5月3日の夜、自宅の浴室でシャワーを浴びながら下を見ると、いきなり浴室の床がぐるぐるっと回った。
ああっ、遂に「首都直下型地震」が起こったのかと思った。
だが、地震ではなく「目眩(めまい)」であった。
目眩が続く中、何とか浴室から出たのだが、その後に襲ってきたのは強烈な嘔吐感だった。
この感覚は初めてじゃないな。「耳石がまた剥がれたんだな。」とすぐに気が付いた。
今から随分と前に、洗顔中にまったく同じ症状になって丸3日程寝込んだ事があったのだ。
7~8年前だったかな? 今日になって記録を調べてみると2012年の秋、会社の設立準備中の事だった。
当時は、脳に何かトラブルが発生したのかと思い、慌てて近くの病院に行った。
すると、呆気ない程に簡単な検査の後「良性の目眩でおそらく耳石が剥がれたのだと思います。兎に角、目眩が治まるまでは静養して下さい。数日で落ち着く方もいればもっと時間が掛かる場合もあります。2週間すれば耳石は溶けますので…」と診断された。(なぜかよく覚えている)
治療も何も無く、だた飲み薬を1週間処方されただけであった。
今回も、頭や耳の痛み、呂律が回らないとか手足の痺れ等まったく無し。
GW中だった事もあり自宅で静養し、3日目となる今日も目眩が続くようであれば病院に行こうと決めた。
だが、約10年ぶりとなる目眩はかなり強烈で、ちょっと頭を動かすとクルクルッときた。
じっとしていても、TVやPCの画面を見ているとウルトラQのオープニング画面のようにゆっくりと動いているように感じ、すぐ気分が悪くなった。
発症後最初の晩は、睡眠中も寝返りを打つとグラッとかクルクルが襲ってきた。こりゃ参ったな…
翌朝起きた時も症状に改善の兆しは無かったので、もう割り切った。
え~い目眩が治まるまで、PCやタブレットでの作業は一切禁止。1日数回Noteくんをチェックするだけにしよう!
一昨日は、ほとんど終日寝たきり。昨日も日中の数時間を除いては、ほとんどベッドから離れる事が出来なかった。
症状が落ち着いてきたのが昨晩で、目眩感はなく熟睡。
幸い、今朝からは1回も目眩感も嘔吐感も感じる事無く、無事に1日を終えようとしている。
だが、まだ本調子ではなく、ちょっとふわふわ感が残っており、油断は出来ない状況だ。
何にせよ、結局、丸2日も寝込んだ事になる。
ここ数年、健康状態は極めて良好で風邪すらひいた事がなかった。
唯一の悩みだった重度の花粉症は丸3年ほぼ無症状。
かつての持病であった腰痛は、トリグラフ流ダイエットの効果なのか、1日1万歩継続の成果なのかは不明だが、まったく出ていない(もう忘れてしまった)。
コロナワクチンは3回(モデルナ-モデルナ-ファイザー)接種したが、副反応は、発熱、頭痛等、見事な位に「皆無」。
腕の痛みすらほとんど感じなかったので、本当にワクチンを打ったのかもいまだに疑わしく感じている。
う~ん、私が寝込むのは何年ぶりだろうか?
これも今日になって確認したのだが、2014年1月の「自爆テロ&バイオハザード」以来だった。
オフィスのセルフビルド完工の日に脚立から転落して全身打撲で寝込んだ。
漸く動けるようになった直後に社主さまからインフルエンザをうつされたあの「悲惨な1月(https://triglav-research.com/?page_id=19987)」である。
そうか、あれから8年4ヵ月、寝込んだ事はまったく無かったんだな。
前回の目眩は、会社設立準備と「愛犬カリンの死」が重なった多忙かつ悲しみの時期だった。
自爆テロとバイオハザードは、会社設立初年度に全国を講演で飛び回りながら、オフィスをセルフビルドするという「超多忙」で、どう考えてもオーバーワークな状況にあった。
後々考えてみると「レブリミッター」が作動して「自己防衛動作」に移行したとしか思えなかった。
う~ん、今回も昨年12月からかなり飛ばしてきたからな…
丸2日の完全休暇は絶妙のタイミングのように思えた。
GW中に、特に予定を入れず自宅で過ごしたのはやっぱり正解だったな。
人間の心と身体には見事な「安全装置」が備わっているものだと本当に感心する。
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今回の丸2日の「PC・タブレット断ち」では予期せぬ発見もあった。
ずっとベッドで横になっているだけでは退屈なので、現在勉強中の「趣味の資格試験チャレンジ」の講義動画の音声だけを聞き続けていたのだ。
いつもは、マシンウォーキングの際に、1.5倍速で講義動画を視聴するのだが、今回はこれを1倍速で音声だけ流した。
人間のオッサン講師ではなく、バーチャル講師の「白鳥メイ先生」を選んだのだが、これがまあ見事に頭にすぅ~という感じで染みこんで来るのだ。
やったね !「耳石ダウン静養」のおかげで趣味の資格試験の勉強は捗っちゃったな。
体調もかなり回復し、まったく無かった食欲もちょっと戻ってきた。
久し振りに固形物を食べられるようになった夕食の際に、社主さまに「寝転がりながらアニメキャラの講義の音声流すと効果抜群なんだよね。」と少し自慢げに話した。
「あなたは本当に幸せな性格ね。安心して。間違いなく長生きするから…」との言葉が返ってきた。
「褒め言葉」とは思えない口調だった…