おそらく私は、あまり「物欲」がないタイプの人間だと思う。
2013年に約6ヵ月掛けて自分好みのオフィスをセルフビルドした際に、元々少なめだった「一生の物欲の総量」のほとんどを使い切ってしまったようだ。
今、欲しいものをひとつあげるとしたら「水素エンジンのランクル」かな?
もっとも、まだ、生産すらされていないので購入できないのだが…
還暦を過ぎてから、「物欲」の低下にさらに拍車が掛かった気がする。
「本当に気に入ったモノを、自分好みにカスタマイズして、大切に長く使う。」— このスタイルが一番お洒落だと思う。
先日、結果的には「大当たりだった福箱(https://triglav-research.com/?p=40538)」を購入してみたが、あれはただ単に魔が差したのであって「物欲」とは無縁である。
そもそも、モノがやたら増えるのは好きじゃない。
だから、何か新しい物を購入した際には、別の何かを「退場(処分)」させる事を基本ルールとしている。
最近は、愛用品が寿命を迎えた時の補充が、私の「購買行為」の根幹をなしているように思う。
会社を設立した際に改めてわかったのだが、私のプライベートの支出の多くは、本代やPC、デジガジェ等への出費で、税理士先生によれば仕事との関係が紐付け可能(合理的)で「経費処理」出来るものばかりだった。
アルコールは一滴も嗜まないし、グルメでもない。
ゴルフや釣りにアウトドアレジャー等々「大人の遊興」の類にまったく興味はないし、そもそも仕事以外では人間付き合いが苦手で、団体行動は大嫌いだ。
ゆえに、社主さま以外とプライベートで出歩く事はほとんどない。
買い物は、ほとんど Amazon か 楽天で サラッと済ませてしまう。
そんな私に、久々にちょっと「物欲」が芽生えた。
これまで八ヶ岳で長年、アウトドア使用してきた Boseのスピーカー SoundLink Revolve を「玉突き事情」で自宅使用へとコンバートする事になったのが、そもそもの切っ掛け。
私にとって「アウトドア・スピーカー」から流れるBGMは、焚き火やBBQの際に「欠くことの出来ない存在」である。
そのため、新たな焚き火のパートナー探しが必要になった。
購入に際して、条件をいくつか考えてみた。
– 出来れば「ランタン機能併用」だと便利だな。
– アウトドアでの使用なので、タフで高い防水性能は絶対に外せない。
– このご時世だからUSB充電型の大容量バッテリーだよね。モバイルバッテリーとしても使えたら緊急時に重宝するぞ。
– スピーカーとしては2台連携させて、ステレオ出力できたら最高なんだがな…
なんて感じに「無いものねだり」になってしまった。
まあでもダメもとで、Amazonで探してみるとするか。
結果は (°0°)
「ECOXGEAR」という聞いたことのないメーカーの「EcoLantern」という製品が、気味悪い位にすべての条件を満たしていた。
オイオイ、本当かよ?と思ったのだが、Amazonの商品説明欄には、私のニーズを完璧に満たした内容が並んでいた。↓
どういう「マニアックな変態」がこんなスペックを求めるんだ??
ああっ、私か…
Amazonでの販売価格は1台7,800円弱。
ステレオ化するために2台購入しても15,000円程で、BoseのSoundLink Revolve の6割にも満たない価格であった。
「高機能」と「低価格」のアンバランスさが危うくて、逆に購入を躊躇してしまった。
でも、怪しくて心惹かれるのも確かだ。
さあ、どうしようか?
私は、デジガジェ系を購入する際には、唯一、Amazonよりも安売りをしている事の多い「Just My Shop」をチェックするのが嗜みである。
さすがに、こんなマニアックな商品は扱ってないだろうな… そう思いつつも検索。
あっ、売ってるじゃないか (°0°)
しかも値段は、5,977円とAmazonよりも大幅に安い。
7%割引クーポンも使えるので2台購入しても11,000円をちょっと上回る程度。Boseスピーカーのわずか4割じゃないか。
こりゃ「買い」だな!
15,000円だと「安くて不安」と思うのが、11,000円だと「買うしかない」になるのだから、人間というのは「不合理な動物」である。
そんな葛藤を演じながら注文したのが10月17日で、昨日の午後、無事に商品が届いた。
ワクワクしながら箱を開いた。
「ECOXGEAR」はアメリカの会社である事が判明。
梱包もマニュアルもしっかりしていて、製品そのものも、とても丁寧な作りだ(防水機能のこだわりは、かなりのレベルだな)。
早速、昨晩の焚き火の際に使ってみようと思ったのだが、充電レベルが低かった。
ランタン機能だけチェックして、まずはフル充電することにした。
アウトドアスピーカーとしてのお楽しみは、今日に持ち越しだ。
午後10時過ぎにフル充電完了。
改めて手に持つとズッシリと重い。
こんなに重くて、本当に「水に浮く」のだろうか?
そう思ったら、もう我慢出来なくて、本宅のバスタブにお湯を溜めてポチャン。
あっ、浮いた。こいつヤルな。
でも、ランタン使用時のネオンみたいなモードは何のためにあるのだろうか?
(ちなみに動画のBGMはBoseスピーカーから流れている)
アウトドア使用には似つかわしくないぞ。やっぱり怪しいな。
私の「物欲」に久々火を付けた「EcoLantern」は、果たして期待通りの活躍をしてくれるのだろうか….
by『八ヶ岳稿房主』