ちょっと心配した「春分の日の積雪」は、昼前がピークであった。
午後には青空が広がり始め、風が強くなった。
そのため、木の枝に積もった雪はあっと言う間に吹き飛ばされてしまった。
今日は一転、早朝から八ヶ岳ブルーの空が広がる快晴である。
お庭のフラットスペースは再び雪に覆われているが、昨日の積雪量は2~3cm程度だったようだ。
相変わらず「八ヶ岳の気紛れな気候変化」が続いている。
まあ、そこがまた好きなのだが…
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「自分達で出来る事は可能な限りDIYする!」— これは2000年に八ヶ岳ライフをスタートさせた時の私(と社主さま)の基本方針だった。
DIYは、枕木350本の調達とそれを使った庭作りからスタートして、2013年のオフィスログハウスのセルフビルドで頂点を迎えた。
オフィス棟のセルフビルドを経験した後は、ほとんどの作業が「遊び程度」に感じられるようになった。
ウッドデッキ作りなんて簡単だよね!
最近は、DIYの醍醐味は「ロジ(部材選定とそれをいかにお得な価格で調達するか)」だと考えている。
但し、何が何でもDIYするなんてわけではない。
① 危険な作業はしない ② 当然であるが「法令遵守」③ コストパフォーマンス評価を冷静に行う という3つのフィルターを通す事にしている。
意外なのだが、3つめのフィルターに引っ掛かるケースがかなり多いのである。
DIYするよりも、購入したり、業者さんに頼んだ方が早くて安い(コスト的に差がほとんどない)場合が少なからずあるのだ。
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我が家のメイン暖房は、本宅もオフィスも大型石油ファンヒーターの「サンポット兄弟」である。
私は個人的には、この暖房手段が最も八ヶ岳ライフに適していると考えている。
本宅には、ダッチウェスト製の薪ストーブ(まっき~くん)がサブ暖房として控えている。
1999年に本宅を購入する際に、まっき~くんも一緒に購入。
導入コストは、工事費を含めると、当時であればそれなりのグレードの軽自動車が新車で購入できるほどの金額になった。
でも、薪ストーブの炎の美しさと独特な柔らかい暖かさは、一度経験すると病み付きになる。
薪ストーブは、八ヶ岳での「冬の暮らし」を楽しむ上で、欠かせないアイテムだと思う。
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まっき~くんは、社主さま(家内)の所管なので、彼女にすべてを任せて、私は薪ストーブの恩恵を享受するだけだ。
薪割りからストーブの清掃まで、すべてを社主さまが行うのであるが、これまで唯一の例外が「煙突掃除」であった。
3つのフィルターだと「① 危険性」と「③ 経済性」でDIY対象外の作業だったのである。
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ところが先日、社主さまが「テニスのお友達は、みんな自分で煙突掃除をしているらしいわ!」と言って、目を輝かせてテニスから戻ってきた。
「YouTubeに、煙突掃除の仕方を説明した動画が沢山あるそうよ。」との事。
早速、何本か動画を視聴してみると、屋根の上からでなく、室内の煙突を外して掃除する人達がほとんどだった。
な~んだ、このスタイルなら全然危険性はないな!
煙突掃除キットも安いものであれば数千円で購入できる事がわかった。
まっき~くんを設置した時に調べたら、ヨーロッパ製の煙突掃除キット一式で5~6万円した記憶があるんだがな…
と言うわけで、「煙突掃除作業」は、①と③のフィルターを一気にパス。
Amazonや楽天で検索すると、掃除道具と煤受け用の専用袋を合わせても、5,800円程で購入できた。
注文した商品が揃ったのが19日であった。
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昨日は雪のため、予定していた社主さまのテニスが中止になった。
そんなわけで午前10時過ぎから2人で煙突掃除の作業を開始。
YouTube動画を参考にしてだが、やはり個々の煙突で取り付け方が微妙に違う事がよくわかった。
それでも、煙突の取り外しさえ終われば、ブラシでの掃除作業そのものは簡単であった。
11時前には掃除(煤取り)作業は完了。
もっと煤は多いのかと思ったが、大した量ではないな…
前回、掃除を依頼した業者さんが「広葉樹だけしか燃やしていないので煤は少なめですね。」と言っていた事を思い出した。
外した煙突を取り付けて、掃除諸々の作業を終えたのは11時20分過ぎであった。
これなら、次回は1時間作業だな…
齢を重ねつつ、やりたい事や出来る事が増えて行く。人間、こんな些細な進歩が大切なんだよね!