「A(アー)にはAに向いた話、B(べー)にはBにふさわしい任務、というものがある(と思いますが…)」
これは我が愛する「銀河英雄伝説」の中で、銀河帝国「オーベルシュタイン元帥」が大佐時代に発した名言のひとつである。
組織における「適材適所」の重要性を簡潔かつお洒落に表現したもので、銀河英雄伝説登場人物の数多い名言の中でも、特に好きな言葉のひとつである。
組織ではなく、個人にまでこの言葉の意義を落とし込んだ場合は「比較優位な分野で闘え!そんな領域に全精力を傾けろ!」という事なんだなと、個人的には解釈している。
WBCは、還暦を過ぎて初めて熱心に応援した団体競技の日本代表戦であった。
だが、終わってみれば、熱はあっと言う間に冷めてしまった。
団体競技を応援するのが楽しい事はわかったが、やっぱり自分が団体競技に参加する気はまったく起きないな。
団体競技でなくても、そもそも身体を動かし続ける競技も自分にはまったく向かない事も再確認。
WBC出場選手の身体能力を見ていると、私と同じ「人間」という種とは信じられなかった。
WBCは極端過ぎる例かもしれないが、社主さまや次男夫婦が大好きなテニスも、あんなに広いコートをたった1人や2人で動き回るなんて、私から見ると「苦行」にしか思えない。
テニスプレイヤーは「修験者」みたいな存在だ。
もし「競技」なるものに参加するとしたら、私はやはり「100%自己完結(相手や仲間が不要)、100%自己責任(対峙するのは自分のみ)」で、かつ、身体をあまり動かさない(酷使しない)モノがイイな!
加えて、水に関連した(氷・雪を含む)スポーツは鬼門であるし、危険を伴うもの(登山等)は嫌だ。
だとすると、高校時代に嗜んだ弓道や、アーチェリー、射撃等が、私に残された数少ない「競技の選択肢」となる。
別に、わざわざ「競技」に参加しなくても構わないのだが、「競技者」って言葉のお洒落な響きにちょっと惹かれるのだ。
そういった意味では、昨年から仕事の合間に息抜きで練習している「APS(エアーガンによる精密射撃)競技」なんてのはピッタリなのだと思う。
WBCに触発されて、今年はAPSの命中精度を上げて、まずはオンライン競技会に参加してみようと決めた。
もうひとつ、どうも気になるのが「ドローン競技(レース)」だ。
数週間前に「紹介特番」みたいなのを視聴してから、面白そうだなと感じている。
元々、ドローンは八ヶ岳の敷地内で何回か飛ばしたことがある。
意外と操作が簡単だったので、よせばいいのに財産区林の樹間をすり抜けるように飛行させてみようと思いチャレンジした。
まだ微妙な操縦技術が身に付いてない中での無謀な挑戦だったので、案の定、何回も赤松や唐松に激突。
遂にはロストしてしまった。
なんとか機体を発見できたものの回収にかなり手子摺ったので、ドローン遊びには嫌気が差してしまった。
昨年は1回も飛ばさなかったかな?
だが、特番を視聴して「奥が深い競技」である事を知った。
それに、フライトシミュレーターや室内でのトイドローン操縦など、腕を磨くための手法(ステップ)も存在するのがわかった。
知らなかったぞ…
そんなわけで、Xboxに早速、ドローンフライトシミュレーター系のゲームをインストールした。
さらに、ちょうど Amazonでタイムセールをしていた事もあり、室内フライト用のHoly Stoneのトイドローンも購入。
値段の安さにも驚いたが、届いたドローンを見てさらに(°0°)
正に「オモチャ」だな。
元々保有していたドローンと比較しても、その小ささは半端じゃない。
だが、オフィス内で実際に飛行させてみると感動。
飛行は安定しているし、当然ながら小回りも抜群。
そしてスマホに映し出されるカメラ画像も予想以上のクオリティーだ!
う~ん、トイドローン恐るべし!
また、購入後に気が付いたのだが、元々保有していたドローンも Holy Stone製であった。
競技会に出場するとなると、DJI製等、ガチなドローンが必要なのだろうが、当分の間は 2機の Holy Stone製で腕を磨く事に決めた。
八ヶ岳の過酷な冬は、APSもドローンも屋外での練習は難しい。
だが、これからの季節は思う存分楽しめそうだ。
AにはA、大谷選手にはベースボール、社主さまにはテニス、そして、私はAPSとドローンって感じかな…
おっとイケない、一緒に並べるのは大谷選手に失礼だな (^^;)