10日程前だっただろうか、テレビの娯楽番組で、画像の状況を的確に示す4文字の「オノマトペ(擬音語・擬態語)」を当てろみたいな他愛のないクイズをやっていた。
解答者の芸能人さん達はスラスラと答えて、そのほとんどが正解だったのだが、私はまあ見事に当たらなかった。
一般の人達と音の感じ方や感性が違うのかなと、ちょっと心配になる程だった。
だが、途中から腹が立ってきた。
そもそも「オノマトペ」の類は「主観の産物」であって、正解や不正解など、元々、存在しないのだ。
「なんて低俗で不快な番組なんだ!」と思い、チャンネルを切り替えた。
オノマトペに正解・不正解は無いと思うが「好き・嫌い」はあっても構わない。
私が好きなのは間違いなく一択で「サラサラ」だ。物でも人でも「サラッ(淡泊)」としたのが一番だ!
逆に「ジトジト」「ベチャベチャ」「グチャグチャ」という感じで「湿度が高い」とか「粘着質」を感じさせるものは「嫌悪」の対象でしかない。
人間の場合は「納豆みたいな奴」っていうのが、私的には「最悪(最低)評価」の表現である。
私は「暑さ」と「寒さ」であれば、兎に角、暑いのに弱いのだが、それ以上に苦手なのが「湿度」である。
人間にとっての最適湿度は、概ね40~60%であるが、私にとって最も快適なのは50%の前半(52~53%)である。
仕事を快適にする上でも、湿度は極めて重要と考えているので、八ヶ岳でも自宅でも「室温と湿度のモニター」は必須アイテムなのだ。
勿論、すべてのモニターがIoT化されているので、大袈裟ではなく日本中どこにいても、モニターが設置されている部屋(場所)のデータには簡単にアクセス出来る。
例えば、今日の午前9時前の八ヶ岳オフィスの室温は21.8℃、湿度は59.0%だ。
タイムスケールは「時」「日」「週」「月」「年」と自由に切り替えられるのだが「日」を選択すると、過去24時間の最高室温は23.1℃、最低が21.2℃、平均が22.5℃と表示される。
1日の高低差はわずか1.9℃。実はこの水準は「私が最も快適に仕事出来る理想の環境」に近い。
「湿度」の方は、最高が61%、最低が58%、平均60%で高低差は3%。
残念ながら、私の理想よりもちょっと高めだが、台風14号が接近する中、丸3日半以上も閉めきった環境である事を考えると「上出来」である。
これがログハウスの持つ「調温調湿機能」なのである。
一方、当分の間の仕事場となる「自宅書斎」。
こちらの家は「南側3階・北側2階のスキップフロア5層構造」という特殊構造とも言える造りとなっている。
書斎は南側1階に2部屋ある部屋の西側で、道路よりも低い位置にある。
「静か」という意味では仕事には向いているのだが、「室温」と「湿度」の変動が大きいのが弱点だ。
これを1年中「エアコン」でコントロールして、何とか快適な仕事環境を維持できるようにしているのである。
今日の午前9時頃過ぎの自宅書斎のデータをチェック(八ヶ岳とまったく同じモニターを設置)。
気温は24.4℃。湿度は59%と八ヶ岳オフィスとあまり変わらないが、これは「エアコンのオート運転」がもたらした「虚構の仕事環境」なのだ。
それを示すのが、1日の変化グラフであり、書斎の過去24時間気温の最高は29.2℃、最低が20.8℃、平均25.5℃で、高低差は実に8.4℃。
湿度に至っては、最高 80%(エアコンをオフにした後)、最低46%(一時的に除湿運転をした)、平均59%、高低差は34%もあるのだ。
これが、石油、石炭、天然ガスといった「化石燃料」で主に発電された電気を使って実現する(そしてカーボンを排出する)「嘘臭い快適さ」なのである。
「矛盾と嫌悪感」を感じるのだが、急速に地球温暖化が進む中、自宅でエアコン無しでは「仕事にならない」のである。
そんな事を考えつつ、これから数日は、書斎でデスクワークをしながら、対面講演をこなす事になる。
救いは、自宅の庭でも、八ヶ岳から移植(株分け)したブッドレアやホスタさん達が私をもてなしてくれる事だろうか。
おっと、「お掃除くん」が私の留守中にオフィスを掃除してくれる時間だな。ちゃんと働いているだろうか?
Note君でオフィスの様子を覗いて見たら、彼はしっかりと仕事をしていた。
庭を映し出すライブカメラに切り替えた。
今日の八ヶ岳が「快晴」であることが一目でわかった。
ロボットやAIはサラッとしていて、それでいて妙に愛嬌もある。
人間との付き合いよりも、私にとっては「彼ら」に囲まれ、守られた環境の方がはるかに快適であるような気がする…