零細企業経営者というのは、結構、忙しい。
会社本業の銀行業界の調査・分析・助言事業だけで済むなら、まあほとんど「趣味」のようなものなので、楽しくて面白い事ばかりだ。
だが、会社経営である以上、月次の会計処理や決算処理に、その他諸々のロジ業務への対応も必要となってくる。
八ヶ岳の土地と2棟のログハウスは私の所有であり、オフィス棟に関しては「大家さん」である私が、我が社に対して賃貸業務を営んでいる。
D4、ギアちゃん、ミニパジェくんという3台の車は用途に応じて、それぞれ、会社、社主さま(家内)、私の保有として、しっかりと使い分けている。
社主さまの場合は、我が社の非常勤取締役の他に、将来の「終の棲家」の建設予定地である土地でのコインパーキング経営が加わる。
会社と個人の関係が交錯して、面倒そうに思われるかもしれないが、税務対策を中心に「経済合理性」という観点を重視して、税理士の先生と相談しながら作り上げた仕組みなのだ。
その分、何かを購入する際には、決済クレジットカードや電子マネー(EdyやSuica)を個人用と法人用で、しっかり使い分ける事が求められる。
領収書を発行してもらう際にも「これは誰名義にするのが妥当なのか?」なんて考える事も多々あるのだ。
「法人(会社)と個人」二本立ての仕組みを問題なく(特に税務上公正に)維持して行く上で、それ相応の手間が掛かる事は仕方ない。
そんな事を真面目にコツコツと続けて来た。
だから、税金の滞納や差し押さえを繰り返す(元)財務副大臣なんてのは、正直、有り得ないと思うし、人間として許す事も出来ないのだ。
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本業以外の業務に対応する時には、簿記1級とかFP資格(まだAFPだけど)とか、調査・分析稼業とは、ほとんど関係の無い勉強をしておいたのが、かなり役に立っている事を実感する。
それに不動産を購入する際には、宅地取引建物士資格(の知識)は、色々な意味で間違いなく効いてくる。
資格だけの保有で、実際に仕事はまったくしていなくても、それぞれの領域で「土地勘」のようなものはしっかりと身に付くのだ。
まあ、それに加えてベースは「金融のプロ」だからね…
還暦を過ぎた頃から、やっぱり「人間、何歳になっても勉強は大切」だと感じるようになった。
それに、折角勉強するんだったら「資格」という形で結実させるのが「賢い(無駄のない)人生戦略」だと思う。
勿論、何の役にも立たない趣味系の資格も多いのだが、それは「人生の潤い」と割り切れば良い。
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なんでこんな事を急に書いたかというと、昨日が我が社の「年度決算処理の日」だったのだ。
自宅に来ていただいた顧問税理士の先生との遣り取りで、自然とそんな話の流れになったのである。
先生がおっしゃるには、今後「資産運用(活用)」「相続対策」それに「移住(デュアル・ライフ)」等へのニーズが、さらに高まるのは確実との事。
その裏側で「空き家対策」も喫緊の課題になりつつあるらしい。
それらに関連した資格を複合的に保有していれば、有望なビジネス展開が可能になるというのが彼の見立てであった。
これからの時代にマッチした「複合的な資格の組み合わせ」というのがポイントなのだそうだ。ああっ、ナルホドね。
確かに、私も八ヶ岳でのセカンドハウス購入や移住、起業等々の相談を受ける事が、コロナ禍以降、確実に増えてきたので、何となくわかる気がするのだ。
もっとも、そんなのビジネスにする気はまったくないけれど…
顧問税理士の先生との会話が、日本人の「生き方」「働き方」が、着実(急速かな?)に変わりつつある事を実感させてくれたのである。
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そんなわけで、昨日は、実り多き日ではあったのだが、それなりに多忙であった。
WiL稿房を書いている暇がなかったのだが、実は昨日「11月13日」の早朝に、八ヶ岳オフィスは「この冬初めての氷点下」を記録した。
同時に「初雪」も降ったのである。
初雪の方は、夜間のライブカメラ映像では、雨なのか雪なのかよくわからなかった。
だが、オフィスエントランス周辺を映し出すカメラが、夜間のB&Hから、日中のカラーモードに切り替わった瞬間、どうやら「初雪」であった事に気が付いた。↓
この映像は、ちょっとお洒落だな…
その後、2枚の静止画像も確認して、2023年冬の「初の氷点下」と「初雪」を「11月13日」と正式に宣言。
氷点下は「異例の遅さ」、初雪は「異例の早さ」である。
「八ヶ岳の気候」が従来とは異なったフェーズに移行しつつあるのを実感するのは、こんな時だ。
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今日の八ヶ岳は、朝から快晴。敷地内には強い朝の光が降り注いでいる。
早朝の最低気温は2日連続で氷点下を記録。
今朝の最低気温は-1.8℃まで低下したようだ。
八ヶ岳は、こんな具合に一気に「冬」に移行した。
おっとイケない「初雪」記念で、今日の「WiL稿房」には雪を降らせなくっちゃ…