人生は「綱渡り」だ。
どれだけ用心深く暮らしていても、突発的な事故や災害に巻き込まれるリスクをゼロにすることは不可能に近い。
むしろそんなリスクとは、常に背中合わせであると考えるべきなのだろう。
オウム真理教の地下鉄サリン事件の時も、あの日の通勤時間がちょっとだけ遅ければ、何らかの形で事件に巻き込まれていてもおかしくない状況だった。
東日本大震災の際には、その少し前に東北地方を講演で巡業したばかりだった。
震災の当日は、偶然、有給休暇を取っていたので、帰宅困難トラブルにも巻き込まれず、家族の側に寄り添うことが出来た。
だが、そんな幸運が繰り返すことなんてあり得ない。
人間の「リスク察知能力」というのは、それなりに存在するようで、私の場合は何年かに一度程度の頻度で「心のザワザワ感」が高まる。
これがズバリ当たることもあれば、まったくの肩透かしに終わることもある。
予想(予感)していた事態とまったく違った形で実現するなんてケースもあるので、要は「当てにはならない」のだ。
面白い事例だと、2008年9月半ばにそんな事があった。
大地震など天変地異が起こりそうな気がして、季節外れの時期にわざわざ1週間の有給休暇を取って、八ヶ岳に避難した。
そうしたら、大地震はなかったが「リーマン・ショック」が起こって、世界中が大変なことになった。
「人的天変地異」という意味では「予感」はハズレていなかった。
この「当てにならない心のザワザワ感」にもメリットはある。
大地震等の災害に対する「備え」の強化や確認の切っ掛けになる点だ。
実は、新型コロナの自宅療養期間明け頃から、この「ザワザワ感」が一気に高まってきている。
2020年の春先以来なので、ほぼ3年ぶりだ。
今回は兎に角「大地震」が気になって仕方ない。
北海道、青森、新潟等々で、大量の鰯(イワシ)が海岸に打ち上げられたというニュースが、特に嫌な感じだ。
あの類のニュースを見る度に、何故か、ザワザワ感が「ゴワゴワ」とか「ギシギシ」に変わるような感覚を覚える。
そんなわけで、社主さまには非常食や日用品の備蓄を厚めにするように指示を出した。
私も八ヶ岳滞在中から、災害用の持ち出しグッズ等のチェックに着手している。
D4で走行中に災害に遭遇しても対応出来るように、小型ではあるがリュックに非常食等を詰め込んで、折り畳み式のヘルメット、ステッキ、防災靴等も用意。
ウォーターサーバー用のミネラルウォーターも追加発注。
幸い、〆切り案件も残りひとつとなったので、今日は自宅庭に設置した雨水タンクや災害対応の各種工具類を確認。
勿論、車のガソリンは「常に満タン」にすべきだな!
慌ててD4の給油に行ってきた。
何の根拠もない、所詮は「ザワザワ感対応」なのだが、我が社としては「過去最大級の大地震対策」モードに移行中なのである。
来週は、八ヶ岳にちょっと疎開しようかな…
そんな事も考えている。
八ヶ岳の庭に、時々、ふらっと遊びに来る「雉(キジ)」君は元気にしているだろうか?
彼が挙動不審になっているようだったら、本当にヤバいんだよな…