3月から4月に掛けて、次男夫婦⇒三男夫婦⇒長男夫婦の順で、八ヶ岳に滞在した。「遊びに来た」と言うべきかな?
GWは、前半は長男夫婦、後半は次男夫婦がまたやって来るようだ。
私は子供の頃から、TVドラマや映画等々で「姑と嫁の確執」の類を見て、なんか面倒そうだなと感じてきた。
確執の根源を冷静に分析すると、間に入った、姑からすると「息子」、嫁からすると「夫」が、どっち付かずの態度を示す事が主因らしいなと気が付いた。
トラブルの芽は早めに摘むのが得策と考えて、私は23歳で結婚するとすぐに「何時いかなる状況であっても100%嫁の味方」という姿勢を鮮明にした(宣言した)。
この明確な主義と結婚後4年程の地方支店勤務が「結界」のような効果を発揮したように思う。
我が家の社主さま(家内)には、テロリストのような姑(私の母)との間で、あまり不快な思いは抱かせずに済んだのではないかと勝手に信じ込んでいる。
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我が家の3人の息子達は、全員が父親である私よりも、見事な位に社主さま(母親)に懐いている。
大学の卒業旅行は社主さまとドイツ(長男)、フランス(次男・三男)に行った。
私だったら母親との旅行の面倒さを想像しただけで、発狂しそうになる。
息子達は、社主さまの誕生日には毎年、テニスのラケットやシューズ等々をプレゼントしている。
一方、私の誕生日に息子達から何かを贈られた事はない(お嫁さん達からのプレゼントはあるけれど…)。
贈られた事のないどころか、八ヶ岳にやって来ると私から何か(愛用品)をせしめて帰って行く。
今回のケースでは、次男はリーガルの靴、三男はスマートウォッチ、長男はモバイルディスプレイだもんな…
次は、私のRIMOWAコレクションを狙ってきそうなので、地下室に隠そうと思っている。
本人達は気付いていないようだが、所謂「ママっ子」だと思う。
そういう息子達の3人のお嫁さんと社主さまがどう接するか、私はそれなりに興味があった。
彼女はまだ息子達が結婚する前から「お嫁さんとは友達みたいな関係を築きたいのよね!」と言っていた。
私同様、ベタベタした人間関係や必要以上の干渉(する事もされる事も)を嫌う性格なので、何となくそうなんだろうなとイメージが湧いた。
そう、「何でもサラッと」が一番なのだ!
そして、私から見ている限り、正にその言葉通りに接しているように思う。
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次男のお嫁さんのSちゃんとは「八ヶ岳テニス強化合宿」で切磋琢磨する関係だ。
ちょっと前に、WOWOWで「極道の妻たち」シリーズを放送しているのを見ていたら、社主さまが組長の妻で、Sちゃんが可愛がっている幹部の嫁って感じだなと思った。
Sちゃんには、これから社主さまの事を「姐さん」と呼ぶといいよと言った。
社主さまには「S」って呼び捨てすると、凄みと親近感が増すよとアドバイスした。
三男のお嫁さんのSちゃんは、元々、新百合ヶ丘の自宅から歩いて7~8分の場所に暮らしているので最も身近な存在だ。
LINEで料理の作り方とか小まめにやりとりしているようだ。
長男のお嫁さんのAちゃんには、先週、八ヶ岳滞在中にリース作りを教えていた。
オフィスでは私、本宅のホビールームでは長男がオンラインで仕事をする中、Aちゃんは初めてのリースを作り上げた。
それがまたとっても可愛らしいのだ。
私が仕事の合間に、何回か覗きに行くと、2人で本当に楽しそうに会話をしながらリースを作っていた。
あまりにも仲良さそうな雰囲気に、私はふと疑問を感じた。
これって、もしかすると「2人の名女優」が演じている「虚構の世界」じゃないのかと?
こういう時はストレートに確認するのが、長年、調査・分析を生業としてきた私のやり方である。
Aちゃんには「底意地の悪い姑に非道い事されたら僕にすぐに言うんだよ。何も出来ないけど…」と伝えた。
隣にいた社主さまには「性悪な嫁に意地悪されたら僕に教えて。何もしないけど。」と言った。
Aちゃんは声を上げて笑い出すし、社主さまからは「馬鹿じゃない!」という言葉が返ってきた。
あれっ? 演技じゃなくて、本当に仲がイイみたいだな…
面白いので「底意地の悪い姑・性悪な嫁 遊び」みたいな感じで、Aちゃんの滞在中に何回かこのフレーズを使ってみた。
3日目には、社主さまに、しつこいと叱られた。
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BBQやジェラートといった定番行事やドライブ等々を楽しんで、3泊4日の滞在を終えた長男夫婦は一足先に東京へと戻って行った。
小淵沢の駅まで彼らを見送った後の社主さまは、寂しそうにしていた。
ああっ、いつもの「息子のお嫁さんロス」だな…
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昨日、社主さまは、GWにまたAちゃんとリースを作るんだと言って、材料をたくさん買い込んできた。
Sちゃんとのテニスは、いつ、どこのコートを予約しようかしらと悩みながら楽しんでいるようだ。
今朝は、AちゃんもSちゃんも安曇野に連れて行きたいとも言っていた(運転するのは私なんだが…)
BBQや春の山菜料理等、滞在中の料理のプランも練り始めたようだ。
なんか、息子達よりもお嫁さん達が来るのを楽しみにしている感じだな。
それに、息子達夫婦が八ヶ岳に遊びに来るのも、お嫁さん達の要望の方が強いように思える(息子達単独では、ほとんど来なかったものな…)。
こんな感じに、私が懸念していた「姑と3人の嫁の確執」は杞憂に過ぎなかったようだ。
「心配性の舅(私)」は、ホッとしている。
まあ、私も息子達よりもその3人のお嫁さん達の方が可愛いいものな!
八ヶ岳、特に「富士見高原」の澄んだ空気やカラッとした気候、適度に満ちるフィトンチッド等が、人間関係にもプラスの作用を及ぼすのかもしれないな…