長く愛用して、私に尽くしてくれた「モノ」との別れは、本当に寂しい。
おそらく「人」との別れ以上だろう。
これまで一番「寂寥感」に襲われたのは、前愛車「LC100 (ランクル100)」を手放した時だったかな?
9年目の車検を迎える前、走向距離も10万km手前と「下取り・売却のラストチャンス」とも言えるタイミングゆえの決断で、正に「断腸の思い」だった。
現在の社用車「D4」への思い入れは、LC100よりもはるかに強い。
「9年・10万km」という壁を破る決断をしてしまったので、もう私が「廃車」まで看取るしかないなと思っている。
もっとも、セキュリティー・センサーの誤作動1回を除いては、故障・トラブル皆無のランクル以上の「優等生」なので、当分、「別れの日」が訪れる事はないだろう…
心情的に結構つらいのは、プライベート、ビジネス両面で使い回した「デジガジェ」との別れである。
かつては、貢献の大きかった思い入れの強いデジガジェは、下取りせずに手元に残す「殿堂入り」で報いてきた。
だが、いつの頃からか「残価設定型の購入プランで2年毎の機種変更」が当たり前になってしまった。
「殿堂入り」という美しき習慣は終わりを迎え、キャリアへの「機種返却」という味気ない行為に置き換わったのだ。
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「八ヶ岳出社」を目前に控え、自宅滞在中に終えるべき「タスクリスト」の消し込み作業も最終局面を迎えつつある。
今朝も未了リストをチェックすると、1番上に「Noteくん返却手続」と表示された。
「Noteくん」とは「Galaxy Note20 Ultra」。
私にこの2年近く寄り添ってくれたスマホ(最強のパートナー)である。
ちなみに、この間に『八ヶ岳稿房』に掲載した写真のほとんどすべては Noteくんで撮影している(他のHPからお借りした画像とNoteくんそのものを撮影した写真を除く)。
これまで私が私用してきたスマホの中では、ダントツの高機能・安定性・完成度であり、本来であれば「殿堂入り」間違いなしの「超優等生」であった。
タブレットやファブレットを加えて比較しても「Xperia Z Ultra(ズルトラ)」(https://triglav-research.com/?p=21563)を超える「No.1名機」だったと思う。
「Ultra」という名称が付されたデジガジェは、メーカーの「自信作」でハズレはないのかもしれないな…
名残惜しいが、Noteくんとの「別れの儀式」を朝から粛々と進め、先程、自宅近くのポストに投函してきた。
帰り際、ふと「かながわペイ」のポイントが付与されているか未確認である事に気が付いた。
自宅に戻って、後継機となった「Galaxy S22 Ultra」でアプリをチェック。
しっかり「30,000ポイント(3万円)」が付与されていた。
これは、Noteくんから S22に機種変更する際に付与されたポイントだ。
Noteくんからの「最後のプレゼント」だな。
そう思うと、さらなる寂寥感に襲われた。
こんな感覚久し振りだな…
そうだ、S22 Ultra の愛称を決めなくっちゃ。
現在放映中のNHK朝ドラにちなんで、22だから「にいにい」なんてどうだろうか?
駄目だな。あのヒロインの兄のように「暴走の連続」だったら使い物にならないぞ…
そうか、この機種も名機の証である「Ultra」を冠しているんだな。
Z Ultraで「ズルトラ」なんだから「Galaxy S22 Ultra」であれば、「ギャルトラ」「グルトラ」それとも「スートラ」かな?
どれもお洒落じゃないな…
エ~イ、この際だ「Ultra」を略して「うるちゃん」って呼ぶ事にしよう!
こうして「Noteくん」から「うるちゃん」への代替わりの儀式も無事に終わった。
by『八ヶ岳稿房主』