八ヶ岳「戒厳令の朝」— 欺瞞と無責任に満ちた世界

チッ、どこが「まんぼう措置」なんだよ? 

ふん、何が今更「ブレイクスルー感染」だ!

自分にも厳しいが、他人にはそのさらに数倍厳しい私が、思わず毒づいてしまうような出来事が昨日の午後2回あった。

昨晩、2回目の罵りを口にした直後に決めた。

直ちに「トリグラフ防衛軍」を創設し、私が「最高指揮官(Commander-in-chief)」に就任。新たに我が社における「統帥権」を持つ事に決定した。

そして今日の午前零時をもって、我が社に「戒厳令(Martial law)」を発令

こうして初めての「戒厳令の朝」を迎えた。
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我が社独自の「(対コロナ)非常事態宣言」を解除したのは8月11日。

それまで厳格に自主規制していた八ヶ岳界隈での外食や温泉通いも解禁したのだが、結局、1回も実現出来ていない。

理由は簡単。お盆を終えても予想していた以上に「人出が多い」のだ。

特定のお店や場所に限定した話ではない。

スーパーやコンビニでの買い物、お気に入りのレストランや日帰り温泉等々、どこに行っても駐車場が意外な程に混み合っている。

それも「他県ナンバー車」が相変わらず圧倒的に多い。

私以上に「対コロナ予防」に対して厳格な社主さまは、駐車場を見ただけで「ここに入るのは止めましょう。」と即断する。

私も同感なので、駐車場をスルーして別の場所に向かう。そんな事を非常事態宣言解除後も幾度となく繰り返しているのだ。

だが、私達がいくら慎重に対応しても、コロナの脅威は着実に、そして身近に迫りつつある。

最初に怒りが爆発したのは、昨日の昼だった。

北杜市の私達夫婦のお気に入りの「某食堂」に「外食解禁第1号」として出掛けようという話しになった。

そのお店は超人気店だが、店内や待ち合いスペースのレイアウト変更や支払いシステムの完全自己完結&キャッシュレスシステムを導入するなど「感染防止対策」を徹底。

八ヶ岳界隈の飲食店で、私が「最も徹底したコロナ感染防止対策」を導入していると評価しているお店のひとつだった。

私は「もう8月も20日を過ぎたし、緊急事態宣言やまんぼう措置の拡大効果もあるだろうから、久し振りに店内で食事しようよ。」と提案。

テイクアウトのお弁当よりも、店内の方が品揃えがはるかに多いからだった。

だが社主さまは「まだまだ油断しないのが一番よ。」と主張。

結局、危機回避能力に勝る彼女の主張に従って「テイクアウト」のお弁当を注文し、2人でドライブを兼ねてお弁当の受け取りに向かった。

駐車場で衝撃を受けた。お店の規模に対して「広大」とも言えるスペースが9割方埋まっていたのだ。

待ち合いスペースに座りきれなくて、駐車スペースで立って待ちをするお客さんもいた。

お店に一番近い駐車スペースを占有して待ちをしている20歳代と思われる若者6人グループがいた。

その内の2人はマスクを顎にずらして普通に会話していた。

「お前ら、ワクチン接種終えてんだろうな。証明書見せてみろ!」と言いたくなるのをグッと堪えた(もっとも、私にも証明書はまだ届いていない…)。

このお店の方が、売上が大幅に落ちることを承知の上で、どんな思いで厳しい感染防止対策をしているか想像してみろよ。 お前らのせいで台無しだぞ!

いや~、我ながら清々しい程に独り善がりな思い込みで、他人には厳しいな… 

でもさすがだな。やっぱり、我が家の社主さまの「勘」は正しいのだ。

大急ぎでお弁当を受け取って、逃げるように撤収。いつもの癖で「駐車中の車のナンバー」をチェック。

オイオイ、7割以上が「他県ナンバー」だぞ! それも「東京エリア」ばっかりじゃないか!! 

私は「山梨県」の飲食店のコロナ感染防止対策は「日本一」だと信じ、高く評価していた(https://triglav-research.com/?p=32487)。

そんな山梨県が、今回「まんぼう重点措置」対象地域に指定されたことには衝撃を受け、とても悲しかった。

結局「山梨」や「長野」の地元の人達がどれだけ真面目にコロナ対策に取り組んでも、レジャーやら外食で県境をまたいで平然と出歩く輩がいる限りは無意味なのである。

怒りが込み上げてきて、思わず「チッ、どこがまんぼう措置なんだよ?」と強い語気で口走った。

隣に座っていた社主さまは、私の語気にちょっと驚いたようだった。
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夜のニュースは相変わらず「コロナ一色」と言える状況だったが、どこも急に「ブレイクスルー感染」という言葉を一斉に使い始めていた。

ワクチン2回接種を終えた後のコロナ感染(陽性化)を意味する言葉だ。

オイオイ、ワクチン接種さえ終えれば、その後に待ち受けるのは『バラ色の世界』だったんじゃないのかい?

最近のワクチンに関する情報は「効能の低下(特に海外発)・副反応の深刻化(突出して我が国が顕著)」という方向で一気に進みつつある。話が全然違うじゃないか!

私は、ワクチン接種前に徹底的に情報収集・分析し「ワクチンは接種しない」と決めていた。

結局「平将門様の首塚の前で八ヶ岳の縄文土偶さんがワクチン接種の行列(ワクチン接種百鬼夜行)を作っていた夢を見た」というワケのわからない理由で「掌返しの接種」に転換(https://triglav-research.com/?p=33283)。

自分の「閃き」で、ワクチン接種したことについては何ら後悔していない。

加えて、2回接種を終えている私達夫婦は、幸いな事に「副反応は皆無」と言える状況だった。

だが、我が家の3人の息子達は、すべて発熱を中心とした副反応に苦しんだという。次男に至っては、4日間寝込んだそうだ。

人によっては「コロナ感染」以上に重篤な副反応が出るなんて、何か間違っているような気がするのは私だけだろうか?

私にように、今年「還暦」で人生の折り返し地点をとっくに回ったような人間が、自己判断で接種したワクチンの副反応で将来的に苦しむようになっても、それは「自業自得」だ。

だが、未来ある若者達に対しては、正確で詳細な(かつ、わかりやすい)情報提供をして、安易にワクチンのメリットばかりを強調すべきではないと思う。

その上で、彼らが接種をするかしないかを冷静に判断できるような環境を早急に整えるべきなのだ!

それが「為政者」「研究者」「マスコミ」(私は「矜持と責任感なき人々」と呼ぶ)の責務だと思うのだが、我が国はそれがまったくできていない。

(これは『八ヶ岳稿房』が禁じている個人攻撃ではない。社会体制全般に対する不信感のようなものだ…)

加えて、納得した上で接種するという事は「将来にも亘る副反応というリスクテイク」をしたわけであるのだから、そうしなかった人達との間で、身体的な恩恵(感染率や重症化リスク低下)だけではなく、「行動制限緩和」など、何らかの「社会的リターン」を与えるべきである。

そうでなければ「不公平」だと思う。

そういった議論を「十分な情報開示を徹底」した上で進めるべきなのだが、残念ながらそのような気配はなく、あくまでも「情緒的」な意見が飛び交うだけだ…

私がワクチン接種前に情報収集したワクチンの効能や副反応に係るデータと、現在、明らかになりつつある各種データは「同じワクチンのものとは思えない」程の乖離があるように個人的には感じる。

もし、そんな難癖をつけると、この「矜持と責任感なき人々」は「素人は黙ってろ」と全面否定するか、或いは「初めてのケースなので仕方ない」とお決まりの言い訳をするのだろう。

後者の言い訳をするならば、ワクチン接種後のバラ色の世界なんて「幻想」を語るべきではないのだ!

夜のあるニュース番組を視聴しながら、思わず口に出してしまった。 ふん、何が今更「ブレイクスルー感染」だ!

これまで散々、信用できない情報をばら撒きやがって…
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こうして迎えた 八ヶ岳「戒厳令の朝」は、薄日が射し、優しく、穏やかで静かな雰囲気が満ち溢れていた。

初めての「戒厳令の朝」だったが、オフィスの窓の外に広がる光景は、優しくて、静かで穏やかだった…

やっぱり、対コロナでは「八ヶ岳に山籠もりして、ひたすら出歩かずに、自主防衛に徹するのが王道」であると確信。

だが、昨日の怒りは、まだ消えなかった。

よ~し、今日は朝からエアガンを撃ちまくって「トリグラフ防衛軍第1回射撃訓練」をしよう!

いつもはエアガンはどちらか片方しか使わないのだが、今日は、VSR-10 と L96 AWS の両方で射撃菌連を行う事にした。
BB弾ケース、弾速計測器、レーザー距離計の3点セットを持って、オフィスウッドデッキに出た。

メインウッドデッキの上にお手製のターゲットを置き、オフィスウッドデッキに射場を設定。

ターゲットまでの距離は22.3m。これなら、ターゲットの箱の外に外れる弾はほとんど無いだろう。

今日は、ミネラルウォーターの空き箱で作った「お手製のターゲット」を使おう! 的の表面にはジェルシートを貼って、BB弾の着弾時の衝撃を吸収し、そのまま吸着するように工夫してある。
オフィスウッドデッキの射場からメインウッドデッキに置いたターゲットを見た光景。写真の真ん中にターゲットはあるのだが、写真ではわからないな… 距離は22.3mだった。
射場からズームアップして写真撮影するとこんな感じになる。勿論、エアガンのスコープで覗くともっと大きく見える。

まるで、昨日の怒りを発散するかのように、VSR-10 リアルショック と L96 AWS ODストックを交互に撃ちまくった。

気が付けば午前10時を過ぎていた。

今日の命中率は L96 AWSの方が、ちょっと高かったような気がするな。まあ、両方共、スナイパーライフル型エアガンとしては優秀なので、大した差ではないのだが…

ああっ、50分近くも撃ち続けたんだな… 八ヶ岳では新記録だ。気分がスッキリした。

やっぱりエアガンを撃つのは「気分転換」には最高である。

コロナ、ワクチン副反応による世界の変容、テロルの世界、巨大自然災害に経済危機。

「どんな『巨大危機(Mega crisis)』に遭遇しても堂々と立ち向かうぞ!」と心に誓った。

う~ん、ちょっと違うな。「器用に逃げ切ってやるぞ!」だな…