コロナワクチン ラプソディ — Adagio

一昨日の午後9時16分に、コロナワクチン接種予約の手続案内メールが届いた。

予診票と接種記録書をダウンロードするURLが示されており、当日の必要書類や持参物といくつかの注意事項が記された「簡潔な内容」であった。

私の受付時間は今日(25日)の13時15分~30分と指定されており「時間厳守」との事。

スマホで予約に要した時間が1分程度だったのと同様、実に無駄がない。

社会保険庁のあの冗長でわけのわからないネット手続への移行案内マニュアル(https://triglav-research.com/?p=30397)とは「雲泥」の差があった。

今日は、午前中に1件の講演と2件のミーティングを済ませて、12時30分過ぎに東京で仕事をする際に使っている部屋に入った。

無駄と行列待ちが大嫌いな私は、事前に「午後の最初の時間帯はフライング気味に受付に行っても大丈夫(むしろその方が混雑しない)」という情報を収集済みだ。

Yシャツで接種会場に向かった場合は、着替えで追加的な時間を要するという事も聞いていたので、部屋で自宅から持参した伸縮素材のプルオーバーの半袖ボタンダウンに着替えて、接種会場のあるフロアに向かった。

接種会場の受付に着いたのは13時5分。指定時間の10分前だった。

廊下に最初の受付(必要書類と本人確認書類の有無のみチェック)があり、私の前に6名が並んでいたが、待ち時間は2分程度。

その後、室内の最初の受付で説明書等追加の書類を渡してもらい体温測定へ。体温は36.4℃で問題なし。

次は、持参した書類の記載内容と本人確認チェック。さらに医師による口頭の問診と進み、流れるように摂取に向けてのプロセスが進んだ。

その後は、迷路のような構造に仕切られた会場内を進み、更衣室前へ。だが、私はすぐに肩が出せるような状態に着替えてあったので、そのまま接種会場へ案内された。

接種スペースは完全に仕切られていたので何ラインあったかは確認不能。

私が指定されたラインで2名待ちの人がおり、数分椅子に座って待機した後、接種スペースへ。

女性医師のにいくつか注意事項と確認の受け答えをした後に、利き腕を聞かれた。

「右です。」と答えたら、脇に立っていた女性の看護師さんが「アルコールに対するかぶれの経験はありませんね?」と尋ねた後、あっと言う間に左肩に注射を打った。

痛くも何ともない。思わず「えっ、これでもう終わりですか?」と聞いてしまった程だ。

接種時刻を時計で見たら13時14分。受付に着いてから10分も経っていなかった。

その後、ワクチン接種後の待機スペースに案内され、紙を1枚渡された。

接種時刻が13時14分、待機終了時刻が13時30分と記入されており、終了時刻になったら自身で最終の出口受付に向かう仕組みである。

幸い副反応らしきものはなく、13時30分になったので最終受け付けに向かい、2回目の摂取の際に持参する「接種記録書」を受け取った。

これにて、第1回目のコロナワクチン接種が終了。予約や書類の記入に費やした時間を合わせても30分も要していない。

オイオイ、こんな簡単な事に、国や地方自治体は、何を擦った揉んだして取り組んでいたんだ?

職場接種の流れるような(淡々とそして静かに進む)手順を見る限り、コロナワクチン接種の初期の混乱は「ただの人災」であったかのように思える。

日本という国は、掛ける必要の無い手間に、相応しくない人材で対応する、世界に冠たる「非効率国家」に成り下がってしまったのだろうか?

もっとも、今日、職場接種を受けた非常勤役員をしている先は「日本最大のネット金融グループ」である。

そもそも、対面での手続をいかに少なく(効率的に)するかに長けている(裏返せば、人が介在するビジネスの本当の大切さ・貴重さを一番知っている)会社だ。

で、あるがゆえの「スマートさ」なのだろう。

こうして、私が「ワクチン効果懐疑派」から、土偶さんの夢を切っ掛けに「急遽、兎に角接種派」に転向した第1回目のコロナワクチン接種は、呆気ない程にアッサリと終幕を迎えた。

だが困った事に、写真1枚撮影する暇もなかった。

八ヶ岳の美しい風景を中心とした、Noteくん撮影の写真が売りものの『八ヶ岳稿房』にとっては大問題だ。

仕方ないな。配付された「COVID-19ワクチンモデルナ筋注の摂取を受ける方へ」という説明書の写真でも掲載しておこう…

あまりにもスムースに摂取手続が進んだので写真撮影する暇すらなかった。『八ヶ岳稿房』始まって以来の事態である。