試みる。

だが、何故かそこで思い留まったかのようにして、決して葉を囓る事はないのだ。

ブッドレアが、結界を張って、鹿を寄せ付けないって感じだな…

昨晩は、そんな様子が別アングルの2台のカメラにしっかりと記録されていて、本当に面白かった。

やっぱり、ブッドレアは、鹿の「忌避植物」である事を再確認した。
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ふと、撤収日の前日(8日)夕方にブッドレアの花の写真を撮影したことを思い出した。

ピークの頃と比較すると、はるかに小さな花穂だったけれど、紅葉が終わりつつある敷地内で咲く花は、落ち葉とは対照的に鮮やかな色で、とても美しかった。

10月8日の夕方に庭を散策した際に撮影したブッドレアの花。4ヵ月以上も開花期が続くのは、我が家の庭ではブッドレアだけなのだ。

7月初旬から開花して、実に4ヵ月に及ぶ長い開花期間。

白いブッドレアの花穂の大きさは、ピークの頃の5分の1以下だろう…

そして、夏場にはその美しい花穂に群がる様々な蝶々が、私と社主さまを楽しませてくれた。

最初に開花期を迎えたライトパープルは、残った花はもうわずかだった。

これまでブッドレアの事を「夏の庭の女王」と呼んできたけれど、これからは敬意を込めて「庭の女王」に改めよう!

我が家にとって「鹿に強い(負けない)」という事は、それだけ価値のあることなのだ…