「身勝手な人」の使い方

世の中には「身勝手な人」が存在する。

これまで8回もの波で人類を苦しめてきた新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は、そんな人間の本性のようなモノを浮かび上がらせた。

そういった身勝手な人は、自分が未感染の時は、周囲で感染した人に対して厳しく接する。

「感染予防対策が甘いんだよね。ちょっと弛んでいるんじゃない!」といったような辛らつな言葉を平気で浴びせるのだ。

だが、自分が感染して、しかもその症状が軽微であった場合、今度は周囲の未感染者に対して、半ば哀れみを込めたような言葉を投げかける。

「えっ、まだ感染していないの? 遅れてるね!」

さらには、「第9波や10波は、オミクロン系じゃない変異株になるから、重症化リスクが高まるかもね。」

なんて感じの無責任発言を平気でするのだ。

最低の奴だな…

我が社の調査によると、こういった身勝手な人は「キャッシュレス決済」を好む傾向が強いようだ。

おそらくは
① 他人の使った紙幣や硬貨に触れるのを忌避する
② レジ行列待ちなど現金支払いに伴うロスタイムが我慢ならない
③ キャッシュレス決済時に付与されるポイント等を意外と楽しみにしている
等々の傾向が強いようだ。

要は、最低なだけではなく「器の小さい人間」なのである。

おそらく皆さんの周辺にも、そんな類の人間が必ず何人かいるはずである。

まあ、あまり近寄りたくないタイプだよね!

だが、こういう人間は「災害時」には意外と強いのだ。

人間には、災害時の被害をより大きくしてしまう「固有の3つの心理行動(陥穽)」なるものがある。

「正常性バイアス」— 自分は危険な状況ではないと思い込む(思い込もうとする)心理
「愛他行動」— 危機的状況に直面すると自分の危険を顧みずに他者を助けようとする心理
「(多数派)同調バイアス」— 危機対応において判断や行動を周囲の人々に合わせようとする心理
である。

「身勝手な人」は、常日頃、これら「3つの心理行動」と真逆の事を自然に行っているので、災害の時にも「陥穽」に嵌まるリスクが小さいのだそうだ。

だから、災害の際は「身勝手な人」がどんな行動をとるかよく観察した上で、そんな人と一緒に避難するのは「悪くない戦術」なのである。
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今日の私は終日、自宅書斎でデスクワーク。

唯一、外出したのは、自宅近くの歯科医への通院であった。

この最寄りの歯科医への通院は2014年以来。

今月第1週に久し振りに通院して、今日が2回目の予約であった。

1回目の通院の際には気が付かなかったが、今日支払いの際に、その方法が随分と多様化していることに気が付いた。

2014年の頃は、まだクレカ払いも使えなかったように思う。

だが、現在では、主要ブランドのクレカは全部OKだし、Edy や WAON でも支払い可能。

約9年ぶりに通院するようになった自宅近くの個人経営の歯科医院でキャッシュレス決済の方法が多様化しているのに驚いた。へ~、クレカだけじゃなくて Edy や WAONも使えるんだ…

決済端末も最新型が導入されていた。

そして、私の「陸マイル寄せ」メインカードである Dinersも使えるようになっていたのである。

ちっ、知ってたら Dinersのプライベートカードを持ってくるんだったな。

ちっ、こんなにキャッシュレス決済の方法が多様化すると、逆にどれを使うか迷っちゃうじゃないか…

ちっ、一方で PayPay や au PayなどQRコード決済系が使えないなんてイマイチだな!

結局、Edyで支払った。
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時間にして30秒程の支払いの間に「舌打ち3回」

この我ながら清々しい程の身勝手な言い分。

最低の奴だな…