『喪失感』散りゆく桜と消える名店…

今日から1週間程は新百合ヶ丘の自宅を拠点に活動予定。

週の後半は東京での対面講演の予定が入っているが、前半は仕事はオンライン対応。

プライベート案件の消化がどちらかと言うとメインとなる。

朝の10時15分に歯科医の予約が入っていたので、10時10分に歩いて自宅を出た。

歯科医までは徒歩2~3分なのである。治療が終わったのは10時45分過ぎ。

今日は社主さまはお友達とランチなので、昼食は私が自分で用意することになっていた。

歯科医の道を挟んでお隣には、昔懐かしい昭和の香りがするベーカリー「フジヤ」さんがある。

自宅を出る前から、今日の昼食はフジヤさんの「調理パン」と決めていた。

歯科医を出てフジヤさんに向かうとシャッターが閉まっていた。

フジヤさんのシャッターが月曜になのに閉まっていた。開店時間が変わったのかな? ん?? 貼り紙があるぞ。

あれっ、月曜日は定休日じゃないよな? 11時開店だっけ??

シャッターに何か貼り紙がある事に気が付いて近付いて見た。

ガーン(°0°) 臨時休業ではなく「閉店のお知らせ」だった。何とも言えない寂しさが込み上げてきた。

えっ (°0°)

それは「閉店のお知らせ」だった。

私達家族が新百合ヶ丘に居を構えて今年で28年目。

ほぼ同時期に開業したパン屋さんだったので、私も息子達もずっとお世話になってきたのだ。

特に、我が家から歩いて7~8分の場所で暮らす三男は「大ファン」だったよな。

すぐに社主さまと三男に、LINEで「閉店のお知らせ」の写真を送った。

『喪失感』というのは、正にこんな気持ちなのだろうな…

ふと周囲を見渡すと、息子達3人が通った小学校の桜の花が見えた。

歯科医やフジヤさんのすぐ近くに、息子達3人が通った小学校がある。敷地の周囲には桜が植えられており、今年初めて桜の花を見た。

花びらが風に舞って散り始めていた。

今年、桜の花を見るのは初めてだな。

新百合ヶ丘の駅までは、ここから歩いて10分程。

歩いて桜を見ながら、ランチの調達に向かうことにした。

新百合ヶ丘駅南口からは、直線で約300m「リリエンヌ通り」と「マプレ通り」という商店街が続く。

この内、マプレ通りと交叉する形で「こやのさ緑道」なる遊歩道がある。

マプレ通りと交叉する「こやのさ緑道」でちょっと寄り道。

この緑道には、ソメイヨシノが何本も植えられているので、ランチの調達前にちょっとお散歩。

ちょうど保育園児のお花見の最中であった。

ちょうど保育園児らしきお花見集団に遭遇。
満開の時期はちょっと過ぎているな。風に舞い散る花びらが美しかった…
木によっては、まだ蕾の状態もあった。八ヶ岳の庭の「異形のヨメイヨシノ」の開花は、今年は4月下旬になるかな?

この緑道の桜も、満開の時期は過ぎており、既に散りゆく桜の風情。

う~ん、フジヤさん閉店の喪失感をむしろ増幅されちゃったな…

その後、マプレ通りに戻って、リリエンヌ通りに移動。

駅周辺のビルを見渡しながら、ランチは何にしようかと考えた。

ペデストリアンデッキで立ち止まってしばし考えた。お弁当系にしようか、当初予定通りにパンにしようか? 選択肢が多すぎてちょっと迷うな…
やっぱりパンだな。でも色々なベーカリーが駅周辺にはあるんだよな…

そうだ、イオンの中に入っているパン屋さんにしよう!

そうだ、イオンの中に入っているベーカリーにしよう!名前は?何だっけ??

名前は、えーっと何だっけ?

店内に入ってわかった。そう「CANTEVOLE」ね。

そうだ。お店の名前は「CANTEVOLE」だった。イオンベーカリーが運営する全国展開のベーカリーだよね。
でも、長野は店舗ゼロ。山梨も甲府昭和に1店舗だけ。八ヶ岳界隈では味わえないベーカリーなのだ。

イオンベーカリーが運営するお店なので全国展開しているのだが、なぜか「長野県には店舗ゼロ」。

山梨県は「甲府昭和」に1店だけなので、「八ヶ岳界隈では味わえないパン」なんだよね!

この季節にピッタリの「さくら餡の塩バターぱん」他、社主さまお気に入りのパンも含めて購入。

桜の花びらが舞い散る中、ノンビリと自宅へと歩いた。

桜は来年も咲くが、あの昔懐かしいフジヤさんのパンを食べることは、もう出来ないんだな…

フジヤさんの昭和の香りのするパンはもう味わえないんだな…

ちょっと、否、とっても寂しい…