私にとって、新百合ヶ丘の「自宅」ではないと出来ない事は、まだまだ少なくない。
「整体」と「床屋」通いなんてのは、その最たる例で、東京での講演活動がある際には、その隙間時間を上手く使って、事前にしっかり予約を入れておく。
共に、無防備状態で他人に体を預けるような時間が1時間~2時間も続くのだから、長年の付き合いのある信頼できる先生じゃなければ駄目なのだ。
昨日の午前中は10時~12時が「床屋さんタイム」であった。
2時間の散髪+リラクゼーションコースでしっかりとリフレッシュが完了。
床屋からの帰路、信号の無い横断歩道をスマホを手に渡ろうとする「前期高齢者層と思われる女性(以下、お婆さんと呼ぶ)」がいた。
私は当然ながら、横断歩道の手前で停止した。
このお婆さんは、私が停止しているのなどお構いなしに、スマホを見ながらチンタラ渡り始めた。
あの年齢で「ながらスマホ」なんて時代は変わったもんだな。
チッ、でも、少しは急ぎ足で歩けよ… スマホを見ながら横断歩道渡るなんて、最低のマナーの婆さんだな!
と思った瞬間、D4の右側をグリーンの軽自動車が凄い勢いで走り抜けていった。
横断歩道を渡りかけていたお婆さん(表現を元に戻す)を、大袈裟ではなく轢きそうになったのだ。
軽自動車とお婆さんの距離は30cmなかったんじゃないかな…
軽自動車は何事もなかったようにそのまま走り過ぎていった(きっと、親が危篤なんだな…)。
一方のお婆さんも、少しは驚いたようだが、そのままゆっくりと横断歩道を渡り切った。
まるで何事もなかったかのように…
何なんだよ。この異常な世界の異常者達は!
新百合ヶ丘の自宅周辺では、横断歩道を渡ろうとする歩行者を見かけても、無視する車が圧倒的に多い。
対照的に、諏訪地域では、ほとんどの車がしっかりと一時停止する。
稀に停止しない車を見かけたとしたら、それは、ほぼ間違いなく「他県ナンバー」車である。
私は20年以上の八ヶ岳ライフのおかげで、この素晴らしき「諏訪(長野)ルール」が身に付いてきた。
「諏訪ルール」は、それだけではない。
「歩行者は早足で渡り、渡った後に運転者に対してお辞儀(特に子供達)」するのである。
この所作が自然と身に付いており、本当に美しく思う。
先日も、富士見高原病院の前の横断歩道で、女子中学生と思われる歩行者が横断歩道を渡るのを待った。
すると、まるでダッシュをするかのように横断歩道を走り抜け、渡った後でしっかりと立ち止まって、こちらに深々とお辞儀をした。
あまりにも爽やかな立ち振る舞いに、こちらも思わず頭を下げてしまった。
D4の助手席に座っていた社主さまも「やっぱり、この辺り(富士見界隈)の人達は、何事もキビキビしていて、それに礼儀正しいよね。」と感心していた。
自宅に戻った後に、床屋の帰りの「異常な出来事」の話を社主さまにすると、似たような経験が何回かあるらしい。
「マナーの悪いドライバー」が多いために、逆に、新百合ヶ丘界隈では、横断歩道手前で一時停止するのが「怖い」のだそうだ。
非道い話である。
そう言えば、JAFが毎年実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(長いな…)」の最近の結果はどうだったかな?
ネットで調べてみたら、ちょうど2021年の調査結果が、最近、発表されたばかりだった。
「長野県」の一時停止率(高い方が良い)は85.2%とダントツの全国1位。
2016年の調査開始時から6年連続での1位だが、個人的には「諏訪エリア」の一時停止率はもっと高いような気がする。
自宅のある「神奈川県」は?
27.9%で27位だって。嘘だろう、一時停止する車なんて滅多に見ないぞ!
まあ、調査対象は「川崎」だけではないだろうからな。
全国最下位はどこだ?
えっ、「岡山県」で、たったの10.3%。これは本当に意外だな。
実は「岡山県」は「長野県」と同様に、清潔で何事もしっかりとやる県民性のイメージが、私には(仕事柄)定着していて、とても好感を抱いている県だったのだ。
昨日は「民度の差」を実感し、それを裏付けるデータも確認できた。
「アナリスト稼業」を生業とする身には「有意義な1日」だったな…