「無駄」が嫌いだ。
特に「時間(waste of time)」「お金(waste of money)」「才能(waste of talent)」の3つの無駄使いは、「人生の浪費(waste of life)」に直結する、ある意味で「犯罪行為」だと思う。
「無駄と思えることを例示せよ」なんて問われたら流暢にいくらでも答えられる自信がある。
交通渋滞、行列待ち、各種の儀式、会議、紙にプリントアウトするという行為、苦手なことに敢えて取り組むこと等々、書き始めたらキリがない。
特に嫌いな事のひとつが「各種の行政手続」だ。
あんなくだらない簡単な手続のために、わざわざ役所に出向くなんて「究極の無駄」だと若い頃からずっと考えてきた。
そしていざ役所に行ってみると、そんな手続のために人的資源をわざわざ割いているという事実にさらに腹が立ってくる。
「税金」を何だと思っているんだ!
私は、ストレスは感じるものではなく「人に与えるもの」だと考えているが、「役所」というのは私にストレスを感じさせる「希有な場所」であった。
だが、そんな各種の行政手続も一気に「電子(デジタル)化」が進んできた。
特に、コロナ禍の下でのここ数年の「進化」は見事であった。
簡素化、ペーパーレス化、迅速性等が向上し、区役所、税務署、法務局等々、役所に出向く頻度は劇的に低下したのである。
マイナンバーカードにスマホ、或いは、PC+ICカードリーダーさえあれば、自宅でもオフィスでも(どこでも)様々な行政手続を完結する事が出来るようになった。
比較的よく使う公的証明書のほとんどはコンビニで交付してもらえる。
本当に便利な時代になったものだと思う。
感心するのは手続がスピードアップした事だけではなく、進捗状況もこまめにフォローアップしてくれる事だ。
仲介役は「マイナポータル」。
各種行政手続等に関する情報を知らせてくれるシステムで、私は「マイナちゃん」からのメッセージと呼んでいる。
マイナちゃんからのメールは、深夜に届く事が多い。
ここ数日だと、今朝が午前1時2分。昨日が午前3時53分だった。
私は就寝前にメールをチェックして、その日の内に明らかに不必要なモノは削除してしまう。
そして、朝起きた直後にもう一度チェックして、その前の日に削除するか迷ったモノの再判定をする。
その朝の作業の際に、いきなり「マイナちゃんメール」が現れるので、やたら目立つのだ。
まるで「マイナちゃんは夜の内も頑張ってお仕事しているのよ~」ってアピールしているみたいだ。
もしそんな意図で運用されているのだとしたら、凄いシステムだな…
ここ数日のマイナちゃんメールは、コロナ感染特別休暇期間中の最終日(2月8日)に e-Taxで済ませてしまった「確定申告の進捗状況」のお知らせだった(https://triglav-research.com/?p=43108)。
今日の内容は何かな?
マイナちゃんアプリを「うるちゃん」で開いて、暗証番号を打ち込んで、マイナンバーカードをうるちゃんの背面にピタ。
通知内容を確認したら、確定申告の作業の完了と、還付金の額の確定と送金日のお知らせだった。
私の指定口座への振込は「2月24日」と記されていた。
随分と早いな…
行政手続の簡素化と迅速化に加えて、ユーザーフレンドリーという観点からも劇的な向上だと思う。
「働き者のマイナちゃん」、これからも頑張ってね!
ちなみに私は「デジタル庁」とはなんの利害関係も有していない。
非効率(無駄)、非合理が大嫌いな還暦を過ぎた善良な一般市民である。