コロナワクチン ラプソディ — Allegro vivo

東京での仕事の期間中は「人に会う事」がメインとなるので、当然ながら、その時々の会話で話題となる「旬」なテーマがある。

先月からは、やっぱり「東京オリンピック」と「コロナワクチン接種」にかかるネタが、まるで「時候の挨拶」のように交わされるようになった。

オリンピックに関しては、COVID-19騒動の前から「オリンピック開催中は東京には近付かない。理由は、訳のわからない連中(テロリストを含む)が世界中から集まって、さらにゴチャゴチャして危なくなるから。」と宣言していた。

With COVID-19時代になったので、その方針はさらに強固なものとなった。

そもそもがオリンピックにはあまり興味が無いので、開催しようと、しなかろうと、どちらでも構わないと思っていた。

ただ開催すると決めた以上は、一応、日本国民として「成功」を願っている。それだけだ。

ワクチン接種に関しては、私の方から話題とする事は絶対にない。

そんなものは「個人の自由」なので、主義・主張のぶつかり合いや義務論とかに話が及ぶのが面倒だからだ。

それに日本特有の「コロナ」という表現が大嫌いだ。「COVID-19(感染症)」とか「SARS-CoV-2(ウィルス名)」等の正式な名称を用いるべきだと思う。

でも、「COVID-19ワクチン」と言うのは面倒なので、会話する時は嫌だけど「コロナワクチン」で済ませている。「水は低きに流れる」のだ。

接種したいか、したくないかと問われれば、最初の頃は「まだ情報が足らない。だから打ちたくない。」と答えて、会話をサッサと終わらせてきた。

このネタで会話をすると3人の内、2人がポジティブ(接種積極)派、1人がネガティブ(摂取消極)派という印象だ。

私は、毎日、様々なデータベースにアクセスして、世界のコロナ感染状況やワクチン接種状況をチェックしている。まあ、趣味のようなものである。

面白いものでワクチン接種で先行していたイスラエルやカナダなどでも、全人口の65%程度の接種率となった段階でまるで「見えない壁」にぶつかって、それ以上の接種率の上昇が急減速、或いは、ストップしている。

「接種率65%の見えない壁」を示すグラフのひとつ。銀行業界の分析をしていても、こういった「見えない壁」現象は時々現れる。そして、それには「大きく深い意味」が潜んでいる事が多いのだ。

国家から強制されない限り、人種や民族に関係なく、やはり3人に1人はワクチンに対して懐疑的、或いは、拒絶するのだという構図が浮かび上がってくる。

これはおそらく人類としての「本能的」なもので、きっと「深い意味」があるのだろうと直感的に思う。

何年先になるかわからないが、世界は「接種した人」と「接種しない人」に大きく2分されるような出来事が起こるのだろう。

このどちらを選択するかで、現在、個々人が岐路に立たされているように感じるのだ。

私が何故「強い懐疑派」であったかというと「ワクチンの効果・効能に関して、あまりにも良い話が多過ぎる」からだ。

「美味い話には絶対に落とし穴がある」というのは、私の信条のひとつである。

客観的なネガティブ情報をしっかりと与えてくれれば、もう少しは信用するんだがな… 我が国マスコミのワクチン報道に関しては、常にそんな印象を抱いていた。

私が最も信頼するTV番組のひとつが「NHKスペシャル」だ。

この番組が4月の下旬に「新型コロナ ~全論文解読2〜AIで迫る 終息への道〜」を放送した。

その中で「COVID-19の後遺症にもワクチンは有効」みたいな内容を、まだ審査中の論文をベースに紹介した際には、正直「胡散臭さ」を感じた。何それ?

以降、ワクチン接種に関して、さらに懐疑的になった。

最近は「ワクチン打ちました?」とか「打つんですか?」みたいな問い掛けには、面倒なので「3年後にタイマー機能が突然作動して、ゾンビになるらしいから打たないつもり。」とサラッと答えて会話を終わらせてきた。

自分で言うのも何だが「清々しい程に最低の人間」である!

20人程にはそんな事を言った記憶があるので、『八ヶ岳稿房』の場を借りてお詫びしたいと思う。
———————————-

だが、昨日の朝に事態は一変した。

また「土偶さん」が夢に現れたのだ。3月7日の朝以来なので約3ヶ月半ぶりである。

ほとんど夢を見ない(見た記憶が残らない)私が、何故か八ヶ岳滞在中は土偶さんの夢を時々見る。だが、自宅滞在中は初めての経験のように思う。

夢の中で、スーツ姿の私が地下鉄の駅らしき所から地上に出ると高層ビル街だった。

何か人らしきモノが集団で移動していたので近付いていくと、八ヶ岳界隈で見慣れた土偶さん達がまるで「百鬼夜行」の如く、同じ方向に歩いて行く。

夢の中では、見慣れた八ヶ岳系の土偶さん達が、この百鬼夜行図みたいな感じで、ゾロゾロと同じ方向に移動していた。

そして、皆、何か手に紙のようなものを握っていた(頭の上に置いていた土偶さんもいた)。

どこに行くんだろうか?

「ラヴィさん」と「ちゅうたくん」が行列の中にいたのは覚えているのだが、「縄文のビーナスさま」と「仮面の女神さま」については記憶が定かでない。おそらく「2大国宝土偶さま」には別枠で「特別摂取会場」が用意されたのだと思う。「夢の中」だけど…

周囲を見渡すと、ビル街の一角に、何となく見慣れたスペースがあった。

ええっと、あそこは…   そうだ、改修されたばかりの「将門様の首塚」だ!

「夢の中」の場所が、大手町の将門様の首塚周辺であった事は妙にリアルに覚えているのだ…
そうそう、正に、このイメージだ!と言う事は「改修後」の首塚周辺の光景だったんだな…

と言う事は、土偶さん達は大手町のワクチン集団接種会場に行くんだな。

もう土偶さんにも案内が届いたんだ。日本政府も「粋な計らい」だな。

なんて訳のわからない事を思い付いたところで目が覚めた。

土偶さんの出てくる夢は、いつもこんな感じにハチャメチャなのだ。

ふと閃いた。これって「コロナワクチン打ちなさい!」って、土偶さんと将門様が伝えてくれたのかな?
—————————————

今回の自宅滞在は土曜日までの予定だが、まだ60歳にもなっていない私が、ワクチン接種を受ける機会は限定される。

金曜日には東京で4件の予定が入っているのだが、空き時間は12時30分~15時30分だけだ。

大手町の大規模接種会場の予約ってすぐに取れるんだっけ?

調べようとした時に、非常勤の役員をしている金融グループから「ワクチン職場接種」の案内メールが数日前に届いていた事をふと思い出した。

接種する気がまったく無かったので、メールを読みさえしていなかったのだが、ダメもとでメールを開いて、すぐに予約システムにアクセスした。

わずか2日後である6月25日の午後の時間帯が都合良く空いてる何て事はあり得ないよな…

完全諦めモードで手続を進めたら、何と「6月25日13時~14時」でスンナリ予約できてしまった。

要した時間は1分程かな? スマホで簡単に完結できる予約システムの素晴らしさに感心したが、それにしても、何とタイミングの良い事か…

こりゃ、土偶さんと将門様のお導きに間違いない。

昨日の朝食の時に、社主さまに「僕、金曜日にワクチンの予約入れたから。モデルナのワクチンだってさ。」と伝えた際の、社主さまの驚き、そして呆れた顔は忘れられない。

職場摂取用のワクチンは「モデルナ」製が使われる。ファイザー製と同じで、メッセンジャーRNAタイプのワクチンだ。

そりゃそうだろう、前日の夜までは「ワクチンなんて信用できない。絶対に打たない。」と繰り返し言ってたのだから。

結局、社主さまに「豹変」の理由が「土偶さんの夢」である事を正直に伝えたのは「夕食」の時だった。

冷たい視線と「あなたは昔からそういう人よ。」という言葉だけが返ってきた…