お手軽「花を巡る旅」・・・「電線」と書いて「無粋」と読む

新百合ヶ丘自宅は朝から雨。

先週後半から「大嫌いな雨」が私に纏わり付いているようで気分が悪い。

例年ならば、これからが「桜のお花見」のベストシーズンなのであるが、異例の開花の早さに加え、この天候不順。

「チッ、もう梅雨入りかよ…」と思わず悪態をつきたくなる「嫌な天気」だ。

桜の季節に降る雨のことを「催花雨」とか「桜雨」、或いは「桜流し」などと呼ぶようだ。

言葉の響きは美しいが、所詮「雨は雨」なのだ!
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私にとって社主さま(家内)との「花を巡る旅」は、重要なイベントである。

今年はこれまでの所、「不老園」と「敷島梅の里」を巡ったのみ。

これから八ヶ岳界隈の「桜巡り」として、「髙遠城址公園」「わに塚の桜」「神代桜」に「神田の大糸桜」等々を巡る予定であった。

だが、今年は予想していた以上に桜の開花が早く、社主さまの方のスケジュールが合いそうにない。

そんなわけで、阿智村の「花桃」を筆頭に「桃巡り」だけは何とか実現しようと考えている。

まあ、八ヶ岳界隈の「桜」に関しては、鉢巻道路や鹿の池周辺、それに我が家の「異形のソメイヨシノ」を愛でるだけでも十分に楽しめるからな…

既に、新百合ヶ丘自宅周辺の桜は満開の盛りを過ぎているが、社主さまはテニスのお友達と金曜日にちょっと遅めの「お花見」を計画。

私は週後半には講演等の予定がギッシリ埋まっているので、今回の自宅滞在中に社主さまと「桜巡り」をする時間は確保出来そうにないと、諦めていた。

だが、昨日の午後、社主さまのご両親のちょっと遅めのお彼岸のお墓参りに行くことになった。

お墓参りに行ってから思い出したのだが、この霊園は「桜の名所」。

社主さまのご両親が眠る霊園も桜並木が美しい。良い写真が撮れたと思ったら、空には高圧電線が… うざいな。

新百合ヶ丘駅周辺より開花がちょっと遅かったのか、ほぼ満開の状態。

「予期せぬお花見」を楽しむ事が出来た。

お墓参りを終えた後、社主さまから「ついでだから車の中から、桜の名所を楽しみましょう。」との嬉しい提案があった。

新百合ヶ丘界隈(川崎市麻生区)は、社主さまが生まれ育った勝手知ったる「ホームグラウンド」である。

お墓参りにはD4ではなく、ギアちゃんで来ていたので、社主さまが運転し、私は助手席での写真撮影係となった。

自宅でのプライベート案件は、D4ではなく社主さまの愛車「ギアちゃん」の出番である。運転するのは社主さまだ。

白鳥神社、麻生川遊歩道等の「名所」と言い得る桜並木をドライブ。私は助手席から「うるちゃん」で撮影。

こんなスタイルで、お手軽な「花を巡る旅」を楽しんだ。

だが、撮影した写真はどれも「イマイチ」。

白鳥神社周辺の住宅街の桜並木も美しい。だが電線・電柱の乱立状態で桜並木だけの写真撮影は無理だった。残念…
麻生川を挟んで両側に並んで伸びる遊歩道の桜並木は新百合ヶ丘駅周辺で最も有名な桜の名所。既に満開の時期は過ぎて、一部の木は葉が目立ち始めていた。そして、どう工夫しても電線や電柱が写真に写ってしまうのだ…

う~ん、走行中の車からでもお洒落な写真を撮影する自信はあるんだがな…

やがて、撮影した写真に満足できない理由がわかった。

ひとつは背景が「青空」じゃないので、桜の花が映えないのである。

やっぱり、桜の花には「八ヶ岳ブルーの空」が一番似合うのだ。

やっぱり桜の花には青空が一番似合うのだ!写真は我が家の「異形のソメイヨシノ」。

その次には「ライトアップされた夜桜の妖艶さ」が好きだな。

青空と桜の次にお洒落なのは「ライトアップされた夜桜」だ。写真は「わに塚の桜」。妖艶だな…

もうひとつの理由は、どこに行っても、私の大嫌いな「電柱」「電線」が写り込んでしまい、写真の構図を台無しにしてしまうのだ。

これは別に自宅周辺に限定した話ではない。

八ヶ岳界隈でも、山々や樹木を撮影する際に「電柱」「電線」そして最近では「太陽光パネル」が、ほんのわずかでも視野の中に入れば、私の写真撮影の意欲は萎えてしまう(正確には、怒りが込み上げてくる)。

あ~あ、ウザい。美しい自然の風景のぶち壊しじゃないか!

八ヶ岳本宅もオフィスもケーブル類はすべて地下埋設しているので、電線・電柱と無縁の暮らしが出来る。

そこも私のお気に入りポイントなのだ。

残念なことに「電線」「電柱」の邪魔(混雑)度合いが、自宅周辺では八ヶ岳界隈の比ではないのである。

40枚以上写真を撮影して、電線や電柱が写っていなかったのは、この1枚だけだった。霊園内の桜並木の帰路のワンショット。

韓国の某スポーツメディアがWBCの特集記事に「『野球』と書いて『大谷』と読む」というタイトルを付したという。

なかなか粋な表現であると感心した。

「『電線』と書いて『無粋』と読む」— 私はそう言いたい!