『官度の差』も知る!—私を苛つかせる「ある場所(鬼門)」

私は自分に対して厳しいし、おそらくはその4~5倍は他人に対して厳しい性格であるが、狂犬が如く、何から何まで噛みついて、不平不満を叫ぶような事は決してしない。

ルールを守らない人間やだらしない人間は大嫌いだが、そんな人達とトラブルを起こす事もまったくない。

一般教養として習得している様々な呪文を掛けて、彼らの更生や不幸を願うだけなので、法律に触れる事も無いし、コストも発生しない。

そして精神衛生上も常に平穏を保つ事が出来る。

そんな私が、コロナ禍の中で、イラッとしてブチ切れそうになった事が4回ある。約2年間で4回なので半年に1回程度の頻度である。

だが、その内の2回は「同じ場所」で起こった。

その場所とは、自宅最寄りの「区役所」である。

1回目は、昨年の9月だった。

マイナンバーカードの電子証明書の更新手続は区役所じゃないと出来ないと呼び出され、ほんの1~2分で簡単に終わる手続のためにわざわざ出向いた。

説明なんか無しでもあっと言う間に出来る程度の簡単な手続なのに、外見の年齢で判断されたのか、担当者の女性がわざわざ一人寄ってきた。

そして、ご丁寧に小学生でも出来るような手続の解説を始めた。

手続端末は2台で、説明担当者は1名。

隣は20代と思しき男性だったためか、頼みもしないのに、私の方に手取り足取りといった感じで説明をする。

外見(年齢)だけで、相手のIT対応能力を判断するなんて、なんて「無能な職員」だ!

電子端末の操作なんて慣れてるから、コロナ怖いんで近付いてくるなよな…

案の定、私の方が隣の若者よりも、はるかに早く手続を終えた。

何よりも「無駄」が嫌いな性格なので、区役所のDX時代に逆行するような非効率な対応に苛立って、自分でも血圧が急上昇したのがわかった。

私が納めた税金が、こんな無駄な使われ方をしている事も許せなかった。

区役所は私にとって「鬼門」だな…

脳出血でも起こしたら悲惨なので、可能な限り近付かない事に決めた。
———

だが、この「鬼門」を再び訪れねばならない状況が到来した。

今日が投票日である「第49回衆議院議員選挙」の期日前投票のためである。

今回の八ヶ岳オフィス出社日であった23日の午前中に投票を済ませてしまおうと思い、会場を確認したら、私の大嫌いなあの「区役所」だったのだ。

なんで「コロナ」がまだ完全収束していない中、わざわざ投票に出向かなきゃならないんだよ!

どうして「エストニア」で可能なインターネット国政選挙が、我が国では出来ないんだろうか?

投票率を上げないための策謀としか思えないな。

そんな事を考えながら、国民としての「権利行使」に向かった。

嫌な予感はすぐに的中。一般道から区役所の駐車場に車を誘導するためだけに「警備員さん」が3名もいた。

内、2人の役割はどう見ても同じ。

これは「コント」かと思える程に、同じ身振り手振りをしていた。なんて無駄なんだ…

自宅最寄りの区役所は関連施設も充実しており、駐車場のスペースもタップリある。なぜ、警備員さんを3名も配置して、駐車場への誘導をする必要があるのかサッパリわからない。1名で十分な仕事と思えるのだが…

怒りをグッと堪えて、投票会場である区役所のエントランスに向かった。

ところが、ここがグチャグチャとした乱雑なスペースで、投票会場が何階なのかすぐにわからなかった。

エントランスに入る前に感じた「雑然」とした感じは、中に入ってからさらに増した。期日前投票のフロアが何階であるかは、もっと目立つように表示すべきだな…

もう私が、苛々し始めたのを感じとった社主さまが、総合受付らしき所に行ってフロアを確認してきた。

わかりやすい案内表示をすれば、受付に人なんて不要だろうが!

血圧が上昇してくるのが自分でもわかった。

投票所のフロアに向かうと、また「職員」らしき案内人が2名エレベーターホールと廊下に立っていた。

「マイナンバーカードの交付はこちらです。このラインにお並び下さい。」

まだ土曜日朝の9時過ぎなので、並ぶような人数の受け取り人なんていないのに「不毛の呼びかけ」をしていた。

川崎市民の事を馬鹿にしているのか?? 表示を見ればわかるよ!

これ、ボランティアだろうな… もし、こんな業務に時給払っていたら許さないぞ!

マイナンバーカードの受け取り場所の奥が、期日前投票の会場であった。

期日前投票の重要性を考えたら、私だったらもっと便利で目立つスペースに設定するな…

いきなり、投票所入場整理券の記入と本人確認をするためのスタッフが並んでいた。4人だったかな?

本人確認といっても免許証やマイナンバーカードと照合するわけではない。

投票所入場整理券を持参していれば、その裏面の期日前投票の確認事項のチェックと住所と氏名を確認するだけだ。

こんなのまったく無意味じゃないか!

その後、川崎市長選挙⇒衆議院小選挙区⇒比例代表区選挙⇒ 最高裁裁判官国民審査と進んだのだが、投票箱の受付スタッフの隣に、偉そうな態度の「後期高齢者風」のお爺さまが、私が確認できただけでお二人。

ああっ、投票立会人だな。まあ、これは法律で規定されているんだろうから仕方ないのか…

あれっ、一人は朝から居眠りしているんじゃないか??

それとも、気を失っているのかな? 救急車呼んだ方がイイんじゃないだろうか…

しかし、私と社主さまを含めても4人しか投票に来てないのに、何人が貼り付いているんだろう…

私には「究極の不効率(無駄)」としか思えなかった。

でも、これで期日前投票を無事に終える事が出来たな。

幸いな事に、マイナンバーカードの電子証明書更新の時程には血圧は上がっていなかった。

だが、エントランスのフロアに戻って状況は変わった。

入った時には気が付かなかったが、エントランス脇に大量の紙の案内(パンフレット)を置くスペースがあった。

チッ、このご時世に大量の紙の印刷物かよ… 区役所には資源を大切にする意識が無いのかな?

パンフレットは山積みにすればするほど「不要感」が高まり、逆に誰も見なくなる。パンフレットの「お辞儀状態」は利用者の利便性など考えていない最悪の例。私が最初に勤務した証券会社の店頭では、想像もつかないだらしなさだな…

置き方も乱雑だし、3分の1以上が、私が何よりも嫌いな「お辞儀状態(案内が前に折れ曲がって、どんな内容なのかわからない)」だったのだ。

心のこもっていない、形式だけの情報提供の典型だな…

そもそも、こんなだらしない資料の置き方をしていても、気にする職員がいないのかな?情けない話である。

エントランス周辺が雑然としていたのは、区役所の建物が改装工事中である影響もあるんだろうな。でも、案内(パンフレット)置き場の整理整頓位は出来るだろう。

結局今回も、自宅最寄りの「区役所」を不快な思い爆発寸前で後にした。
—————–

因みに、私は会社関連の手続や書類提出等で、年に数回「富士見町役場」を訪れる。

だが、役場内は常に整然としており、職員さん達はキビキビと動き、人員が過剰であるように感じた事は皆無である。

勿論、駐車場に車を誘導するための警備員さんなんて見た事もない。

富士見町役場も年に何回か訪れるのだが、私が「苛つく」ような事は、これまでまったく無いのだが…

先日、JAFが毎年実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」の結果をベースに「民度の差」について投稿した(https://triglav-research.com/?p=35699)。

私には『官度の差』というのも明らかに存在するように思えるのだ…