私は「八ヶ岳の天気の気紛れさ」には慣れ親しんでいるつもりだった。
だが、今年に関しては、ちょっと「異次元領域」に足を踏み込んできたような気がするな。
昨日の朝、あれだけ降っていた雪は、午前11時過ぎには降り止んだ。気温も上昇し、凄い勢いで雪が解けていった。
「日替わり」じゃなくて、半日程度の間隔で目まぐるしく天気が変わって行く。
何となく「地球が生き急いでいる」って感じるのは、私だけだろうか…
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私は、昨日の午後1時30分から、尖石縄文考古館で「縄文検定 中級」試験を受ける予定が入っていた。
受付開始は午後1時だったので、12時45分頃にミニパジェくんでオフィスを発った。
鉢巻道路の路面コンディションは、予想していたよりも悪くなかった。これなら、4WDモードじゃなくても大丈夫かな?
だが、立場川キャンプ場手前辺りからは「ガチ4WD走行」へ。
特に、鉢巻道路からエコーラインへと、八ヶ岳ズームラインを下るにつれて、様相は一変。
路面状態はアイスジャム状で最悪だ。オイオイ、除雪作業をしていないのかい?
それに、いつも感じるのだが、標高が下がるにつれて、むしろ積雪量は増すような気がする。
エコーライン沿いの農地は、一面雪に覆われて「雪原」状態。
尖石方面に向かって走行すると、どんどん天候が悪化。何なのこれ??
たてしな自由農園を過ぎて、御柱道路とクロスする「一番塚」の交差点で信号待ちした時には、再び雪が激しく降っていた。
その後、尖石縄文考古館に到着するまでは、正に「雪中行軍」。
八ヶ岳の天候の「南北差」「標高差」の不思議のようなものを実感。
まあ、そこがまた好きなのだが…
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エコーラインで安全走行に徹したため尖石着は、午後1時10分。通常より5分程遅れた。
受付を済ませて、まずは「2大国宝土偶さま」にご挨拶。
その後、試験に出題されそうな「有名縄文土器」を見学して回り、名前、出土遺跡等々を改めてチェックした。
縄文検定「中級」は、午後1時30分から2時30分まで、まずは学芸員さんによる講義を受ける。
その際のメモは、試験中に参考に出来るという「受験者に優しいルール」だ。
私(我が社)は2015年の秋に「完全ペーパーレス(業務)」に移行。
ノートテイキングは、すべてタブレットやスマホへの手書き入力を徹底している。
でも、さすがにタブレットに手書きしたメモを見ながらの受験は無理だった(簡単にネット検索できるもんね!)。
そんなわけで本当に久し振りに「紙のノート(コクヨ測量野帳)」に「ペン(ZEBRA SARASA Clip)」という、かつてのお気に入りステーショナリーで講義ノートをとった。
何年ぶりだろうか?
そうか、縄文検定「初級」受験以来だから、2022年10月29日から約1年5ヵ月ぶりだね。
講義が終わって、2時30分から試験開始。全25問。
20分程で問題を解き終わって、退出が可能となる3時に学芸員さんに解答用紙を渡して、尖石縄文考古館を後にした。
土偶さんと縄文時代全般に関しては「縄文土偶探訪記」に熱中していた頃に、かなり真面目に勉強したので、これまでの試験準備はまったくなし。
でも、土器や黒曜石、茅野市の遺跡等に関しては知識が不十分だったので、昨日の午前中に「茅野市 縄文ガイドブック」をじっくりと読み込んだ(1回だけど…)
この「ガイドブック」、写真や図表も豊富で良著だな!
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オフィスに戻ったのは、午後3時20分過ぎ。
オフィス上空には青空が広がり、枕木駐車場に接する道路の雪は完全に解けていた。
今年は雪が積もるのも早いが、解けるのも早いよね。
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茅野市「尖石縄文考古館」と富士見町「井戸尻考古館」は、縄文関連出版物の充実度も素晴らしい。
井戸尻の「甦る高原の縄文王国~井戸尻文化の世界性」なんて本当に面白い本だ。
両考古館は「八ヶ岳縄文研究の中核(双璧)」とも言い得る存在なので、私はこれからも足繁く通う事になるだろう。
ちなみに、茅野市には「茅野市縄文ふるさと応援団」という組織(プロジェクト)がある。
私(個人)も我が社(会社)も、この会員(団員)だ。
茅野市って、こういうところがお洒落なんだよね…
井戸尻にも「井戸尻応援団」なる組織があるようなのだが、HPを見ると2018年以降の活動内容がほとんどアップされていない。
休眠状態なのかな? それに、どうやら「富士見町」が支援している活動でもなさそうだ。
井戸尻の「水紋土器群」や2トップ土偶さん「蛇を戴く神子」と「始祖女神像」の素晴らしさは、尖石に勝るとも劣らない素晴らしさだと私は思うのだが…
富士見町の「縄文ハロウィン」なるイベントは、残念ながら私の好みの路線じゃないんだよね。
富士見町らしく、もう少しアカデミックな路線を志向して欲しいな!