珍しく「父親目線」の日 — 大地震が近いのかもしれないな…

自宅&東京での「慌ただしい1週間」を終えて、今日は八ヶ岳オフィスへの出社日である。

この1週間は、木曜日と金曜日に予定していなかった至急対応案件が舞い込んで、結果的に週後半は自宅書斎でのデスクワークに終始した。

そして昨日は、今回の自宅滞在中のメインイベント「長男のフィアンセご家族との顔合わせ会食」予定が組まれていた。

顔合わせの会場は、東京 芝の「とうふ屋 うかい」さんだった。東京タワーのお膝元と言えるようなロケーション。
「うかいグループ」のお店って、あざみ野や鷺沼にもあるんだよな…

お相手の女性は、八ヶ岳には何回か遊びに来ていたし、自宅では私の還暦祝いをしてくれた。

私的にはもうとっくに「お嫁さん気分」だったのだが、先方のご家族にお目に掛かるのは初めてである。

事前に、長男からも社主さまからも「調子に乗って問題発言するんじゃないよ!」としっかり釘を刺されていた。

生来は「人見知りで口下手」な私が、そんな粗相をする事はないのだが、意外なモノで身近な存在程、私の「本質」がわかっていないようだ。

フィアンセからのプレゼントとの事で、長男が「TAGHeuer」の腕時計を私に見せびらかした。チッ 生意気だな…

先方のご家族は、とってもナチュラルで素敵な方達だった。ゆえに、3時間程となった会食を本当に楽しむ事が出来た。

最後に「婚姻届」の証人欄に、私と先方のお母様が署名・捺印を終えた時には、ちょっと感慨深いモノがあった。

次男→三男→長男という順番での「結婚」となったので、昨日は私にとっても「節目の日」であった。

「ああっ、これで本当の意味で息子達も皆、独立したな。さあ、これからは、社主さま(家内)とこれまで以上に好きな事と楽しい事だけして生きて行くぞ!」と思った。

そして、ある種の「開放感」のようなモノが込み上げてきたのである。

「豆腐懐石」って見た目はシンプルで美しいが、実際に食べてみると予想以上のボリューム感であった(写真はその一部)。勿論、美味であった。↓

我が家(というか私は)基本「放任主義」。3人の息子達は「気が付いたら大きくなっていた」というのが実感である。

社主さまから見れば「実質長男」である私を筆頭に「4人の息子達」を育て上げたという感じではないかと思う。

「大学を卒業して社会人となったら、すべては自己責任。一切口出しも援助もしないから、あとは自分の甲斐性で生きて行けよ!」— 私が、親として伝えたメッセージはこれ位しか記憶がない。

息子達なので、親子関係であろうとベタベタしているのは嫌いだ!

長男は私以上に「慎重な性格」なので、まあ大きな失敗をする事はないだろうと前々から思っていた。

そんな長男だが、昨年秋、我が八ヶ岳拠点から歩いて7~8分の場所に約440坪の土地を購入した。

社主さまが偶然見つけた物件を「野菜を買うかのように即断」で購入したので意外だった。

さすがにちょっと心配したのだが、相手方(売り手)との交渉から様々な規制の調査など、私から見ても「満点」に近い程「事前&事後調査」をしっかりとしていた。

その際に気が付いたのだが「銀行というのは人を育てるという意味では依然として一流の業種」なのだ。

気が付けば、長男も次男も、証券アナリスト、宅地建物取引士、FP(フィナンシャルプランナー)資格に簿記等々、資格のデパートのようになっている。

コロナ禍で浮かび上がったのは「世の中は悪意と落とし穴(穽穴)に満ちている」という事実だ(私は元々そう思っていたが…)。

加えて、経産省キャリア官僚2名による国の家賃給付支援金詐欺が象徴するように「人間の品性の劣化」も急速に進んでいるように思う。

「人を騙さない」なんてのは当たり前の事だが、「人に騙されない」というのがより大切な時代だと感じる(銀行の「貸し手責任」なんて筋違いのトンデモナイ話だ)。

銀行員は「お金を借りる事の怖さ」を誰よりもよく知っているはずだし、金融・不動産取引を中心に「騙されないための知識と経験」を積み上げる事が出来る。

これって、家族を守る上での「大きな大きな財産」だと思う。
—————–

さて、これまで息子達に親らしいアドバイスなどほとんどしてこなかった私だが、昨日の「開放日」を記念して、珍しく「2つだけメッセージ」を贈りたいと思う。

ひとつめは「大切にするものの優先順位をはっきりと持つ事」だ。

そのためには「ブレない順位付けの軸」をしっかりと定める必要がある。

私の場合であれば「長く寄り添うもの程大切」というシンプルな軸だ。

まあ「普通の人生」であれば、1番が「配偶者」、2番が「仕事」だと思う。

だから「親」なんて、後回しでも全然構わないんだよ!

ふたつめは「仕事」に関連するアドバイスだ。

それは「会社の名前や肩書きで仕事をするような人間になるな!」である。

ちょっと表現を変えると「決して社畜になるな」とも言えるかな?

会社とは常に「ドライな緊張関係」がある位がちょうど良い。

会社の成長性や存続性に翳りが見えたり、自分が会社にもたらす付加価値に見合わない報酬しか得られないのであれば、見切りを付けてサッサと会社を変わるべきなのだ。

逆に、会社から「不要(今以上の貢献が期待出来ない)」と評価されたならば、それは「自身の責任」でもある。

自分の価値を高める事(=スキルを磨く)に対して常に「貪欲」であって欲しいと願う。

これからの時代、「副業解禁」の流れが加速しつつあるように、「スキル」は別に会社業務に限定する必要はない。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉ではないが「自分だけのトンガリ」をしっかりと持つ事が大切なのだ。

う~ん、元々「熱く語る」「説教臭い事を言う」とか「昔を振り返って冗長に話す」なんてのが大嫌いな私が、柄に合わない事をしてしまったな。

もしかすると「東南海トラフ大地震」や「富士山大噴火」の予兆なのかもしれないな…