今週水曜日の夕方に八ヶ岳オフィスを発って、社主さまと新百合ヶ丘自宅に戻った。
7月下旬のコロナワクチン接種のための帰宅(https://triglav-research.com/?p=33903)後に、八ヶ岳オフィスに出社したのは7月31日だったので、この夏は約1ヶ月半、八ヶ岳で連続して過ごした事になる。
正確に数えてみたら「47日間」の連続滞在だった。これは、我が八ヶ岳ライフにおいて「最長記録」である。
元々、コロナ禍の前から「東京オリンピック・パラリンピック開催中」は、東京には一切近付かないと宣言して仕事のプランを組んでいたので、それを有言実行しただけである。
この間、仕事の方はZOOMやWebex のオンライン講演で対応してきた(出来るようにシフトさせてきた)のであるが、やはりそれにも限界がある。
特に、銀行の経営トップ(頭取や社長等)向けの講演の場合は、先方さんのご要望は「対面」という事になる。
対面講演で動き回るためには、やはり「新横浜駅」や「東京駅」、最近は使わなくなったが「羽田空港」のどれにも1時間前後でアクセス出来る自宅の方が便利だ。
当分の間は、自宅を拠点に「With COVID-19時代」においては「スペシャルでプレミアムな行為」となった「対面活動」を続ける事になる。
昨日は「東京でのお仕事Day」。朝から長年働いた「大手町」⇒「六本木」⇒「青山」と終日移動。
1ヶ月半近以上も、人間で会うのは社主さまのみ、それ以外は野鳥や鹿と昆虫達に接する日々だったので、人の群れとその流れに圧倒されて、すぐに「人酔い」しそうになった。
特に、自宅最寄りの新百合ヶ丘駅の人の多さは予想以上。
朝ちょっと空き時間があったので、駅周辺のカフェで珈琲を味わおうと思ったのだが、席が埋まっているお店がほとんどで、恐くて入れなかった。
スタバなんてノートPCやタブレットを開いて仕事をしている風の人もかなりいて、ほぼ満席。
「気軽にモーニングを味わえるお店が多い事」が、自宅界隈の八ヶ岳に対するアドバンテージなのに、これじゃあ意味が無いな…
それに、こんな人流でもコロナ感染者数が着実に減少しているなんて「奇跡」である。
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今回の自宅滞在中は飛行機は利用しないが、新幹線での出張や小田急線や地下鉄を使った移動がかなりある。
実はその間にやろうと決めて準備してきた事があった。
私の「八ヶ岳ライフの(心の)師」は、『八ヶ岳稿房』で繰り返し書いてきたが「荒川じんぺい」さんと「柳生博」さんである。
八ヶ岳滞在中の後半に、本当に久し振りに荒川さんの「僕は森へ家出します」と「森の作法」を読み返した。この2冊は「kindle化」されているからである。
う~ん、やっぱり荒川さんの「八ヶ岳関連本」のクオリティーの高さは別格だな…
八ヶ岳ライフに関する本は、かなりの数発行されており、おそらくそのほとんどを私は「嗜み」として購入している。
だが正直、嘘臭い内容(本当に暮らしてるのか?)や薄っぺらい(厚さではなく内容が)ものが少なくない(と言うか、ほとんどだ)。
最近流行の「田舎移住系」や「デュアルライフ系」の雑誌類に至っては、そもそも「八ヶ岳ライフ」の経験が数年程度の人を主に紹介しいる。
あんな薄い内容を信じて移住等を決めた人は、後悔するんじゃないかと余計な心配をしてしまう。
荒川さんの本は決して「八ヶ岳ライフ礼賛(オンリー)本」ではなくて、苦労したエピソードも数多く含まれている。
22年の我が八ヶ岳ライフを振り返りつつ改めて読み返すと、むしろその「苦労話」の方が、自分の経験とオーバーラップして、ジーンと来るのである。
荒川さんの著作の中でkindle化されているのは、残念ながら先に書いた2冊以外では「低山登山の愉しみ」と「大震災から家族を守る」の計4冊のみである。
私が1番好きな「森の三部作筆頭」とも言える「週末は森に棲んで」は残念ながら、依然としてkindle化されていない。
それ以外の「森シリーズ」の名著「少年に還る森」「遊びの森」「自分の森で元気になる」「森での老い暮らしを前に」等々は、kindle化されていないばかりでなく、そのほとんどが既に「絶版」となっている。
今回の自宅滞在中は、荒川さんの一連の「森の名著」を読み返そう!
そう決めて、本宅ホビールームの書棚から探し出してきて、自宅に持ち帰ったのである。
昨日、東京でのお仕事Dayの行き帰りの電車の中で早速「週末は森に棲んで」を読み返した。
思えば、1998年秋ロンドン出張の際に、この本を自宅周辺の本屋さんで気紛れで購入したのが、私の「八ヶ岳ライフ」の切っ掛けだったんだよな…
私が所有している文庫本は、1998年1月15日発行の「初版」であった。
購入からちょうど23年程が経過したこの本はページがかなり黄ばんでおり、私との付き合いの長さを物語っていた。
これは「電子書籍」では味わえない、本との付き合いの醍醐味かもしれないな…
しかし、電車等での移動中に「紙版の本」を読むのは何年ぶりだろうか?
2015年秋の会社業務のペーパーレス化以降は、仕事の際にはタブレットとスマホだけを持ち歩くようになったので、おそらく6年ぶりだろう。
そもそも「週末は森に棲んで」を読み返すのは何年ぶりだ?
こちらは、2016年の3月以来だった(https://triglav-research.com/?p=15394)。
23年前に買った1冊の文庫本を5年半ぶりに読み返すのか。何かノスタルジックで悪くないな….
本当に久し振りの「週末は森に棲んで」であったが、その内容は相変わらず光り輝いていた。
何となく気分が高揚して、ちょっと心と体が温まったような気がした。
私は、アルコールは1滴も嗜まないが、もしかして「酔う」っていうのはこんな気分なのだろうか?
「良著」との出会いは、人生を豊かなものに変えてくれるのである!
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新百合ヶ丘の自宅は、台風14号の影響で朝からかなり強い雨が降っている。
小田急線は、一部区間で運航を休止するなど、ダイヤは乱れに乱れているようだ。
昨日の電車移動中では読み終わらなかったので、新聞チェックを終えた後、自宅でも「週末は森に棲んで」を読み続ける事にした。
八ヶ岳の様子はどうだろうか?
8時半過ぎにライブカメラで様子を見ると、陽が射しているのがわかった。
私の留守中、何か異変があったら、IoT化した各種のモニターがしっかりと通知してくれるだろう。
「八ヶ岳ライフの原点」となった本に接しつつ、「八ヶ岳ライフの進化」を実感する。
こうして過ごす「土曜日の雨の朝」も悪くないな…