八ヶ岳 とある夫婦のリアルな会話 「イザって時は、全部、畑ね!」

今日は、おとちゃんでの八ヶ岳オフィス初出社日。

そんな日に大嫌いな渋滞になんて巻き込まれたら縁起が悪いので、午前5時少し前に新百合ヶ丘の自宅を発った。

途中、コンビニ立ち寄りを挟んでオフィス着は7時5分過ぎだった。

さすがに初めての長距離運転だったので、ちょっとスピードセーブ気味。

次回からは、コンビニや給油立ち寄りを含めて2時間という巡航ペースに戻そうと決めた。

D4の専用スペースだったポジションにおとちゃんを駐車。

これから八ヶ岳ライフを支えてくれる2台の車が初めて並んだ。

これからの我が社(家)の八ヶ岳ライフを支える2台の車が初めて並んだ。

ミニパジェくん、おとちゃんの事、よろしくね。

しかしまあ、おとちゃんって見れば見るほど「八ヶ岳系の土偶さん顔」だね。

スピンドルグリルがLexus車の証と言うが、おとちゃんのデザイナーチームの中には「土偶マニア」がいたとしか思えないな…
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今回も八ヶ岳オフィスの滞在期間は20日前後を予定している。

前半は、またもや私の単独出社。

こんな場合の最初の「儀式」と言えば「お外モーニング」である。

その前にまずは、ホスタさん達の「実地安否確認」だね。

ライブカメラで確認はしていたが、今年はこれまでの所、鹿の食害は皆無。

トリグラフ護衛隊群の圧勝である。

ホスタさん達は鹿の食害皆無で7月を迎えたのである。

芝生のフラットスペースで、鹿軍団の侵入(集会)が毎晩のようにライブカメラに録画されている中、奴等の大好物のホスタさんが無傷なんて、かつては考えられない事だ。

長年の対鹿軍団対策の研究成果である。

おっと、無傷ではないか…

今年のホスタさんの被害は、社主さまが草刈り中に傷付けた2枚の葉だな!

草刈りの際に、社主さまが誤って大きな葉を2枚、傷付けたんだよね!
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今日のお外モーニングは、オフィスのウッドデッキに決定。理由は、白樺に一番近いポジションだから。

単独出社の時は、まずは「お外モーニング」からスタートするのが私の仕来りだ。

富士見高原の別荘地を車で走っていると、ほとんどの区画に白樺がある事に気が付く。

おそらく自生なのだろう。

我が家の白樺の数は少ない方で、敷地内に白樺林が形成されているような区画もある。

ちょっと、羨ましいな~

八ヶ岳の夏の季節に、あの白い樹皮は本当に似合うのだ。
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珈琲を飲みながら、ふと、2年程前の社主さまの呟きを思い出して、吹き出しそうになった。

彼女は、枕木テラスから敷地内を眺めながら「イザって時は、全部、畑ね!」と言ったんだ。

私とまったく同じ事を考えていたのがわかって、その時は、大笑いしたな。

夫婦は似るのか、似た者同士が夫婦になったのかは定かでないが、私と社主さまは「現実主義者」だと思う。

違うのは、私は「超」が付く点で、そもそも「目覚めたら、昨日と同じ世界が、当たり前のように目の前に広がっているなんてのは、幻想に過ぎない」という前提で生きている。

まあ、「臆病で慎重な性格」と言ってしまえば、それまでなのだが…

私の場合は、元々がそういう性格だが、社主さまは映画「サバイバルファミリー」の影響が、決して小さくはないと思う。

初めて、あの映画を2人で観た後に、彼女が「何が起こるとあんな悲惨な状況になるの?」と私に問うたんだ。

即座に「ああっ、某国の電磁パルス(EMP)爆弾の攻撃を受けたら似たような状況になると思うよ。明日起こっても全然不思議はないね!」とサラッと答えたんだ。

すると怖い顔して黙り込んでいたな。

そんな遣り取りから1年程経過した頃だったかな。

2019年9月の台風15号が実家のある南房総を直撃。

その翌々日に実家を訪れた際に、高速道路や幹線道路の通行止め、停電、通信麻痺という状況を実体験したんだ。

2019年の台風15号襲来後に訪れた南房総は、大袈裟でなくこんな状況だった。

電子マネーもクレカも使えない状況下、現金支払のみで限られた量のガソリンを購入するための自動車の大行列。

自動車が動く事だけは「サバイバルファミリー」よりマシだったが、あれは本当に凄い(良い)経験だったな。

電磁パルス攻撃を受けたら、電子機器を搭載したほとんどの自動車は走行不能になるはずだ。

私は、AIでもロボットでも使える時はフル活用するつもりだが、そんなのが全滅した時のために「超ベタなアナログ機器」も大切にすると決めている。

スマートスピーカー等を1個購入する度に、鍬とか鋤とかスコップとかも必ず1丁買うなどして、バランスをとっているのだ(本当の話)。

薪ストーブなんて、電磁パルス攻撃の影響なんて無縁の「最強ベタアナロググッズ」の頂点だよね。

「自分達で出来る事は可能な限りDIY」なんて主義は、正に「サバイバル術」だと考えている。
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社主さまの「イザって時は畑ね」発言には、さらに続きがあった。

「自給自足にはどの位の広さの畑があればイイの?」と私に尋ねたんだ。

私は「う~ん、土地の状況によってケースバイケースだけど、森林インストラクター試験の勉強していた頃に読んだ記事では、1人当たり 250㎡位と書いてあったような気がするな。2人ならこの庭で何とかなると思うよ。冬は何も出来ないけどね…」なんて感じに答えた気がする。

すると「息子達も含めたら、近くにS(長男)が買った土地も畑にすれば足りるかしら?」と言うんだよね。

「母親」って凄いと思ったな。咄嗟に「息子達(現在ならばそのお嫁さん達も)」の事も考えるんだな。
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彼女の凄いところは、それから暫くして庭の一部を耕して野菜を植えたんだよね。

YouTubeには、芝生を畑、或いは、畑を芝生になんて動画がいくらでもあるんだ。

実は、芝生を畑にするのは、思ったよりも簡単だったようだ。

だが、植えた野菜は、その数日後に全滅しちゃったんだよね。間違いなく「鹿の食害」だった。

「鹿がいる限りは、畑は無理なのかしら?」と落胆した社主さまに対して、「まあ本気になったら鹿なんてどうでも対処できるよ!」と私。

「それに本当に食糧危機になったら、鹿は重要な動物性タンパク質の供給源だからね。何なら、僕が狩猟免許を取ってもイイんだよ。」と付け加えた。

鹿軍団も今は我が家にとって「害獣」であるが、食糧危機の時代になったら「宝物」だよね。私は、本気で「罠系」の狩猟免許を取ろうかと思うんだ。

「嫌よ、あなたは鹿を捕らえるだけで、どうせ解体は私って言うんでしょう!」と私の心の中を見透かすような言葉がすぐに返ってきた。

「サバイバルファミリー」と「終わらない週末」は、これからの時代を生きる上でオススメの映画である! ※この画像と上の3枚の画像、及び、サムネイル画像は、映画「サバイバルファミリー」の公式予告 YouTubeからお借りしています。

さらに、「そうだ、あなたのホスタちゃん達もみんな食用になるのよ!」だってさ。

確かにホスタさん達は美味しそうだね。何回分のサラダになるかな…

何の根拠もないけれど、世の中、これから大荒れに荒れる予感がするんだよね…