ああっ「八ヶ岳」から消えて行く… アウトレットに本屋さん

銀行業界の調査・分析・助言を生業とする身であるため、金融、経済全般で常に幅広く情報収集しなければならない。

もっとも、現在は広範な情報を自動収集しクラウド上に保存、ある程度は整理もしてくれる様々な仕組みがあるので、随分と情報収集作業も楽になった。

整理・分類も、AIがどんどん進化しているので、あと数年もすれば、ほとんど任せっきりになるだろう。

組織に属さなければ対応出来ない業務の領域なんて、凄い勢いで減っていったな…

10年前に独立して我が社を設立した頃には、「これまでずっと所属してきた大きな会社の調査部門を離れて不自由はありませんか?」なんて、プレスの人達に質問される事がよくあった。

決して強がりではなく「皆無です!」と即答してきたのだが、それは正しい答えではなかった。

所属している企業の面倒なコンプライアンスやセキュリティーのルールに縛られる事なく、私好みの仕組みやサービスをイイトコ取りで導入できたし、さらに良い仕組みがあれば躊躇なく乗り換える事が出来た。

そう、正しい答えは「むしろメリットの方が意外な程に多かった。」だったんだよね。

TDBやTSRの企業倒産情報なんてのは、その最たる例で、データの収集や保存だけでなく、私が設定した条件にマッチした倒産案件が発生すると通知してくれる。

ここ数日で届いていた通知を確認していたら、6月1日に「 (株)八ヶ岳モールマネージメント、6月1日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に…」というリリースが届いていた。

小淵沢アウトレットの運営会社である。そうか、ついにその日がやって来たのか。

まあ、企業倒産には「経済の新陳代謝」という側面もあるので仕方ないよな…

だが、デュアル・ライフを楽しむ上での「2拠点星取り表」において、八ヶ岳界隈での「アウトレット(または専門店)」項目に、新たに『×』が増えたのは事実である。

もっとも、専門店という意味では、もう出店しているお店(ブランド)なんて限られていたんで、実質的には何の影響もない。

「コロナ禍以降、八ヶ岳界隈は人気化」なんて安易に言われるが、私の「星取り表」では、むしろ「新百合ヶ丘自宅」の利便性評価が継続的に上昇中なんだよね。

まあ一方で、「自然環境による生活の快適性」では、地球温暖化の影響で「八ヶ岳圧勝」になりつつあるのだが…
————

午前10時過ぎには、土曜日の朝の定番作業である情報チェックは終わった。

少しすると社主さまが書斎にやって来て「今日のランチは外食にしましょう!」と提案してきた。

先週は仕事が忙しくて、社主さまとの「平日外食ランチ」を楽しむ暇がなかったので、即OK!

お店は、地元のとんかつの名店『大将』と決まった。

トンカツの名店「大将」。私と社主さまは開店5分前に到着。開店前の待ちは4組。勿論、私達は、最初に入店。
社主さまと1番で入店した後は、次から次へとお客さんが入ってきた。食事を終えてお店を出た時には、待ちのお客さんが5名いた。

開店時間のちょっと前にお店に行って、開店と同時に入店。

待ち無しで、混雑する前に食事を終えるというスタイルは、自宅でも八ヶ岳でもまったく変わりはない。

土曜日でも扱っている「3つのランチコース」。これがとってもお得でボリュームたっぷりなのだ。
私も社主さまも「ロースカツ定食」をオーダー。このボリュームで1,000円ちょっとのプライシングは魅力的。そしてロースカツが兎に角、ジューシーで美味しいのだ。
こちらはトッピングで追加オーダーしたメンチカツ。これがまた絶品なのだ!

サラッと食事を済ませ、サッと撤収。

「外食に余計な時間は掛けない」という私のスタイルがいつの間にか社主さまにも染みついてしまったな…

食べてる時に美味しいと感じれば、それだけで十分なんだよね!
————

「大将」の近くには「絶滅危惧種」と化しつつある「本屋」さんがある。

私は本の購入は「Amazon」の「Kindle派」である。

時々、「本に書き込みとか出来ずに不便じゃ(つまらなく)ありませんか?」と質問を受けるが、そんな事はまったくない。

必要なページは、画面上でひゅっと手を滑らせてスクショ、そのままS-pen で手書きメモを添えて、自動的にクラウド保存。

こっちの方が、よっぽど便利で快適なのだ。

そんな本を何百冊、何千冊と複数のスマホやタブレットで持ち歩ける。

しかも「読み掛け箇所」は同期化して、どの端末でもその部分から読書できる。

一部の趣味の雑誌を除けば、私的には「紙の本」の存在意義はもう終わっているのだ。

じゃあ、そんな「紙の本」を扱う本屋さんの役割が終わっているかというと、決してそうじゃないんだよね。

Amazonでは「狙い撃ち」とそれに関連した「オススメ」で本を購入するケースがほとんど。

今、流行っている本やその関連領域を知るとか、ちょっと面白そうな本との偶然の出会いってのは、やっぱり「本屋」さんの方が勝っているように思う。

だから、時々、ふらっと本屋さんに寄るのって好きなのだ。

自宅界隈でも本屋さんの数は減少傾向にある。でも「町にゼロ」なんて事には決してならないだろう。頑張ってね!
かつては2フロアを占めていた書店は、現在は1フロアの営業。そして1フロアの中には文具等のコーナーが出来て、本のスペースは減る一方だ。

勿論、今日も社主さまと本屋さんに立ち寄る事にした。

でも、やっぱり本屋さんってイイな。どんな本屋や分野が「旬」なのかを知るには、紙の本が並んでいるのを眺めるのが一番なのだ。

八ヶ岳滞在中は、富士見のJAあぐりモールにあった「今井書店ふじみ店」に立ち寄る事が多かったのだが、今年の3月末で残念ながら「閉店」となってしまったのだ。

そうか、八ヶ岳は「本屋さん」項目でも『×』になっていたんだな。

私が現在、もっとも興味のある領域は「メタバース」。

専門店でもないこの書店でも、いくつかのコーナーに分散してそれなりの数の関連書籍があった。

何冊かを手に取ってパラパラッと目を通す。

ちょっと興味をそそられる内容の本が1冊あった。

私が現在、もっとも興味がある領域は「メタバース」。1冊、ちょっと面白そうな本に出会えた。早速、Kindleで購入しなくっちゃ…

自宅に帰ってから Kindleで購入しよう! 

これじゃあ、本屋さん、潰れちゃうよね…

いつも思うのだ。

本屋さんで気に入った本を見つけた時、それをAmazonで購入した際に、収益をシェアできる仕組みって出来ないかなって?

本屋さんの店内でスマホで Kindle購入した場合は、収益の3分の1は、その本屋さんに落ちる仕組みなんて、シンプルでお洒落だよね。

GPS機能を使えば、そんなの簡単だと思うのだが…