私は今週も、週前半にオンライン講演の予定がギッシリ埋まっている。
当然ながら「仕事優先」の日々を送らねばならぬ状況にあり、楽しみと言えば「庭の散策」くらいである。
一昨日の「ドローン操縦訓練」、昨日の「エアガン射撃訓練」は、創設したばかりの「トリグラフ防衛軍」の任務の一環であり「遊び」ではない…
だが「会社本業」である「銀行業界の調査・分析業務」とは明らかに無縁だ。
まあ「自主防衛活動に係る義務」ということで、これからも一定の時間を確保して、気長に訓練に励もうと考えている。
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私が、オフィスでデスクワークに没頭している間、我が家の社主さま(家内)は、テニス以外にもあるいくつかの趣味を楽しんでいる。
最近は人工皮革を使った小物作りに嵌まっているようで、私が仕事の合間に本宅の方を訪れると、色々な工具やミシンを使ってポーチやら何やら作っている。
飽きたら電子書籍を読んだり、Netflixを視聴したり、ストレッチをしたり等々、八ヶ岳滞在中も退屈することはないようだ。
本宅の方の床面積はオフィスの3倍以上はあるので、何をやるにも「開放感」が全然違う。
本宅を「占有状態」のように使っている彼女の姿を見ていると、オフィスに閉じこもってチマチマ仕事をしている私が「暗くて器の小さい人間」のように思えてくる。
よく考えたら、その通りの『小鉢男』だった…
社主さまは、室内での活動に飽きると、庭に出てダイナミックに動き出す。
先週金曜日は、私がオンライン講演をしている際に草刈機のエンジン音がするなと思っていたら、敷地内の3分の1程の草刈りを一人で終えていた。
「芝草 刈子さま」の降臨である。
今朝も、私が講演資料の最終チェックに忙殺される中、あのエンジン音が響き始めた。
草刈機のエンジン音は、私にとっては妙に心地良い。特に、自分が作業していない時だが…
結局、今日の午前中は3回給油をして、前回の草刈りと合わせて2リットルの燃料缶が空になるまで草刈り作業を続けたようだ。
その結果、600坪の敷地の約3分の2の草刈りを一人で終えてしまった。
私もちょっと手が空いたので、彼女の作業ぶりを見学(監視では決してない)。
途中から、本来は私の「草刈り専管エリア」である「ホスタさん密集地帯」にまで手を出していた。
誤ってホスタさんを傷付けることがないかハラハラしながら見守っていたのだが、器用に避けながら作業していた。
こうなるともう「草刈り職人の域」だな…
豪腕系作業ばかりでなく、枕木テラスでの「お外料理」も、ちょいちょいサササって感じでこなす。
料理をまったくしない私には、そんな時は「後光」が射して見えるのだ。
他家の奥様のことはよくわからないが、夫の仕事中にエンジン草刈機で敷地内の草刈りをガンガンやってしまうなんて「普通のこと」なのだろうか?
私は、自身の「八ヶ岳ライフ」への適応能力・親和力の高さには、かなり自信を持っているのだが、どうも社主さまを見ていると、それが揺らいでくる。
この人は「キングダム」で楊端和が率いる『山の民』の血を引いているんじゃないだろうか?
「山」とか「自然」に関連した仕事に就けば、きっと正に「天職」だろう。
だが、そんな生意気なことを言う勇気などないので、本宅のダイニングテーブルにわざと目立つように『自然のしごとがわかる本』を置いた。
「零細企業経営者」とは、そういうものなのである…