今月で、結婚37年目を迎えた。自慢にはならないが、結婚してからは、私1人の時に料理らしい事は1回もしていない。
大袈裟ではなく本当の話である(但し、カップヌードルにお湯を入れるのを除いてだが…)。
そんな「奇行種」である私が、今日、初めて料理らしい事をした。念願の「ソロBBQデビュー」をしたのである!
人によっては「そんなもの料理の内に入らない」と笑うかもしれないが、自分で食材を調達し、肉を切って、火を使ったので、私的には立派な料理だ。
ソロBBQデビューまで、構想から実に1年6ヵ月も要してしまった。
切っ掛けは、『稿房通信』で書いたように愛読誌「BE-PAL」の2019年11月号の付録である「肉厚鉄板mini」を入手した事である(https://triglav-research.com/?p=25495)。それ以降、BE-PAL付録でソロBBQグッズは着実に増えて行った。
今年の2月には、LOGOSのバーベキューコンロ「グリルキューブ」とヤシガラ炭の固形燃料も購入(https://triglav-research.com/?p=30901)、デビューの準備万端となった。
3月初旬には、デビュー目前まで行ったのだが、肉厚鉄板miniのシーズニングをしていなかった事に気が付いて頓挫(https://triglav-research.com/?p=31278)。
その後は仕事が忙しくなって、デビューの機会を逸してしまった。
そうこうしている内に、今度はBE-PALの今月号付録で「肉厚グリルパン」が付いてきて、これも2枚ゲット(https://triglav-research.com/?p=31859)。
入手した翌日にシーズニングを終えて、今度こそ本当に「ソロBBQデビュー秒読み状態」を迎えたのであった。
食材については、既に一昨日に調達済。昨日は「国界のカツカレー」の誘惑に負けてしまったので、今日4月14日を記念すべき「デビューの日」と決めた。
当初は、枕木テラスでと考えていたのだが、思っていたよりも風が強く断念。
異形のソメイヨシノの蕾がまだ完全に開いていない事を確認してから、本宅のダイニングに道具一式を運んだ(と言っても、小さなトートバッグ1つだが…)。
BBQに関しては、八ヶ岳ライフで慣れ親しんでいるので、特に迷うような事はない。あくまでの「ソロ(自分だけ)」のデビュー儀式だ。
2枚ずつある肉厚鉄板miniと肉厚グリルパンは、丁寧なシーズニングを施したので見事に黒光りしている。
ヤシガラ炭を2個積み上げて着火。着火直後にちょっと炎が大きくなって驚いたが、あっと言う間に炎は落ち着いて、炭の燃焼が始まった。煙らしき物はほとんど出ない。
肉厚鉄板miniと肉厚グリルパンを1枚づつ置いてサラダオイルを垂らした。
火力が思ったよりも強いようで、すぐに食材を焼けるような状態になった。「1分でBBQ開始」というヤシガラ炭の箱の記載は大袈裟ではない。
グリルもコンパクトなので熱効率が良いのだろう。
用意してあったチーズ入りシャウエッセンとステーキ肉を置く。あっと言う間にじゅうじゅうと心地良い音が聞こえてきた。
あとはもう、ソロBBQを楽しむだけ。タマネギでも焼こうかと思ったのだが、面倒なのでシャウエッセンと肉とノンアルコールビールだけのシンプルな構成を貫く事にした。
鉄板が肉厚であるためか、ステーキの火の通り方もジワッとした感じで悪くない。
オイオイ、ソロBBQとっても楽しいし、美味しいじゃないか!
焼き始めから25分程で、用意した食材(シャウエッセン6本+ステーキ肉250g)をすべて平らげてしまった。
食後5分程で片付けを開始。ヤシガラ炭はまだ燃えていたので、焚き火台に放り込んで、すぐにツール類を洗った。
勿論、肉厚鉄板miniと肉厚グリルパンは洗剤を使わずに、ステンレスたわしで汚れを落とすのみ。キッチンペーパーで綺麗に拭いて乾かした後、オリーブオイルを塗った。
グリルキューブの中に、肉厚グリルパン以外のすべてのツール類を入れた。グリルパンはキューブの上に重ねて置いてトートバッグに綺麗に収納。
私のモットーである「撤収(撤退)は素早く美しく」は、ソロBBQでも貫徹だ。
片付けを終えてふと思った。ソロBBQって、With COVID-19時代にマッチした「些細な楽しみ」の典型だな…