2022年「鹿との知恵比べ・蜂との闘い」総括 — 23年間で最大の勝利 \^^/

例年、勤労感謝の日の前後は八ヶ岳に長期滞在するのが恒例となっている。

これは「決算分析山籠もり」というビジネス上の事情によるが、同時に「過酷な八ヶ岳の冬」に対する準備を万端にするという目的もある。

もう20年以上も続けて来た八ヶ岳ライフにおける「仕来り」なのだ。

今日から天気が崩れるという予報だったので、昨日の朝、社主さまと冬支度の締め括りイベントである「落ち葉のブロア作業」を早めにやってしまおうかと相談した(我が社の取締役会とも言える)。

だが、目安となる「花梨」の木には、まだ葉が沢山残っていた。

花梨の葉は、まだまだかなり残っている。ブロア作業にGo サインを出すのは、時期尚早と判断。

昨年のブロア作業の日を確認すると「12月6日(https://triglav-research.com/?p=36535)」で、一昨年は12月12日だった。

今年は冬の訪れが早いように思えるが、さすがにブロア作業するのにはちょっと早いなと判断。

でも、昨日の午後は穏やか、かつ、暖かったので、何も作業しないのは勿体ない。

そこで、私は今年補修作業をした枕木駐車場の車止めの固定、社主さまは、恒例「鹿除け銀シート巻き」をする事になった。

劣化した枕木の入れ替えをして、枕木駐車場の車止めは新しい枕木風の木材を置いてあっただけ。さあ、固定作業開始だ!
久々に200本近いビス打ちをした。12月になると屋外のDIY作業は過酷なのだ。

冬場に食糧不足で飢えた鹿の振る舞いは「情け容赦ない」。

大好物の楓系を筆頭に、広葉樹の(食糧不足の年は針葉樹も)樹皮を無慈悲に囓る(食べる)。

そして、その木は弱って、やがて枯れてしまう。

八ヶ岳ライフを始めた最初の数年で甚大な被害を受けた我が家は、樹種毎に3種類の「鹿除け対策」を講じている。

度重なる鹿の食害で一時は枯死寸前の状態に陥ったソメイヨシノ。この異形の幹は鹿の食害で主幹が枯れてしまい、その周辺から生えた幹が育ったものだ。

「何もしない(鹿が好まないから不要)」「通年のフェンス&ネットカバー(楓や果樹系)設置」そして「冬場のみの銀シート巻き」である。

銀シート巻きの効果は素晴らしく、この対策を講じて以降は、冬場の鹿の食害は皆無になった。

かつては私の冬の「専管事項」であったが、3~4年前からは社主さまの担当となった。

彼女は、あっと言う間に私が指定した樹種に「銀のスカート」を纏わせてしまう(要するコストは私のやり方の半分程度)。

銀シート巻きで鹿の食害を防ぐ樹種は限られている。我が家の敷地内では、6種類、7本の樹木が対象だ。楓系は、通年で特性フェンス(ネット)で守っている。

いつもながら見事な仕事の早さである。

「鹿除け銀シート巻き」が終わる事は、その年の「対鹿軍団防衛戦」の終了を意味する。

かつては「鹿との闘い」だと考えていたのだが、最近はちょっと表現を変えて「鹿との知恵比べ」と思うようにしている。

ある方から「神様のお使いである鹿が、毎日のように遊びに来てくれるなんて素敵ですね。きっと祝福された地なのだと思いますよ。」とのコメントをいただいたからだ。

ナルホドね… 幸せな人生を送る人は、こういう発想をするんだな!

それに、昨年、頻繁に我が家を訪れてくれた「鹿のすずかちゃん(https://triglav-research.com/?p=35543)」が印象的で愛らしく、とても「敵」とは思えなかったのである。

さて「2022年 鹿軍団との知恵比べ」の結果を総括しよう。

結論から言えば「八ヶ岳ライフ23年で初めての完勝」であった。

広葉樹の被害が皆無であったばかりでなく、私が溺愛するホスタさん達も実を落とすまで「無傷」状態。

「結界チップ《改》」「トリグラフ護衛隊群」「ライブカメラによる監視と警告」という「対鹿軍団防衛装備3本柱」がフル稼働し、ホスタさん達を無事に守り切ったのである。

ローテクとハイテクのコンビネーションの勝利だな…

特に頑張ってくれた「フクロウ型害獣撃退器トリオ」をしっかりとメインテナンスして、オフィス地下室に運んだ。

今年は、ホスタさん達に対する鹿の食害はまったく無かった。フクロウ型害獣撃退器のゾーンディフェンスの効果があったのは間違いなさそうだ。来年の春までオフィスの地下室でしっかりと休んで、来年またよろしくね!

来年もヨロシクね!

「鹿との知恵比べ」だけでなく、八ヶ岳ライフにおける最大の脅威である「蜂との闘い」も総括してしまおう。

こちらも「圧勝」だった。

「蜂の脅威(特にスズメバチ)を感じなかった」という意味では、これも我が八ヶ岳ライフ23年で「極めてレア」な経験であった。

例年、かなりの数を駆除する「蜂の巣」も、今年は本当にちっぽけな「アシナガバチ」の巣を3個、ハチアブマグナムジェットでシュッしただけ。

今年、私が駆除した巣はわずか3個。その内の1個がこれ。まだ「巣」とは呼べない状態だな…

さらに今年は市販の「ハチ激取れ」を結局、吊さずに済んだのである。

「蜂の脅威」が極端に減った理由は、ひとつしか思い当たらない。

社主さまお手製の「女王蜂殲滅器(ジェノサイド・ボトル)」効果だと思う。

越冬したスズメバチの女王蜂に狙いを定め、巣作りを始めようとする時期に「先制攻撃」を仕掛けたのである。

社主さまお手製のカルピス巨峰味をブレンドした誘因液に誘われたスズメバチやアシナガバチが、ペットボトルを加工した容器に囚われてもがく姿は凄まじく、思い出してもゾッとする。

社主さまお手製の蜂殲滅器はピンクの美味しそうな誘因液に誘われて蜂がどんどん入って行った。そして簡単な構造なのに出る事が不可能だった。
こんな凄まじい状態でススメバチやアシナガバチが蠢く殲滅器が4つはあったな…う~ん、ジェノサイドだな。

そう言えば、オフィスのウッドデッキの下に、まだひとつ掛けたままだったな。

夏の終わりに念のために掛けたものだったが、その頃には、敷地内に蜂の姿はほとんどなかったので、容器内に蜂は一匹も入っていなかった。

夏の終わりにオフィスのウッドデッキに吊した社主さまお手製の蜂殲滅器が1個だけ残っていた。この殲滅器を吊した頃には、既に蜂の姿はほとんどなかった。異例中の異例の出来事だった。

「ご苦労様」と口にして、容器を取り外した。

こうして、私の「2022年の鹿との知恵比べ・蜂との闘い」は完勝で終わった。

八ヶ岳ライフ23年目にして「最大の勝利」であったのは間違いない!

MVPは誰?

間違いなく女王蜂の天敵のとなった「社主さま(家内)」だな…

 

by『八ヶ岳稿房主』