「たかがゴミ出し、されどゴミ出し」—富士見町「ゴミ分別収集てびき改訂版」を楽しく読む!

コロナ禍関連のマスコミ報道が減りつつある中、それに代わって「環境・資源関連」の様々なテーマが脚光を浴びつつある。

NHKが2016年秋から放送した「MEGA CRISIS」は「異常気象」⇒「スーパー台風」⇒「未知のウィルス」⇒「地震大火災」と続く4集であった。

この内、第1~3集は、ウィルスを含めて「地球温暖化」がこれらの巨大危機と密接な関係を有している事を示唆する内容だった。

あのシリーズを視聴してから、私は個人的に「地球温暖化」は、人類の野放図な地球資源の浪費に対して、地球が苦しんで怒って「発熱」しているんだと感じるようになったのである。

そして、2週間程前に「NHKスペシャル 2030 未来への分岐点(第2回)飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」のアーカイブを視聴してから、さらにその思いが強まりつつある。

普通であれば、マスコミ報道やら諸々の評論家・専門家の見解、ましてや政治家の発言などには、真面目に耳を傾ける事はまずない。

「疑って、馬鹿にして、話3掛け程度に聞く(読む)」というのが基本姿勢なのだ。

だが、JESEAの「MEGA地震予測」とNHKスペシャルの一連の「危機予測&警鐘」モノについては、結構、熱心に耳を傾けて、自分なりの備えをしてしまう。

ハテ、何故かな?

答えはすぐに出た。

それは、両方共、怖ろしいほどの「予測的中率」を誇るからだ。

そうか、「当たる(たっている)人に付く」という人生を楽に生き抜く上での重要なコツを忠実に実践しているんだな…

私は実は「素直」な性格なんだと思う。
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そんなわけで、私の「環境」や「資源」に対する意識の高まりは、60年強の人生の内で、現在は「最高水準」に達している。

ちょうどそんな中、10月1日から「富士見町のゴミ収集ルール」が改訂された。

以前、富士見高原の利便性の高さについて投稿(https://triglav-research.com/?p=35588)した際に、「ゴミ収集」と「除雪」が事前情報収集から欠けていた「とても大切なチェックポイント」だったと紹介した。

結果的には、この2つの項目も「ほぼ満点」と言えるような状況にあるのだが、この内「ゴミ収集」のルールがちょっと変わったのだ。

基本的には、1年365日午前9時~午後4時迄は、車で3分程の距離にある「富士見高原別荘地区ゴミステーション」に自由にゴミ出しできるという状況に変化はない。

実際には、この時間帯はそこまで厳格ではなく、もうちょっとゴミ出しできる時間は長い。

以前にも紹介したが、富士見高原別荘地区ゴミステーションは八ヶ岳オフィスから車で3分程。鹿の湯に行く途中にある。敷地は広大で整然としているが、冬は風が滅茶苦茶冷たい。

新百合ヶ丘の自宅のように、燃えるゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミ等の収集日が曜日で決まっていて、さらに朝の内に出さねばならないのと比較すると、感動するほど「自由度」と「利便性」が高いのである。

それに何よりも、住宅街の道沿いにゴミが並んでいる光景は、実に醜くて不快である。

ゴミステーションの広大な敷地内に整然とゴミ出しすれば、そのような不快な光景に接する事はない。

私にとって「電線・電柱・ゴミ」を見なくて済むというのが、八ヶ岳本宅とオフィスの「大いなる美点」となっている。

今回のゴミ出しルール改定で、従来から細分化されていたゴミの分別がさらに厳格化された。

それに際して富士見町から「一般家庭のごみ分別収集のてびき」なる全61ページの冊子が各戸に配付された。

9月の下旬に八ヶ岳本宅のポストに富士見町の「一般家庭のごみ分別収集のてびき(2021年度改訂版)」が投函されていた。

冒頭の「はじめ」で、「循環型社会」の実現に向けて、ゴミ発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)からなる「3Rへの取り組み強化」というコンセプトが書かれている。

さらに「一般家庭の可燃ゴミの1人1日排出量300g」なんて削減計数目標もしっかりと示してある。

真面目な資料なので、読む方も敬意を表して真剣に読み込む。

しかしまあ、カップ麵等「混合容器包装」の分別方法参考例なんてページを見ると「長野県人(諏訪人)の几帳面さ」が見事に滲み出ているな…

改定前版の記載内容を覚えていないのだが、カップ麵の分別の仕方など、結構細かくて楽しめる内容だ。

「ペット等の死体について」というページでは、体重が20kg未満か以上かで、引受先が異なる事まで示されていた。

20kgって、わざわざ計測するのかな?

我が家のカリンちゃんは、ペット専門の葬儀業者に火葬してもらったのだが、直接、清掃センターに持ち込む人もいるのかな?

てな感じで、丁寧に読んでいくと実に面白く、参考になる冊子だった。

「3R推進」には個人的には大賛成なので、手間暇掛かっても、富士見町のルールにはしっかり従おう!

資源物分別の改定ルールは、わざわざ大きなパネルを設置して説明してある。
改定ルールで、空き缶は「アルミ缶」「スチール缶」「スプレー缶」に分別する事になった。
燃えるゴミ・生ゴミとプラスチックをゴミ出しするための小屋。いつもこの建物のすぐ脇にD4を駐車する。

こちらは、空き瓶や段ボールなどの資源ゴミのコーナー。こんな感じに整然としている。

瓶類は、その色によって、ケースが分かれている。右から「茶色用」「透明用」「その他の色用」である。
こちらが「資源ゴミ用」の小屋。壁には「ペットボトル」「発泡スチロール」「紙パック・布類」「蛍光灯」「天ぷら油」と書かれているが、内部では乾電池等、さらに細分化されたゴミ出しスペースが設けられている。

アルミ缶とスチール缶の簡単な分別のために、ネオジム磁石を加工して「缶判別ツール」をちょこっと作ろうかな…

なんて考えると、ちょっと楽しい。

結局、ゴミ出しに係る「利便性」の低下はないんだよなと安心しかけたところで、ひとつだけガッカリした。

これまで、別荘管理事務所に持ち込めば有料で引き受けてくれた「(燃えない)粗大ゴミ」の収集が、諏訪南リサイクルセンターへの直接持ち込み方式に変更されたのだった。

リサイクルセンターまでは車で20~25分位は要しそうだ。

う~ん、車で3分と比較すると、これは明らかに利便性の低下だな…

まあでも、新百合ヶ丘の自宅では、わざわざコンビニで処理費用分のステッカーを購入して、何日も先の収集日を予約せねばならない。

それに比べれば、まだまだ利便性は高いよな…

将来的にも「二拠点生活(デュアル・ライフ)」を続けると決めている私と社主さまにとって、それぞれの地域の 「ゴミ出しの利便性」は、結構重要なポイントである。

そう「たかがゴミ出し、されどゴミ出し」なのだ!